現場改善ラボ 記事一覧 お役立ち情報 労災防止に繋がるフルハーネス点検ポイント:安全意識が向上する現場作りとは

かんたん動画マニュアル作成ツール「tebiki」を展開する現場改善ラボ編集部です。

製造現場でフルハーネスを導入し、毎日点検も行っている。それにもかかわらずヒヤリハットが減らず、不安を感じている担当者の方も少なくないのではないでしょうか。

その背景には、「点検を実施すること」自体が目的化してしまっている現状があります。チェック表は埋まっているものの、劣化や損傷の判断基準が人によって曖昧で確認の質にばらつきが生じているケースです。特に高所作業ではベルトのわずかな摩耗や縫製のほつれ、ランヤードの異常といった小さな変化の見逃しが、重大災害に直結します。

労災防止につなげるために必要なのは、「点検している」という事実ではありません。誰が確認しても同じ結論に至る明確な基準と、その基準を正しく理解し実践できる教育体制の整備です。属人的な判断を排し、現場全体で同じ目線を持てる状態をつくることが、安全レベルを底上げする前提となります。

本記事ではフルハーネスの具体的な点検ポイントを整理するとともに、判断基準の明確化や教育の標準化といった仕組みづくりまで踏み込み、ヒヤリハットを減らし事故を未然に防ぐための実践的なアプローチを解説します。

目次

フルハーネスの点検が必要な理由|事故防止の仕組みや法律

フルハーネスは着用しているだけでは安全を保証しません。法令が求めるのは「適切な状態で使用すること」です。墜落事故のメカニズムと規格の考え方から、なぜ日常点検と定期確認が不可欠なのかをみていきましょう。

墜落・転落事故のリスクと墜落制止用器具の重要性

厚労省が発表した令和6年の製造業における「墜落・転落」の死亡事故は全国で28名となっており、前年と比べ7名増加しています。

参照:令和6年における労働災害発生状況(確定値)

製造業の高所作業における労働災害の中でも、墜落・転落事故は重篤化しやすく、死亡災害の主要因となるものです。わずか数メートルの高さでも、頭部や背骨への衝撃により重大な後遺障害が残る可能性があります。

フルハーネスなどの墜落制止用器具は落下そのものを防ぐのではなく、落下距離を抑えて身体にかかる衝撃を分散し、致命傷を回避するための装備です。しかし、器具の劣化やランヤードが正常に機能しなければ本来の性能は発揮されません。

そのため、墜落制止用器具は装着しているだけで安全になるものではなく、確実な点検と適正使用があって初めて命を守る役割を果たします

高所作業で求められる安全帯(墜落制止用器具)の基準と規格

労働安全衛生法では、6.75メートルを超える高さで作業する場合、フルハーネス型の墜落制止用器具の使用が定められています。

使用する製品は強度・衝撃吸収性能・耐久性などが規格により定められており、認証を満たした器具のみが使用可能です。

たとえば、荷重を支持するメインベルトは幅40mm以上、コネクタにかかる衝撃荷重は4KN以下などがあり、ランヤードの衝撃吸収器やフックの開口幅、ベルトの強度は安全性能に直結する重要項目です。

また、規格はあくまでも新品使用時の性能を保証するものであり、使用後の状態までは保証されません。そのため、現場では基準に適合した製品を選ぶだけでなく、日常点検と定期点検により規格性能を維持しているかを確認し続けることが労災防止への取り組みといえるでしょう。

フルハーネス点検の項目と方法

フルハーネスの点検は「見る・触る・動かす」を組み合わせて実施する必要があります。次に主要部位ごとの確認ポイントと、日常点検・作業中確認・定期点検の違いを整理し、実際に事故を防ぐための具体的な点検方法を解説します。

ベルト(胴ベルト含む)の点検:摩耗・劣化・傷の確認

ベルト部分は身体荷重を支える最重要部位であり、最も劣化が進みやすい箇所です。まず表面の毛羽立ち、擦り切れ、切り傷、硬化を目視で確認し、次に手で曲げて内部繊維の損傷や極端な柔軟化がないかを確かめます。油・溶剤の付着による変色や光沢も強度低下の兆候です。

特に胴ベルト部は工具接触や角部との摩擦で部分摩耗が発生しやすく、表面が一部だけ薄くなっている場合は破断リスクが高まります。外観が問題なさそうでも、芯材が損傷しているケースは少なくありません。違和感を覚えた時点で使用を止める判断が事故防止につながります。

