現場改善ラボ 記事一覧 お役立ち情報 属人的な教育が引き起こす品質不良 -解決の処方箋-【IMPROVE開催レポート】

2023年4月13日(木)に現場改善ラボは、オンラインイベント『IMPROVE~品質向上~』を開催し、さまざまな専門家/企業講演をお届けしました。

お申込みが2,000名を超えた本イベントでは、現場改善ラボを運営するTebiki株式会社も講演を行いました。本ページでは「属人的な教育が引き起こす品質不良」の内容を、ギュッと凝縮して皆様にお届けします。

本レポートでは全ての内容をお伝えしきれないため、本セミナーの見逃し配信も併せてご覧くださいませ。

Webセミナー「属人的な教育が引き起こす品質不良」

動画教育システム『tebiki』の原点

改めまして、これよりお話をさせていただくTebiki株式会社の脇村です。

品質向上に向けたアプローチについて、我々は教育の部分でお話をさせていただきます。Tebikiのミッションは『現場の未来を切り拓く』ことです。このミッションの実現に向けて、我々はクラウド型の動画教育システム「tebiki」の開発、提供を行っています。

脇村氏写真

なぜそこまで現場にフォーカスをしているのか?背景には、弊社の代表取締役が食品工場の工場長だったという経歴がございます。工場長時代に、実際に従業員の現場教育が大変だったり、設備のメンテナンスが属人化をしているなど、そういったところが原体験となって、このtebikiというサービスが生まれています。

属人的な現場教育が品質不良を引き起こす

弊社の講演では、属人的な現場教育がどのような形で品質不良を引き起こしていくのか?というところでございます。

大きな原因として、紙のマニュアルが挙げられます。作成するのも大変ですし、更新するのも大変です。徐々に手順書も更新されなくなり、我流でやってしまうようになります。それによって、作業標準化がなかなか実現しないまま手順がバラついてしまい、組み立ての不良だったり、製品不良といった品質低下につながってしまいます。

お客様のクレームもそうですし、手戻りの作業が発生して現場がかなり負担が大きくなってしまうというところがあると思っています。そうした中で、紙のマニュアルや手順書、標準作業手順書を用いて、現場教育を行うことが大変な理由は以下の3つではないでしょうか。

重複にはなりますが、新しい文書を作るということや、古いものを回収するというのも非常に大変であるというところです。さらに大きな部分で言いますと、物の動きや人の動きといったニュアンスだったり、カン・コツ、ポイントという部分は、文字や写真ベースの情報ではなかなか伝わりづらいというところがあると思います。

そして、企業様によっては、外国人の方がどんどん増えてきている中で、言葉の壁を超えた教育やコミュニケーションが紙のマニュアルだと限界です。

また、現場ノウハウを教えるために、OJTで直接教育をしている企業様は非常に多いのではないかと思います。そうなった時に、 A先輩とB先輩でやり方が違っているということもあります。

また、OJTが計画的にできますか?と言ったら難しいのが実態ではないでしょうか。急遽、生産しなければいけないものが入ったり、イレギュラー対応が発生すると計画通りにできないですし、同じことを何回も教えないといけないという部分でお悩みを持たれている企業様が多いはずです。

講演映像の切り抜き

ですので、こういった教育自体が属人化している、もしくはちゃんと教えられていないまま現場に出すことによって、新人さんのヒューマンエラーが発生し、結果的に品質不良といった悪いサイクルが起きているのではないかというところです。

Webセミナー「属人的な教育が引き起こす品質不良」

現場ノウハウの可視化には動画が最適

そして、現場ノウハウを可視化することは非常に重要だと考えます。しかし、現場でのヒトや機械の動きは三次元的ですが、文字や画像ベースのマニュアルでは二次元的な情報に限定されてしまいます。そのため、現場ノウハウを可視化する手段としては、動画が最適だと言えます。

講演映像の切り抜き

動画マニュアルは、正確かつ標準化された手順を、どのような人でも伝達することができる点で非常に有効です。また、動画は一度作れば何回でも再生できるため、言語の壁や文章の読解力など、人による理解度のばらつきを解消できます。このように、動画マニュアルは品質不良やヒューマンエラーの防止にも役立ちます。

ただし、動画マニュアルを簡単に導入することはできません。動画を作成しても、正確性や理解しやすさに欠けるといった問題が生じることがあります。例えば、動画のアングルや編集方法によっては、ミスが増える可能性があります。

したがって、現場のノウハウを正確に、かつ理解しやすい形で可視化するためには、適切な動画マニュアルの作成が必要不可欠であることを忘れずに考える必要があります。ここで私たちは、正しい方法と選び方を教えることで、より明確な境界線を引くことができ、業務の理解度を向上させることができると考えています。

また、動画マニュアルには問題点もあります。例えば、動画の編集が困難であったり、メールで共有する際に容量が大きすぎて共有できない場合があるかもしれません。また、無料の編集ソフトを使用している方もいらっしゃるかもしれませんが、動画マニュアルを作る経験がない場合、最初の一歩が難しい場合があります。

そこで、私たちは、分かりやすく品質の高いマニュアルを作ることができる動画教育システム『tebiki』をご提供しています。動画編集ソフトではなく、教育システムを利用することで、より簡単にマニュアルを作成できます。

動画教育システム『tebiki』について

tebikiは、普段のOJTをそのまま撮るだけです。編集はスマートフォンやタブレット、パソコンなど、いかなる端末からでも編集することが可能です。簡単にtebikiへアクセスして編集できるので、現場で撮った動画をその場でアップロード/編集を進めることも可能です。

講演映像の切り抜き

代表的な編集機能として、まずは自動字幕機能をご紹介します。撮影中に話しながら撮影をしていただくと、その音声をベースに自動で字幕が生成されるようになっています。続いては静止機能です。これは意外と無料の編集ソフトにはない機能だったりします。大事なポイント、危険なポイントをちゃんと止めて見せたいといった場合にお使いいただけます。

このように、動画編集の経験がない方でも簡単に編集ができ、プラスアルファで図形を挿入したり、スタンプを挿入したりという操作もエクセルやパワーポイントと同じような感覚で動画を編集いただけます。そして字幕については、100を超える国や地域の言語に翻訳が可能です。そのため、幅広い外国籍の方の教育にもお使いいただけます。

やや駆け足になってしまいましたが、内容は以上でございます。

ご清聴いただきありがとうございました。

講演映像の切り抜き

本レポートでは全ての内容をお伝えしきれないため、本セミナーの見逃し配信も併せてご覧くださいませ。

Webセミナー「属人的な教育が引き起こす品質不良」

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