現場改善ラボ 記事一覧 お役立ち情報 フォークリフト指差呼称のポイント!手順や例文、安全意識を高めるコツ

フォークリフト指差呼称の浸透に役立つかんたん動画マニュアル作成ツール「tebiki」を展開する、現場改善ラボ編集部です。

指差呼称は、ヒューマンエラー防止に有効な安全対策です。しかし、「意味がない」「恥ずかしい」と実行されず、いつの間にか形骸化してしまった現場も多いのが現実ではないでしょうか。

本記事では、物流現場の安全責任者を務めた筆者が、フォークリフト作業の指差呼称における科学的な効果、正しい手順、具体的な実践例までを網羅的に解説。さらに形骸化の原因を分析し、現場に「当たり前の文化」として定着させるコツをご紹介します。是非最後までお読みいただき、事故のない安全で働きやすい現場づくりの参考にしてください。

フォークリフトは一歩間違えると労災の温床になるため、安全教育や安全対策が必須ですが、そこで物流現場によく導入されているのが「動画マニュアル」です。「安全」や「危険」を視覚化し、安全を守るための作業/操作手順を見える化する動画マニュアルは、労災の未然防止に成功している多くの現場で導入されつつあります。

詳しくは、資料「動画マニュアルを活用したフォークリフトの安全教育・対策事例」をご覧ください。新人作業員からベテラン社員まで、標準的に安全を守るための打ち手がまとめられています。

>>目指せゼロ災!動画マニュアルを活用したフォークリフトの安全教育・対策事例を見てみる

目次

「意味がない」は間違い!指差呼称の基本と効果

指差呼称(しさこしょう)とは、安全確認の対象物を指で差し(指差し)、名称と状態を声に出して確認(呼称)する安全活動です。もともとは鉄道乗務員が信号確認で行っていた安全行動ですが、高い効果から製造業、物流業、建設業など多くの現場に導入されました。

指差呼称の詳細については、以下の記事をご覧ください。

関連記事:【事例あり】指差呼称とは?効果はある?正しいやり方や定着させる教育方法

ここでは、以下の2点を深掘りします。

  • 目的は作業ミスや労働災害を未然に防ぐこと
  • 「意味ない」は間違い!ミスを85%低減したデータも

目的は作業ミスや労働災害を未然に防ぐこと

指差呼称の目的は、作業者の意識レベルを引き上げ、確認の精度を向上させることです。これにより、ヒューマンエラーによる作業ミスや労働災害を防ぎます。

その背景には、人間の意識レベルを5段階に分類した「フェーズ理論」があります。

▼フェーズ理論

意識レベル状態特徴(ミスの発生)
フェーズ0無意識・失神意識レベルがまったくない状態。
フェーズⅠ過疲労・居眠り注意が散漫になり、ミスを起こす確率が極めて高い。
フェーズⅡ正常・ぼんやり緊張感がなく、”うっかりミス”が発生しやすい。
フェーズⅢ正常・積極的(適度な緊張)意識が鮮明で、集中力も高く、最適な状態。
フェーズⅣ過緊張(興奮・パニック)緊張しすぎ、パニック状態で周囲が見えなくなり、エラーが多発する。

指差呼称は、「指差し」動作と「ヨシ!」などの発声を組み合わせることで、意識レベルを意図的に緊張・集中状態(フェーズⅢ)へ引き上げるとされます。単に「見る」だけでなく、複数の感覚器で脳を活性化させ、確認漏れや見間違いを防ぐのです。

なお、作業員の不注意や安全意識の低下による「ヒューマンエラー」は、単なる注意喚起や直接指導ではなかなかゼロにできません

ヒューマンエラーが根本的に生じない「仕組み作り」が重要ですが、その本質的な安全教育について解説された資料「ヒューマンエラーによる労災を未然防止する安全教育」も併せて参考にすると、安全対策の具体的なヒントが得られると思います。