ランヤードとロープの点検:衝撃吸収部の状態・性能確認

ランヤードは墜落時の衝撃を吸収する要となる部分です。ロープのほつれ、潰れ、硬化、極端な柔らかさがないかを確認し、特に端部とフック接続部を重点的に点検します。カバーの破れ、伸び、縫製の裂けは即交換の対象です。また塗料や油の付着は繊維強度を著しく低下させてしまうので注意しましょう。

ランヤードは外観上問題がなくても、過去の荷重履歴が性能に影響します。「落下していないから大丈夫」という判断は危険であり、異常兆候があれば廃棄するルールを徹底することが重要です。

金具・バックル・フックなど部品の構造チェック

金具類は墜落時の衝撃を直接受けるため、わずかな変形でも性能が大きく低下します。フックのゲートが確実に閉まるか、ばねの戻りが弱くなっていないかを確認します。バックルはロック機構が正常に作動するか、摩耗粉や錆による固着がないかを確認し、D環の曲がりや歪みも見逃さないようにしましょう。

落下物の衝突や過去の荷重で金属が塑性変形している場合、次の墜落時に破断する可能性も考えられます。表面傷だけで判断せず、動作の滑らかさと左右差の有無まで確認することが、安全性確保のポイントとなります。

縫製部のほつれ・変形など、交換すべき状態の目安

縫製部は荷重が集中するため、破断事故の起点になりやすい箇所です。糸の切れ、浮き、縫い目の間隔拡大は強度低下のサインです。特にD環付近や衝撃吸収部周辺は最優先で確認します。変色、焼け、硬化は紫外線や熱による劣化の可能性があり、外観が軽微でも交換対象とすべき状態です。

また、縫製部周辺の波打ちや歪みは過去の荷重履歴を示す重要な兆候です。「まだ使えそう」という感覚的判断は禁物で、基準に該当した時点で廃棄する運用を徹底するのが労災防止に直結します。

使用開始前・作業中・定期点検の違いと管理方法

点検はタイミングごとに目的が異なります。使用開始前点検は外観異常の早期発見、作業中確認は引っ掛かりや緩みなどの状態変化の検知、定期点検は性能維持の確認を目的とします。

開始前は作業者本人が短時間で実施し、作業中は相互確認を取り入れることで見落としを防ぐことが可能です。

定期点検は管理者または有資格者が記録付きで実施し、交換履歴を管理することが重要です。これらを混同すると点検が形骸化していき、安全意識も低下する恐れがあります。

役割と頻度を明確に分け、誰が・いつ・何を確認するかを標準化することが、安全管理の基本となります。

フルハーネスの点検が難しいと言われる理由

フルハーネス点検は手順が存在していても、現場で正しく再現されないケースが多くあります。ここでは、フルハーネスの点検が難しいと言われる理由を、原因を整理してなぜ事故リスクが残り続けるのかを教育と運用の視点から解説します。

取扱説明書だけでは点検方法が伝わりにくい

多くの現場では、メーカーの取扱説明書を基準に点検を実施していますが、文章と静止画だけでは具体的な確認レベルが伝わりにくいのが実情です。たとえば、「異常がないか確認する」と記載されていても、どの程度の毛羽立ちが危険なのか、どの硬さが劣化なのかまでは理解しづらく、作業者や経験によって解釈が変わります

結果として読んだことになっているだけで、実際の点検精度には差が生まれます。説明書は最低限の情報であり、現場で安全を担保するためには判断基準を具体化した補足教育が不可欠です。

説明書が読まれない理由には、抽象的な表現が多いだけでなく、読まなくても怒られない職場環境が影響しています。たとえば、「説明書を読んで教育記録にサインを記入する」という指示があっても、これだけでは実際に読んで理解しているかは気にしていません。

これは上司や先輩となる熟練者自身が、読まなくても頭や体で理解できているという認識があるからであり、この考えが新人作業者にも蔓延していくきっかけになります。

傷・摩耗・劣化判断が主観でばらつく

点検の難しさの本質は「どこからが異常か」を数値で判断しにくい点にあります。ベルトの毛羽立ち、ランヤードの硬化、金具の微妙な歪みなどは定量化が難しく、経験に依存しがちです。

