製造業での品質や安全性の確保の中で、近年注目されているのが「トレーサビリティ」です。聞き馴染みのない横文字の言葉なので「トレーサビリティって何?」「トレーサビリティの目的は何?」「製造業とトレーサビリティの関係はあるの?」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、トレーサビリティの定義や目的、製造業で重要な4Mとの関係性や、トレーサビリティシステムの種類、ブロックチェーン技術との関連性など、幅広い視点からトレーサビリティを解説します。また、トレーサビリティの導入によるメリットや、課題などについても紹介します。
製造業に勤めている方や現場改善を目指している方は、この記事を通してトレーサビリティの理解を深め、業務にいかして頂ければ幸いです。それではトレーサビリティについて解説していきましょう。
目次
トレーサビリティとは?
トレーサビリティとは、トレース(追跡)とアビリティ(能力)を組み合わせた造語のことです。日本語では「追跡可能性」とも呼ばれています。では、具体的なトレーサビリティの定義と目的、さらに製造業における4Mとの関係について解説します。
トレーサビリティの定義
トレーサビリティは、製造業において、製品や部品の履歴や流れを追跡・管理するためのシステムや手法を指します。具体的には、製品の原材料から最終製品までの全ての過程を明確にできる能力を指します。
トレーサビリティが必要な理由としては、製品の品質や安全性を確保するために、どの段階でどのような材料や部品が使用されたのか、どのような工程を経て製品が完成したのかを正確に知ることが重要だからです。
たとえば、ある部品に欠陥が見つかった場合、トレーサビリティを活用することで、その部品が使用されている全ての製品を迅速に特定し、対応することが可能です。
トレーサビリティの目的
トレーサビリティの主な目的は、製品の品質や安全性を確保することです。製品の製造過程や流通過程において問題が発生した場合、その原因を迅速に特定し、適切な対応を取ることで、不良品の流出を防止できます。
たとえば、食品業界では食品の安全性を確保するために、原材料の産地や製造過程を明確にすることが求められます。また、自動車業界では部品の欠陥が原因でリコールが発生した場合、トレーサビリティを活用して、該当する車両を迅速に特定し、対応することが可能です。
例に示したように、トレーサビリティは製造業における品質管理やリスク管理の重要なツールとなっています。
トレーサビリティだけでなく、品質不良を防ぐ対策もセットで考えることで、より強固な不良品の流出を防止することができます。現場改善ラボでは、品質不良の未然防止と具体的な対策について解説した動画をご覧いただけます。是非、本記事と合わせてご覧ください。
トレーサビリティシステムとは?主な種類
流通の様子を追跡する仕組みとして2つのトレーサビリティシステムを解説します。
- トレーサビリティシステムの定義
- トレーサビリティシステムの種類
トレーサビリティシステムの定義
トレーサビリティシステムとは、製品の生産から消費までの全過程で特定できるシステムのことです。トレーサビリティシステムを導入すると、製品の上流から下流までの移動の流れや、各過程で起こる事故などの出来事を追跡、特定できるため、トレーサビリティシステムは近年、多くの製造業や流通業において注目されています。
たとえば、食品産業では原材料の供給源から加工、流通、そして消費者の手元に至るまでの全過程を明確に追跡することで、食品の安全性を確保することが可能です。また、自動車産業では、部品の製造元や組み立ての過程を特定することで、リコール時の対応を迅速に行うことができます。
このようにトレーサビリティシステムを適用することで、安全性の確保や商品の信頼の低下を防ぐことができます。
トレーサビリティシステムの種類
トレーサビリティシステムの種類として主に以下の2種類があります。
- チェーントレーサビリティ
- 内部トレーサビリティ
チェーントレーサビリティ
チェーントレーサビリティとは、製品や食品などの生産・供給過程を段階的に追跡・把握するシステムやその概念を指します。具体的には、原材料の取得から最終製品が消費者に届くまでの全工程での情報が記録・保存され、必要に応じてその履歴をたどることができる仕組みのことを指します。
このシステムの導入により、品質の問題や不具合が発生した場合、どの段階のどの原材料や工程が原因であったのかを迅速に特定できるようになります。
内部トレーサビリティ
内部トレーサビリティとは、製造業者や加工業者が、自社内の生産・加工プロセスにおいて製品や部材の流れを追跡・把握するシステムやその概念を指します。具体的には、製品の各生産段階や使用される部材・原材料、製造日時、機械や作業者情報など、内部の詳細な情報を記録・保存することを意味します。
この内部トレーサビリティにより、製品の品質問題や不具合が発生した際、その原因を特定しやすくするとともに、改善策の策定や再発防止策の立案が効率的に行えます。また、生産効率の向上やコスト削減のための分析材料としても利用されます。