「意味ない」は間違い!ミスを85%低減したデータも

筆者の現場経験でも感じましたが、「やっても意味がない」「格好だけで面倒」と指差呼称が形骸化している現場は少なくありません。

しかし、「意味がない」と断じるのは間違いです。効果はエラー削減率と脳科学の両面から実証されています。

1994年に鉄道総合技術研究所が行った実験によれば、操作ボタンの押し間違いの発生率は、「何もしなかった」場合が2.38%であったのに対し、「指差しと呼称を共に行った」場合は0.38%でした。これは、エラーの発生率を約6分の1(約85%低減)にまで抑えられたことを意味します。(参照:厚生労働省「職場のあんぜんサイト」

また、2010年の広島大学大学院の研究『確認作業に「指差し呼称」法を用いた時の前頭葉局所血流変動の比較』でもその有効性が示されており、「黙読」や「指差し」だけの場合よりも、「指差し呼称」を行った場合の方が、脳の前頭葉(注意力や意識の集中を司る部分)が明らかに活性化することが確認されました。

これらの結果から、指差呼称は精神論やパフォーマンスではなく、「意識レベルを上げ、確認の精度を向上させる、科学的根拠に基づいた有効な手段」と結論付けられています。

次章ではこの効果を最大限に引き出す、正しい指差呼称の手順を解説します。

【4ステップ】正しい指差呼称の手順

ここでは、厚生労働省「職場のあんぜんサイト」を参考に、正しい指差呼称の手順をご紹介します。

  • ①対象をしっかり見る
  • ②対象を指で差し、呼称する項目を声に出す
  • ③差した指を耳元へ戻し、本当によいか確認する
  • ④手を振り下ろし「ヨシ!」と発声する

具体例として、「フォークリフトでトラックからパレットに載った荷物(飲料)を降ろす作業」を想像しながらご覧ください。

①対象をしっかり見る

まずは安全確認の対象となるものを、目でしっかりと捉えます。ぼんやりと見るのではなく、「これからこれを確認する」と意識を集中させることがスタートです。

例:これからフォークで降ろそうとする、トラック荷台のパレットに載った荷物(飲料)をしっかりと目視します。

②対象を指で差し、呼称する項目を声に出す

次に対象を指で差し、確認項目を声に出します。 対象をしっかり目で捉え、視線を外さず右腕を真っ直ぐ伸ばし、呼称項目(名称や状態)をはっきり声に出しながら人差し指で指差します。 

なお、動作の際は「縦拳(たてけん)」(親指を中指にかける形)から人差し指を突き出すと、キレのある指差しになります。

例:これから降ろそうとする荷物を指差し、「荷物」や「パレット」と発声します。

③差した指を耳元へ戻し、本当によいか確認する

指差しと呼称が終わったら、差した指をそのまま耳元まで戻します。 この動作の間も対象から目を離さず、「本当に安全か?」「状態は問題ないか?」と、心の中で再確認します。

例: パレットに載った荷物(飲料)が崩れそうでないか、引っかかるところはないかなどを確認しながら、指を耳元へ戻します。

④手を振り下ろし「ヨシ!」と発声する

安全であることが最終確認できたら、耳元に上げた手を「ヨシ!」という発声と共に、腕を真っ直ぐ振り下ろします。これで一連の動作が完了し、次の行動に移ります。

例:荷物の安全が確認できたら、パレットに向かって手を振り下ろし、「ヨシ!」と発声します。

次章では「フォークリフト作業ではどんな時に指差呼称を使う?」という疑問にお答えします。

【例文あり】フォークリフト作業における指差呼称の重要ポイント

次に、「フォークリフト作業のどの場面で、何を指差呼称すべきか」を、例文とともに解説します。

  • 乗車時:車両の確認
  • 走行時:進行方向や周囲の確認
  • 荷役作業時:荷の状態の確認・周囲の確認
  • 運搬時:死角の確認
  • 停車時:逸走防止の確認

関連資料:目指せゼロ災!安全意識を高めるフォークリフトの安全教育・対策事例集

乗車時:車両の確認

まず、作業を開始する前の車両チェック(始業前点検)で指差呼称を取り入れることが非常に効果的です。点検項目を一つひとつ指差呼称することで、見落としや確認漏れを防ぎます

▼指差呼称の例文

場面例文
タイヤ点検時ホイールナットの締め付けヨシ!
ヘッドライトの点検時ヘッドライト点灯ヨシ!
フォーク(マスト)の動作確認時フォーク(マスト)の動作ヨシ!