ベテラン作業者の中には、「なにかあれば聞いてくるだろう」「何も言ってこないから大丈夫」といった考えを持つ場合があります。たしかに、毎回直接指導できればいいのですが、人手不足の影響で教育に時間をかけられず、慣れてきた作業者への確認を怠ってしまうケースがあります。このように慣れが生じた作業者が新人作業者へ指導する場合、細かい注意点や微妙な調整のチェックが指導できません。

そのため熟練者は交換判断をする一方、新人は問題なしと判断するケースが発生しやすく、このばらつきがヒヤリハットの原因となります。

点検は確認作業でありながら、実際には判断作業になっているのが要因です。主観に頼る運用のままでは、どれだけチェック回数を増やしても事故リスクは減りません。

新人教育・外国人作業者教育で理解の差が生じやすい

フルハーネス点検は専門用語や抽象表現が多く、教育時の理解度に大きな差が出やすい分野です。特に新人や外国人作業者は、言葉で説明されても危険状態のイメージができず、形式的な確認になりがちです。

安全教育の実施後、理解したつもりで作業に入ってしまうことで確認不足が発生します。安全は知識量ではなく、同じ認識を持てるかが重要です。

誰もが同じ基準で判断できる状態を作らなければ、教育を繰り返しても事故リスクは残り続けます。

現場では“見て覚える”文化が多く属人的になりがち

多くの製造現場では「先輩のやり方を見て覚える」教育が一般的で、点検方法も例外ではありません。しかしながら、この方法は指導者の知識や癖がそのまま伝わりやすく、現場ごとに手順が微妙に変わる原因になります。

結果として、同じ会社内でも工場ごとやエリアごとに確認レベルが統一されず、安全基準が曖昧になります。

属人的な教育は一見効率的に見えますが、判断の再現性を失わせます。墜落防止のために必要なのは経験の継承ではなく、誰でも同じ行動ができる標準化された手順の共有です。

点検品質を高めるための運用・管理ノウハウ

点検精度を安定させるには、個人の経験に頼らない運用設計が不可欠です。次に再現性のある手順づくり、記録管理、判断基準の統一など、現場で実践できる管理方法を具体的に解説します。

「誰がやっても同じ結果」が出る手順書・マニュアルの作成属人的な教育から“再現性のある手順共有”へ

属人的な教育では点検品質は安定しません。重要なのは「理解できる手順」ではなく「再現できる手順」を作ることです。具体的には確認箇所の順序、見る角度、触る動作、判断基準を細かく分解し、誰でも同じ行動を取れるようにします。

また文章中心の手順書ではなく、表や写真、イラスト、動画を活用し「何が正常で何が異常か」を視覚で共有することが効果的です。熟練者の感覚を言語化・可視化することで、教育の質は大きく向上し、点検結果のばらつきを抑えられます。

点検記録・チェックリストの継続的運用

チェックリストは記入することが目的ではなく、状態変化を追跡するためのツールです。日々の記録を蓄積することで、摩耗の進行や使用頻度との相関が見えるようになります。これにより突然の破断を防ぎ、交換タイミングを予測(予防保全)できるようになります。

また記録を定期的に管理者が確認することで、点検漏れや判断の癖も把握できます。継続的な運用があって、初めて安全管理の精度は向上します。

記録を目的ではなく、活用する文化を作ることが、事故予防の基盤になります。

主観を排除する良否判定のガイドラインの作成

「この程度なら大丈夫」「いちいち報告していたら作業が終わらない」「これくらいで打ち上げたら怒られるかも…」という判断が事故を招きます。そこで必要なのが、曖昧表現を排除した判定基準です。写真付きで良品・不良品の比較を提示することで判断の統一が可能になります。

判断基準が明確になると、作業者は迷わず使用停止の判断ができ、心理的な遠慮も減少します。安全は個人の勇気ではなく、基準によって守られるものです。

専門業者による点検サービスの活用

社内点検だけでは見落としが発生する可能性があります。専門業者は規格知識と専用機材を用いて詳細点検を行い、内部損傷や性能低下を客観的に評価します。特に年次点検や大量管理を行う現場では有効です。

また外部の視点が入ることで、社内基準の妥当性も確認できます。すべてを外注する必要はありませんが、定期的に第三者評価を取り入れることで点検レベルの底上げが可能になりますので、内製と外部確認の組み合わせが安全性を高めるでしょう。