それぞれのトレーサビリティの違いとして、チェーントレーサビリティはメーカー間での製品の移動が把握できるのに対し、内部トレーサビリティは工程内での製品の移動が把握できる点で異なります。
ブロックチェーン技術とトレーサビリティの関係
近年、WEB3.0やNFTなどで注目を集めているブロックチェーン技術。実はブロックチェーン技術はトレーサビリティと深く関係しています。ここでは、ブロックチェーン技術の定義と役割について解説します。
ブロックチェーン技術とは
ブロックチェーン技術とは、情報通信ネットワーク上の端末間を直接接続し、取引記録を暗号技術を活用して分散的に処理・記録するデータベースの一種のことです。ブロックチェーン技術は、仮想通貨「ビットコイン」などで使用される基盤技術として知られています。ブロックチェーン技術は取引の透明性と信頼性を高められ、金融取引だけでなく、さまざまな産業での応用が期待されている技術です。
例えば、製造業のサプライチェーン管理において、ブロックチェーン技術を活用することで、部品の供給源から製品の完成までの全過程を透明に追跡することが可能となります。ブロックチェーンに記録されたデータは改ざんが非常に困難であり、各取引の正確性が保証されます。ブロックチェーン技術により、製造業における品質管理や原材料の調達、製品流通などの過程で情報を正確かつ透明に管理することが可能となります。
ブロックチェーンの役割
製造業では、製品のトレーサビリティを向上させるための有効な手段として期待されています。ブロックチェーンは取引の記録を分散型のデータベースに保存することで、データの改ざんや偽造を防ぐことが可能です。たとえば、部品の供給元から最終製品までの製造過程をブロックチェーンで記録することで、製品の安全性や品質を確認する際の透明性が向上します。
ブロックチェーンの最大の役割は、データの信頼性と透明性を確保することです。ブロックチェーンは取引の各ステップをブロックとして連鎖的に保存し、一度保存されたデータは後から変更できません。
たとえば、部品の仕入れから製品の出荷までの各工程で生成されるデータをブロックチェーンに保存することで、そのデータの正確性や信頼性を確保することが可能です。
このように後から変更できないという特性により、製造業の現場でのデータ改ざんや偽造のリスクが大幅に減少します。
トレーサビリティの重要性と必要性
トレーサビリティの重要性と必要性について、BSE問題の事例と安全性の観点から解説します。
BSE問題から端を発した偽装の防止
偽装の防止において、トレーサビリティの必要性が日本で強く認識されるようになった背景には、2000年代初頭に発生したBSE問題があります。BSEとは「牛海綿状脳症」、通称「狂牛病」とも呼ばれる病気で、当時、牛肉を扱う企業による産地偽装などが多く摘発され、大きな社会問題となりました。
BSEに感染した牛肉を食べた人の中に「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病」という病気の発症が確認され、社会に衝撃を与えました。
BSE問題を受けて、日本では2003年に「牛肉トレーサビリティ法」が成立し、国内で飼育されている全ての牛に個体識別番号を付け、生産から販売までのルートを追跡可能にすることが義務付けられました。これによって消費者はレストランやスーパーで売られている牛肉のラベルに表示されている「個体識別番号」を通じて、牛の出生など情報を確認できるようになりました。
安全性の確認
製品に問題が発生した場合、トレーサビリティを活用することで迅速に原因を特定し、対応策を講じることが可能となります。そのため、トレーサビリティは製品の安全性を確保するための重要な手段として位置づけられています。
たとえば、食品加工工場内での工程情報(入荷・加工・検査・出荷など)を記録することで、品質のバラつきを防ぐことが可能です。また、記録が残ることによって、品質の維持や向上にも貢献することが期待されます。さらに、トレーサビリティを適切に行っている製品は、消費者から見て信頼できる製品と認識されるため、企業や製品のイメージアップも期待できるでしょう。
トレーサビリティ導入のメリット
トレーサビリティ導入のメリットとして、
- 企業イメージの向上
- リコール発生時の対応をスムーズにする
- 原因遡及(そきゅう)の簡略化
があげられます。
企業イメージの向上
トレーサビリティを導入することで、製品の安全性や品質を確保する取り組みを行っている企業として、消費者や取引先にアピールできます。そのため、消費者や取引先から高く評価され、企業イメージの向上が期待できます。
たとえば、食品製造業では、原材料の出所や製造過程を明確にすることで、消費者の信頼を獲得することが可能です。また、自動車産業などの高度な製造業でも部品の出所や組み立ての過程を追跡することで、製品の品質を保証できます。
リコール発生時の対応をスムーズにする
製品に問題が発生した場合、その原因となる部品や製造過程を迅速に特定することができるため、トレーサビリティの導入はリコール発生時の対応を大幅にスムーズにします。