フォークリフトの点検についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

関連記事:フォークリフト点検は義務?点検の種類や項目、やり方について

走行時:進行方向や周囲の確認

走行時は、進行方向の安全確認と、歩行者や他の車両がいないかといった周囲の確認が基本です。特にバック走行時や、柱や棚で死角が生まれやすい場所では徹底しましょう。

▼指差呼称の例文▼

場面例文
前進(後進)時前方(後方)ヨシ!
交差点侵入時(一旦停止して)車両の飛び出しヨシ!
前方に歩行者がいるとき(警笛で存在を知らせて)歩行者ヨシ!

「フォークリフトの死角は具体的にどこ?」と気になった方は、以下の記事を参考にしてください。

関連記事:フォークリフトの死角はどこ?事故を防止する対策や安全意識向上の秘訣

荷役作業時:荷の状態の確認/周囲の確認

荷役作業は、フォークリフト作業の中で最も事故が集中しやすく、安全確認が重要なシーンです。荷物の状態、差し込み具合、周囲の安全など、チェックすべきポイントが多くなります

▼指差呼称の例文▼

場面例文
荷物を持ち上げるとき荷の状態ヨシ!
ラックの最上段にパレットを載せる時天井ヨシ!
トラックからの荷降ろし時合図者ヨシ!

慌てず、一つひとつの動作の前後で指差呼称を挟むことが事故防止の鍵となります。

運搬時:死角の確認

荷役作業時と同様に、細心の注意が必要です。荷物を積載していると前方の死角が大きくなりやすく、確認事項が多いためです。 特に荷物を持った状態での移動は、安全上バック走行が基本となります。また、運ぶ荷物によっては安定性の確認も欠かせません。

▼指差呼称の例文▼

場面例文
バック走行で積み付け場所へ到着し、前進するとき前方ヨシ!(死角が気になれば降車して確認)
背の高い荷物を運んでいるとき高さヨシ!
スロープを上り下りするときマスト、荷の角度ヨシ!(荷物の転倒防止)

これに加えて、【走行時:進行方向や周囲の確認】と同様の確認を行います。

停車時:逸走防止の確認

その日の作業を終える時や、作業の途中で一時的にフォークリフトから降車する際も、安全確認が必要です。車両が勝手に動き出す「逸走(いっそう)」を防ぐための措置を、確実に指差呼称します。

▼指差呼称の例文▼

場面例文
サイドブレーキを引いたときサイドブレーキ、ヨシ!
タイヤに輪止めをしたとき輪止めヨシ!
各ランプを消灯したときランプ消灯ヨシ!

上記以外にも、指差呼称はあらゆる場面で活用できます。

ただ、指差呼称が有効だと分かってはいるものの、「なぜ定着しないのか」と悩む管理者も多いのではないでしょうか。次章でその理由を深掘りします。

指差呼称が定着しない現場の共通点とは?

筆者の18年の現場経験から、形骸化する現場には以下の3つの共通点があると考えられます。

  • やっても意味がないと思われている
  • 声出しや動作が恥ずかしいと感じている
  • タイミングや方法が自己流でルールがない

それぞれ詳しく解説します。

やっても意味がないと思われている

「意味ない」は間違い!ミスを85%低減したデータあり】で解説した科学的根拠を、作業員が知らないケースは非常に多いです。そのため、指差呼称は「パフォーマンス」や「やらされ感」の強い面倒ごとと認識されがちです。 

また、物流や製造の現場は常に業務に追われがちで、「忙しいのにやっていられない」のが本音でしょう。「なぜやるのか」を正しく理解してもらうこと、そして作業者が慌てずに安全確認できる環境整備が、定着の課題となります。

安全ルールを徹底させる安全教育の秘訣について知りたい方は、以下のリンクから別紙のガイドブック(無料)をご覧ください。

>>安全ルールの徹底は「安全意識の向上」から!ゼロ災達成に向けた安全教育の手法・事例をみる(無料公開中)