安全性能を最大化させるフルハーネスの正しい使い方

フルハーネスは正しく装着・使用して初めて墜落制止性能を発揮します。装着方法やランヤードの取り扱いなど、事故を防ぐために現場で徹底すべき基本ルールを整理していきましょう。

正しい装着順序と全体フィットの調整ポイント

装着は肩→腿→胸→胴の順で行い、最後に全体のバランスを調整します。まず肩ベルトを左右均等に合わせ、D環が背中中央に位置するようにします。その後、腿ベルトを確実に通し、ねじれがないことを確認し、胸ベルトは胸骨付近で固定して、胴部は体幹に密着させます。

どこか一箇所だけを締めると荷重が集中し、墜落時に身体を損傷する恐れがあるので注意が必要です。装着後は屈伸してズレや食い込みがないか確認することで、墜落時の姿勢保持性能を確保できます。

ベルトの締め方と身体への密着度の目安

ベルトは緩すぎても締めすぎても危険です。目安は手のひらが入る程度の余裕を残しつつ、体に沿って動かない状態が理想です。

腿ベルトが緩いと墜落時に身体が抜ける恐れがあり、逆に締めすぎると血流障害やショック症状の原因になります。肩ベルトは荷重分散の役割があるため左右差がないように調整します。

ランヤードの接続位置・使用長さの適正範囲

ランヤードは可能な限り高い位置へ接続することで落下距離を最小化できます。腰より低い位置に接続すると制止距離が長くなり、地面衝突の危険が増大します。

また、長さ調整機能がある場合は余分なたるみを作らないことが重要です。移動時は常に掛け替えを行い、未接続状態を作らないようにします。

衝撃吸収器の展開スペースも考慮しなければなりません。周囲の障害物との距離を事前に確認することで、実際の墜落時に確実に制止できる環境を整えられます。

作業内容に応じた使い分けと転落動線の確保

同じ高所作業でも、姿勢や移動量によって最適な使用方法は異なります。固定作業では短いランヤードで動きを制限し、移動作業では二丁掛けで常時接続を維持します。

作業開始前に転落方向と振れ幅を想定し、障害物へ衝突しない動線を確保しますが、開口部付近では横方向の落下にも注意が必要です。器具性能だけに頼らず、作業計画段階でリスクを減らすことが安全性向上につながるでしょう。

性能を発揮させるための「基本ルール」と禁忌行為

ランヤードを結ぶ、部品を改造する、他製品と組み合わせるといった行為は性能を著しく低下させます。また、荷物の吊り下げや仮固定用途への使用も禁止事項です。

濡れた状態や凍結状態での使用は繊維強度が低下するため注意が必要ですし、落下後の再使用は絶対に避けなければなりません。

安全装備は使えるかどうかではなく、基準を満たしているかで判断します。禁止事項を明確にし、現場全体で共有することが事故防止の前提条件となります。

墜落事故を防ぐ本質は「点検」と「ルール遵守」の徹底した掛け合わせ

安全装備の導入だけでは事故は防げません。重要なのは点検とルール遵守が常に実行される状態を作ることです。次に事故が起きる現場の共通点と、防止に必要な運用の考え方を解説していきます。

点検や安全ルールの形骸化・属人化が招くリスク

事故が発生する現場では、多くの場合ルールが存在しています。しかし、多くは「やっているつもり」の状態になり、確認の意味が失われているケースが少なくありません

また、「昨日も問題なく使えたから大丈夫」「自分はケガなんてしたことないから問題ない」など、思い込みで安全を過信ししていると、点検や安全ルールが形骸化されていきやすくなります。

チェック表は埋まっているが実際には見ていない、ベテランの判断に任せきりで他の作業者は理解していない、といった状況が典型例です。

属人的な運用は一時的には問題が出ませんが、人が変わった瞬間にリスクが顕在化します。安全は習慣に依存すると崩れやすいので、手順が守られる仕組みを作らなければ、どれだけ良い装備を使っても事故は防げません。

事故防止には「従業員教育」と「現場ルールの統一」が重要

墜落事故を減らすには知識教育と行動基準の統一を同時に行う必要があります。教育だけでは現場で再現されず、ルールだけでは理解されません。全員が同じ判断をできるように、具体的な行動基準を共有し、繰り返し確認する仕組みが必要です。

一方で、経験を積んだ作業者になるほど「自分は分かっているから大丈夫」と知らない内に慢心していき、紙の資料で作成したKYTでも、後出しで未熟な作業者に知識を雄弁するようになってしまいます。