たとえば、ある部品に欠陥が見つかった場合、その部品を使用して製造された製品の一覧をすぐに取得することが可能になります。結果として、リコール対象となる製品を迅速に特定し、消費者への情報提供や製品の回収を効率的に行えます。
原因遡及(そきゅう)の簡略化
トレーサビリティを導入することで、製品の製造過程や使用された部品の情報が詳細に記録されます。したがって、問題が発生した際に、問題の発生原因を特定する際の製品の移動経路がわかっているため、製品の問題発生時の原因遡及(そきゅう)が簡単になります。
たとえば、ある製品の性能が低下した場合、その製品の製造過程や使用部品の情報を参照することで、問題の原因となる部分を迅速に特定することが可能です。結果として、同じ問題の再発を防ぐための対策を迅速に講じられます。
トレーサビリティの課題と問題点
トレーサビリティには、企業イメージの向上やリコール発生時の対応をスムーズにするなど様々なメリットがありますが、一方で課題や問題点も存在します。
ここでは、以下の2つについて解説します。
- チェーントレーサビリティの課題
- 内部トレーサビリティの課題
チェーントレーサビリティの課題
チェーントレーサビリティは、製品の供給チェーン全体を追跡するためのシステムです。しかし、関わるステークホルダーが多いため、利益にならない部分でコストの負担がかかるという課題があります。
製造業において、多くのステークホルダーが関与することは珍しくありません。原材料の供給者から製造業者、流通業者、小売業者まで、多くの企業や組織が関与しています。ステークホルダー全員がトレーサビリティのシステムを導入し、情報を共有することは、時間とコストがかかる作業となるでしょう。
たとえば、ある製造業者がトレーサビリティのシステムを導入した場合、その情報を共有するための新しい技術やシステムを導入する必要があります。しかし、導入するコストは高く、すぐには利益につながらない場合が多いことが現状です。さらに、他のステークホルダーが同じシステムを導入しない場合、情報の共有が難しくなります。
内部トレーサビリティの課題
内部トレーサビリティとは、企業内部での製品や部品の追跡を指します。
企業内部での情報共有やコミュニケーションの不足が、トレーサビリティの障壁となることが多いため、内部トレーサビリティの実現にも、多くの課題が存在します。たとえば、製造現場と品質管理部門との間で情報の伝達が不十分であると、製品の品質に問題が生じるリスクが高まります。要するに、トップダウンで作られることが多いことから、現場の構造を理解して作らないと効果が得られない可能性があるということです。
また、内部トレーサビリティを確保するためのシステムやツールの導入には、企業内部の情報システムや業務フローに合わせてカスタマイズする必要があるため、高いコストや時間がかかることが考えられます。たとえば、部品の在庫管理や製品の生産ステータスをリアルタイムで追跡するシステムを導入する際、システムを既存の業務フローに組み込む作業が必要となります。
トレーサビリティの業界別事例
トレーサビリティの業界別事例として
- 食品産業(ウォルマート、IBM Food Trust)
- 小売業(ローソン、「SHIMENAWA」
- 製造産業(BMW、「PartChain」)
の3パターンを紹介しましょう
食品産業(ウォルマート、IBM Food Trust)
食品産業におけるトレーサビリティの導入事例として、米国ウォルマートとIBM Food Trustの取り組みが挙げられます。ウォルマートは、食品のサプライチェーンを可視化し、生産から消費までの過程を追跡するために、IBM Food Trustと連携してブロックチェーン技術を活用しています。
ブロックチェーン技術を活用することで、原材料の供給源から製品が消費者に届くまでの全過程を正確に追跡することができます。そのため、食品の安全性や品質を確保することができます。食品の安全性や品質を確保するには、原材料の供給源から製品が消費者の手に届くまでの全過程を正確に追跡することが不可欠だからです。
たとえば、食品のリコールが発生した場合、迅速に原因となる製品や部分を特定し、対応することが求められます。IBM Food Trustのブロックチェーン技術を活用することで、ウォルマートは迅速かつ正確にリコールの対応が可能になりました。
また、消費者にとっても、製品の起源や製造過程を知ることができ、安心して製品を購入できるでしょう。ウォルマートの取り組みは、企業のブランドイメージ向上や消費者の信頼獲得も期待できます。
参考元:【事例】ブロックチェーンで生産から消費まで「食のサプライチェーン」を可視化する
小売業(ローソン、「SHIMENAWA」)
SBIトレーサビリティ株式会社、株式会社digglue、IT FORCE株式会社の3社は、上海ローソンの店舗で販売される日本産米を使用したおにぎりの生産地トレース情報のプラットフォームとして、ブロックチェーン基盤のCordaを活用したトレーサビリティ・サービス「SHIMENAWA」を提供しました。
日本産米の魅力を食味だけでなく、日本の文化背景や生産地の魅力、生産から輸送までの一貫した供給体制の情報を通じて、中国の消費者に伝えることが目的です。