声出しや動作が恥ずかしいと感じている

指差呼称が根付いていない職場で、一人だけ「前方、ヨシ!」と発声するのは恥ずかしく、勇気がいります。 しかし【目的は作業ミスや労働災害を未然に防ぐこと】の通り、指差呼称は「指差し」と「発声」を組み合わせて最大の効果を発揮します。

「恥ずかしいから指差しだけ」では効果は半減です。全員が当たり前にやる文化が根付かない限り、定着は困難です。

※以下の資料では、安全意識を高める安全対策の新しい教育アプローチについて解説しています。

>>「工場の労災ゼロを実現する、安全教育の新常識」を見る

タイミングや方法が自己流でルールがない

「いつ指差呼称を行うか」という明確なルールが現場にないことも、形骸化の大きな原因です。 ルールがなければ「やる・やらない」の基準が自己流になります。「この作業はやるが、あれはやらない」といったムラが発生し、安全確認レベルが標準化されません

例えば、一日に何度も発生する「前方ヨシ!」を毎回ルール通りに実施するのは大変で、結果適当になったり、やらなくなったりしがちです。

 「うちの現場も当てはまる」と感じた管理者も多いでしょう。次章では、これらの課題を乗り越え、指差呼称を「当たり前」の文化にする3つのコツを解説します。

※何度注意をしてもルールの逸脱や不安全行動が繰り返されるような場合は、根本的な原因にアプローチする必要があります。対策について行動科学の観点で解説している資料「繰り返される不安全行動  行動科学から編み出す決定的防止網」もあわせてご覧ください。

指差呼称を「当たり前」にする3つのコツ

ここでは、実践的な3つのコツをご紹介します。

  • 効果を伝え「意味がある」ことを理解させる
  • ベテランが率先して行い「やって当たり前」の雰囲気をつくる
  • お手本を「動画」で共有し正しい動作やタイミングをルール化する

上記のような対策を手順書やマニュアルとして整備している現場は少なくありません。しかし実際には、「作業手順書は存在するものの現場で活用されていない」「安全ルールが徹底されない」といった課題を抱えているケースも多いのではないでしょうか。

現場改善ラボでは、作業ルールの定着を図るための具体的な考え方や進め方をまとめたガイドブックをご用意していますので、ぜひ併せてご覧ください。

>>“手順書通りにできない”から卒業!作業ルールを守らせる効果的な方法とは?(無料公開中)

効果を伝え「意味がある」ことを理解させる

定着しない最大の原因は、作業員が指差呼称を「意味のないパフォーマンスだ」と思い込んでいる点にあります。忙しい中でひと手間を増やすには、「なぜやるのか」という理由とメリットの理解が不可欠です。 

定期的な安全教育でこれらのデータを基に講義するのもよいですが、管理者の資料準備や講義の時間は大きな負担です。部署やシフトが多ければ周知徹底はさらに困難になり、教育自体が形骸化する恐れもあります。 

そこでおすすめなのが「動画」の活用です。一度、講義の様子を動画に収めて共有すれば、教育者は何度も同じ話をする必要がありません。結果、教育者の負担は大幅に削減され、本来の管理業務に集中できるため、現場全体の生産性向上にもつながります。

教育のばらつきをなくし、教育担当者の負担削減にもつながる「動画マニュアル」の有効性や活用事例について知りたい方は、以下の資料をご覧ください。

>>資料「教育のばらつき/教育負担の削減が見込める”動画マニュアル”の有効性&活用事例」をダウンロードする

ベテランが率先して行い「やって当たり前」の雰囲気をつくる

指差呼称の「恥ずかしさ」を払拭する最も有効な手段は、職長やベテランが面倒くさがらずに率先して「正しい指差呼称」を実践する姿を見せることです。 若手や新人は、リーダーやベテランの所作をよく見ています。お手本となるべき人が実践していれば、新人は「この職場は安全意識が高い」と認識し、疑問や恥ずかしさを感じず指差呼称を実行します