ただ、このような作業者は安全意識が低いわけではなく、作業中はしっかりと真面目に淡々とこなすものの、教育となると自分は関係ないと思ってしまうことが懸念材料です。安全意識を持って仕事に臨んでいても、熟練者が教育やKYTを疎かにしてしまえば、周囲も真剣に取り組まない雰囲気が蔓延してしまいます。

そのためにも、動画や実例を使った教育で理解度を高め、熟練者たちが関心を持って取り組みやすい教育内容を作っていくことが重要です。こうすることで、作業者同士の認識差を小さくできますし、他にも「こんな危険な経験があった」とKYTを活性化させることにもつながります。

誰もが同じ手順を同じレベルで実施できる状態を作ることが、安全文化の形成につながります。

動画マニュアルなら“見るだけで同じ基準”を共有できる

言葉や文字による指示は、受け手の経験値や主観によって解釈が分かれがちです。特に熟練者は自分の「慣れたやり方」を正解と思い込む傾向があるため、紙のマニュアルだけでは細かな動作のズレを修正することが困難です。

そこでおすすめなのが「動画」の活用です。従来の紙マニュアルやOJT中心の教育に比べ、動画教育には明確なメリットがあります。

  • いつでもどこでも見られて形骸化しづらい
  • 動画の視聴だけで教育ができるので、本来の業務に集中できる
  • 動画データの共有で周知が完了するので、管理しやすく扱いやすい

実際に、現場で使われている動画マニュアルの例をお見せします。

▼動画化した作業手順の例▼

「ヤスリを爪に当てすぎると折れるので優しく削る」という具体的な注意点を解説しています。フルハーネス点検でも同様に、動画であれば実際に指を差し込む角度や、ベルトのたわみ具合を映像として網羅できるため、誰でも一目で合格ラインを理解できます。

※本動画は、製造業の現場教育に特化した動画マニュアル作成ツール「tebiki現場教育」で作成されています。tebikiのサービス詳細や導入事例についてはサービス資料をご覧ください。

>>かんたん動画マニュアル作成ツール「tebiki現場教育サービス資料」を見てみる

まとめ|フルハーネス点検は“見える化”と基準統一が鍵

フルハーネスの安全性は器具性能ではなく運用品質で決まります。点検の目的は確認ではなく、危険状態を確実に排除することが重要です。

そのためには判断基準を統一し、見るだけで理解できる手順を共有し、誰が確認しても同じ結果になる仕組みが必要といえます。

写真・動画・具体数値を使った標準化は、現場の判断迷いを減らし使用停止の判断を早めますし、管理者と現場双方が同じ情報を共有することで、安全活動が継続的に機能します。

仕組み化された安全管理は属人化を防ぎ、組織全体の安全衛生レベルを底上げしていくでしょう。

【補足】異常が見つかった場合の対応と廃棄基準

点検で異常を発見した際の対応が曖昧だと事故につながります。交換判断の目安と廃棄基準の考え方を整理し、迷わない判断基準を示します。

交換が必要な典型状態

ベルトの切れ・著しい毛羽立ち、縫製のほつれ、ランヤードの伸びや衝撃吸収部の破れ、金具の変形やゲート不良は即交換対象です。

特に一度でも荷重がかかった可能性がある場合は外観に問題がなくても再使用してはいけません。また薬品付着や焼損跡も強度低下の兆候です。「まだ使える」という判断を排除し、疑わしきは使用停止とする運用が事故防止につながります。

メーカーの廃棄基準の確認ポイント

製品ごとに使用年数・荷重履歴・外観異常の基準が定められています。取扱説明書の廃棄条件を現場基準へ落とし込み、誰でも判断できる形に整理することが重要です。

特に耐用年数は保管環境によって変わるため、保管状態の記録も管理項目に含めます。メーカー基準を理解しないままの独自判断は重大事故の原因となるため、基準の共有と掲示が必要です。

現場で判断に迷うケースへの対応

微妙な摩耗や変色など判断に迷う状態は必ず管理者確認とし、自己判断を禁止する仕組みが重要といえます。

写真や動画での記録を残し、過去事例と比較することで判断精度を高められます。また、メーカーや専門業者への問い合わせ窓口を明確にしておくと迅速な対応が可能です。

判断保留のまま使用を継続することが最も危険ですので、迷った時に止められるルールを整備することが安全管理の要となります。

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