上海ローソンで販売されたおにぎりは、中国で人気の高い北海道産米を使用しています。そして、SHIMENAWAを通じて、米作りにかける生産者の想いや、原料となる米の安全性や信頼性がトレーサビリティにより確保されていることを消費者に伝えることに成功しました。
上海ローソンの例は日本産米の輸出では初めての取り組みであり、中国市場での日本産米の販売拡大のヒントを得ることに成功しました。ブロックチェーン技術を活用することで、食品情報の信頼性を高め、消費者に安心感を提供することが可能となりました。
参考元:上海コンビニエンスストアを活用した日本産米輸出に関する事業において、ブロックチェーンを活用したトレーサビリティ・サービス「SHIMENAWA」を提供
製造産業(BMW、「PartChain」)
BMWは、製造業界におけるトレーサビリティの重要性を感じ、ブロックチェーン技術を活用したトレーサビリティプロジェクト「PartChain」を2019年に立ち上げました。当時、自動車産業の国際的なサプライチェーンは複雑であり、課題を解決するための新しいアプローチが求められていました。
PartChainは、ブロックチェーンソリューションとクラウド技術を組み合わせて開発され、すべての参加パートナー間で部品の出所を操作のリスクなく追跡できる仕様になっています。
たとえば、BMWのサプライヤー・ネットワーク担当取締役会メンバーであるAndreas Wendt氏は、PartChainを通じてデータと取引の改ざんを防ぎ、一貫して検証可能にすることを目的としています。
プロジェクトの背景には、自動車産業のサプライチェーンが複雑であることが挙げられます。多数の関係者が関与し、関係者が急に変わることもあるため、自動車部品の出所や供給ルートを明確に追跡するのは困難でした。しかし、PartChainの導入によりデータの透明性が確保され、手作業の大幅な削減に成功しました。さらに、BMWグループは、サプライチェーンにおけるデータの透明性を確保するため、ブロックチェーン技術を活用してデジタルトランスフォーメーションを進めています。
参考元:BMWがブロックチェーントレーサビリティシステム「PartChain」を拡大
トレーサビリティを強固にする4M変更管理とは?
トレーサビリティは製造業の現場で発生する不適合品の要因調査の時間を短縮するための解決手段として位置づけられています。なぜなら、不適合品が判明した場合、影響範囲や原因を迅速に特定することが求められるからです。
4M変更管理とは
そもそも4Mとは、製造業の現場での品質管理において重要な要因とされる「Man(人)、Machine(機械)、Material(材料)、Method(方法)」の4つのMを指します。4M変更管理では、新入社員の入社・新しい機械の導入・ロット数の変更・作業手順の変更などの4Mが変更されるポイントを重点的に管理することを目的としています。
4M変更管理とトレーサビリティの関係性
4M変更管理とトレーサビリティの関係は深く、製品の製造工程で蓄積された4Mデータを活用することで、製品の製造工程で発生した不良品に関する情報を可視化することが可能です。たとえば、ある機械が故障した場合、その機械を使用して製造された製品の品質に問題がないかを迅速に確認できます。
現場改善ラボでは4Mの具体的な分析方法や目的などについて詳しく解説している記事を用意しています。ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:4Mとは?分析方法や変更管理の目的とポイントを解説
トレーサビリティを理解して現場改善にいかそう!【まとめ】
トレーサビリティとは、製品や部品の履歴や流れを追跡・管理するためのシステムや手法を指します。
トレーサビリティの目的は、品質管理、安全確保、そしてリスク管理にあります。特に、4M(Man, Machine, Material, Method)との関連性を理解することで、製造現場の問題点や改善点を明確に捉えられるでしょう。
トレーサビリティシステムとは、トレーサビリティを実現するための具体的な手法やツールを指します。主な種類としては、チェーントレーサビリティと内部トレーサビリティがあり、チェーントレーサビリティは製品の供給チェーン全体を追跡するもの、内部トレーサビリティは企業内の製造プロセスを追跡するものです。
近年、ブロックチェーン技術とトレーサビリティの関係も注目されています。ブロックチェーンは、データの改ざんが困難な分散型のデータベース技術であり、トレーサビリティの透明性と信頼性を高める役割を果たしています。
トレーサビリティの重要性としては、偽装の防止や安全性の確認が挙げられます。特に、過去のBSE問題などの食品安全問題を考えると、消費者の信頼を得るためには欠かせない要素となっています。
また、トレーサビリティ導入のメリットとして、企業イメージの向上、リコール発生時の迅速な対応、原因の迅速な特定(原因遡及)があげられます、一方で課題もあり、特にチェーントレーサビリティでは多くのステークホルダーが関わるためのコスト問題、内部トレーサビリティではデータの一貫性や管理の問題があります。