逆にベテランが手を抜けば、「やらなくていい」という誤ったメッセージとして伝わります。現場の空気はベテランの行動一つで変えられるのです。

お手本を「動画」で共有し正しい動作やタイミングをルール化する

最後は、指差呼称のタイミングややり方を「ルール化」「標準化」することです。「やる・やらない」の基準が違ったり、やり方が自己流であったりしては、安全確認のレベルにムラが出て期待する効果は得られません。 

しかし、一つひとつの動作やタイミングを細かくルール化し、現場に浸透させるのは大変です。紙マニュアルでは「動作」は伝わりにくい上に、現場で見られにくいでしょう。かといってOJTだけで全員に同じレベルの教育を行うのは、指導者の時間が足りなくなってしまいます。

そこでも「動画」の活用が効果的です。「いつもの作業」の中で、どのタイミングで、どのような動作・掛け声で指差呼称すべきか、その「お手本」をスマホなどで撮影し共有するのです。

例として総合物流企業である「株式会社近鉄コスモス」は、始業前点検の様子を動画マニュアル化し、手順や細かい動作を共有しています。

tebiki現場教育で作成

動画であれば、作業員はスマホやタブレットから、休憩中や通勤中、自宅など、いつでもどこでもOJTと同じレベルの教育内容を繰り返し確認できます。

ちなみに、この動画はかんたん動画マニュアル作成ツール「tebiki現場教育」で作成されています。

少しでも気になった方は、以下の資料をダウンロードして詳細を確認してください。

>>同社が活用した動画マニュアル「tebiki現場教育」の機能詳細や事例をもっと見たい方はこちらをクリック!

次章では、指差呼称と併せて実施したい、フォークリフトの安全対策法について解説します。

指差呼称だけじゃない!フォークリフトの安全対策法3選

ここでは指差呼称以外にも、フォークリフト事故を未然に防ぐ3つの重要な安全対策をご紹介します。

  • 作業を標準化し、事故やヒヤリハットの再発を防止する
  • 定期的なKYT(危険予知訓練)で安全意識を熟成する
  • 「動画」を活用し安全教育の質を高める

作業を標準化し、事故やヒヤリハットの再発を防止する

まずやるべきは、指差呼称に限らない「業務全体の標準化」です。

過去の事故事例やヒヤリハット報告に基づき、「なぜ起きたのか」を分析し、「防ぐための正しい手順」を標準作業としてルール化しましょう。この標準化の徹底が、同原因の事故再発防止に直結します。 

実際、安全管理を徹底する大手ECの物流倉庫では「標準化」が高度に実践され、ベテランから外国人作業員、短期アルバイトまで、全員が同じ安全な手順で作業を遂行できています。

「業務標準化」を企業が導入すべき理由や、具体的な進め方については、以下の資料で詳しく解説しています。是非ダウンロードしてご覧ください。

>>資料「企業が業務標準化に着手すべき理由」をダウンロードする

定期的なKYT(危険予知訓練)で安全意識を熟成する

KYTとは、作業に潜む危険要因を事前に洗い出し、「あなたならどうするか」を少人数チームで話し合い、労災を未然に防ぐ安全活動です。 KYTを定期的に行うことで、現場全体の安全意識を「熟成」させ、レベルアップを図れます

少人数実施で全員が発言機会を持つため、安全管理が「自分ごと」になりやすいです。 また、他人の意見から思わぬ危険性に気づかされることも少なくありません。例えば筆者は、雨の日のKYTで同僚の「スリップだけでなく『感電』の危険もある」という意見にハッとさせられた経験があります。

ただし、KYTが「マンネリ化」「形骸化」するケースも多く聞かれます。そこでおすすめなのが、実際の作業動画やヒヤリハット再現動画を使った「動画KYT」です。写真やイラストよりリアルな危険を体感でき、ディスカッションが活性化し、訓練効果が高まります。

形骸化したKYTから脱却し、労災ゼロを目指すための「動画KYT」の手法については、以下の資料で詳しくご紹介しています。

>>資料「労災ゼロ!形骸化したKYTから脱却する動画KYTとは」をダウンロードする

「動画」を活用し安全教育の質を高める

現場の管理者や安全担当者の中には、「忙しくて安全教育ができない」と感じている方も多いでしょう。 筆者も安全責任者時代、日々の業務に追われ、安全教育の時間を確保できなかった経験があります。

そこでおすすめなのが「動画」の活用です。従来の紙マニュアルやOJT中心の教育に比べ、動画教育には明確なメリットがあります。

  • いつでもどこでも見られて形骸化しづらい
  • 動画の視聴だけで教育ができるので、本来の業務に集中できる
  • 動画データの共有で周知が完了するので、管理しやすく扱いやすい

OJTのように内容の濃い教育を手軽に実施でき、作業員が安心して働ける環境づくりが実現します。さらに、教育リソースを削減できるため、現場の生産性向上にも大きく貢献します。

指差呼称に限らず、フォークリフトの安全教育全般に動画マニュアルを活用した企業の事例や、具体的な取り組み例について、詳しくは以下の資料をダウンロードしてご覧ください。

>>資料「動画マニュアルを活用したフォークリフトの安全教育・対策事例」をダウンロードする

「tebiki現場教育」なら誰でもかんたんに動画が作成できる!

動画マニュアルと聞くと『編集スキルがないと難しいのでは?』と感じるかもしれませんが、編集未経験者でも簡単に扱えるツールとして多くの現場で活用されているのが、かんたん動画マニュアル「tebiki現場教育」です。

動画作成の機能だけでなく、現場教育で役立つ豊富な機能を備えている点を高く評価されています。

タスク指示機能…閲覧してほしい動画の指示を出せる!
閲覧してほしい動画を指示でき、教育の抜け漏れを防ぎます。目標達成の進捗状況のレポートや早急な対応が求められる動画の閲覧指示を効率的に行えます。
レポート機能…教育の進捗状況を見える化!
誰が・いつ・どのマニュアルを閲覧したかをダッシュボードで確認できます。タスク指示を出した動画の進捗状況も可視化され、部署による教育の遅れを防ぎ、目標の進捗の確認を効率化します。
自動翻訳機能…100か国語以上の言語に翻訳可能!
100か国語以上へ翻訳可能なため、各言語ごとマニュアルを個別作成する必要なし。ボタンひとつで、各言語に対応したマニュアルを自動生成できます。外国人を雇用する現場でも目標や行動の水準を安定できます。
テスト機能…「理解したつもり」を防ぐ!
オリジナルの確認テストを作成し、合格基準の設定も可能。設定したルールや手順の自己流解釈や認識のズレを予防できます。

これらの機能を活用すれば、倉庫管理主任者マニュアルはもちろん、その他安全教育や作業手順の教育を効率化できます。「tebiki現場教育」について詳しく知りたい方は、下の画像をクリックしてサービス資料をダウンロードしてみてください。

>>フォークリフト安全教育の動画マニュアルが簡単に作れる!「tebiki現場教育」の便利な機能や導入事例を見る

物流現場の安全教育に動画を活用した企業事例

ここでは具体例として、以下の2社をご紹介します。

  • ソニテック株式会社:熟練者の知恵を動画で「動く標準」として定着、事故リスクと教育工数を大幅削減
  • 株式会社ロジパルエクスプレス:全従業員の安全意識を「動画」で均一化、物流事故を未然に防ぐ安全教育に

その他の事例についても詳しく参照されたい方は、以下のリンクから別紙の資料をご覧ください。

>>動画マニュアルを活用したフォークリフトの安全教育・対策事例を見る

熟練者の知恵を動画で「動く標準」として定着、事故リスクと教育工数を大幅削減

新築戸建て住宅の建築副資材を供給するソニテック株式会社では、物流倉庫における新人教育に膨大な時間とコストがかかっていました。特に「3ヶ月間のマンツーマン指導」がベテラン社員の通常業務を圧迫し、人手不足の中での教育体制の維持が大きな経営課題となっていました。

導入前の課題tebiki導入後の効果
・指導者によって安全基準や作業手順の伝え方がバラつく
・教育の長期化(3ヶ月)が指導者の安全確認の余裕を奪う
・複雑な作業手順が覚えきれず、現場での迷いが生じる
・動画を「共通の正解」とすることで教育の質を均一化
・教育時間の劇的短縮(実質ゼロ)により、管理業務に集中可能
・映像による正確な視覚情報で、誤判断による事故・ミスを防止

同社は「動画による安全・品質の標準化」を軸に動画マニュアル(tebiki現場教育)を活用。具体的には、荷主や便ごとに異なる作業上の注意点をピンポイントで動画化し、新人が作業直前にQRコードで正しい手順(安全な動作)を確認できる仕組みを構築しました。これにより、記憶に頼った危険な作業や、不適切な商材の取扱いを根絶しています。

その結果、新人の立ち上げスピードが飛躍的に向上しただけでなく、現場全体の作業品質が安定。今後はさらに「安全衛生教育」の領域へ活用を広げ、事故防止策や作業場の安全な使用方法を網羅した動画教材を整備することで、従業員のスキルアップと職場環境のさらなる改善を推進しています。

同社が導入した動画マニュアルの詳細については、以下の事例で詳しく紹介しています。

>>同社が導入した動画マニュアル「tebiki現場教育」の詳細はこちら

全従業員の安全意識を「動画」で均一化、物流事故を未然に防ぐ安全教育に

バンダイナムコグループの物流を担う株式会社ロジパルエクスプレスでは、全国の拠点ごとにマニュアルやルールが異なり、安全品質のバラつきが課題となっていました。特に「荷物の積み上げは胸の高さまで」といった言葉の表現が個人の主観に依存し、高積みによる落下事故を招くなど、紙マニュアルの限界に直面していました。

導入前の課題tebiki導入後の効果
・紙マニュアルの検索性が低く、現場で活用されない
・拠点ごとに安全ルールが異なり、品質が不均一
・ベテランの安全ノウハウが継承されず、退職と共に消失
・現場で即座に動画を確認でき、不安全な「迷い」を解消
・安全管理部から全拠点へ動画を一斉配信し、全社レベルで平準化
・暗黙知を動画資産化し、新人や派遣社員への教育に活用

そこで同社は、動画マニュアル「tebiki現場教育」を導入し、「知る・慣れる・作る」のステップを明確にした展開を実施しました。まず安全管理部が作成した「フォークリフトの危険予知トレーニング(KYT)」や「商品取扱ルール」を全拠点へ強制配信し、動画視聴を習慣化させました。これにより、管理者が付きっきりで指導しなくても、一定の安全意識を全従業員にインプットできる体制を構築しました。

その結果、マニュアルの承認プロセスが大幅に短縮されただけでなく、顧客からも「安全品質が向上している」と高く評価され、他社との差別化にもつながっています。今後は現場だけでなく総務や経理などの間接部門にも活用を広げ、会社全体の安全・品質意識をさらに高めていく方針です。

同社が導入した動画マニュアルの詳細については、以下の事例で詳しく紹介しています。

>>同社が導入した動画マニュアル「tebiki現場教育」の詳細はこちら

h2 まとめ:安全な職場づくりは指差呼称から

フォークリフト作業における指差呼称は、精神論ではなく、ヒューマンエラーを大幅に低減する科学的根拠のある安全対策です。しかし、その効果は「正しい手順で」「決められたタイミングで」「全員が当たり前に行う」状態で初めて発揮されます。意味や目的が理解されないまま導入された指差呼称は、「恥ずかしい」「忙しくてできない」といった理由から形骸化し、かえって安全意識の低下を招きかねません。

本記事で解説した通り、指差呼称を定着させる鍵は、

①効果を正しく伝える教育
②ベテランや管理者が率先して実践する姿勢
③動作やタイミングを標準化する仕組みづくりにあります。

特に、紙や口頭では伝わりにくい「動き」や「間」を可視化できる動画マニュアルは、教育のばらつきを防ぎ、安全ルールを現場に根付かせる有効な手段です。

指差呼称は単体で完結する対策ではなく、業務の標準化やKYT、安全教育と組み合わせることで、より強固な事故防止策となります。是非本記事をきっかけに、自社のフォークリフト作業が「守られる仕組み」になっているかを見直し、事故ゼロに向けた一歩を踏み出してください。

>>フォークリフト安全教育の動画マニュアルが簡単に作れる!「tebiki現場教育」の便利な機能や導入事例をもっと見る

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