日本の製造業は高度な技術と効率性で世界に名を馳せていますが、人手不足やスキル継承が課題となっています。そこで注目されるのが技能実習制度です。
技能実習制度は、日本の先進技術を開発途上国に移転し、同時に日本国内の労働力を補完する目的で設立された制度です。
この記事を読んでいる方は、
「技能実習生の権利と義務についての情報が知りたい!」
「技能実習プログラムの期間、職種、給与などの詳細な情報が知りたい!」
「外国人学生や技能実習生の日本でのキャリアや生活はどうなるの?」
などの疑問や悩みを抱えているのではないでしょうか。
そこでこの記事では、技能実習制度の基本的な概要や具体的な受け入れ方法、さらには制度の問題点や改善策について詳しく解説します。
また、ベトナム人技能実習生が急増した背景や、技能実習生を受け入れる際の対象職種、企業単独型と団体監理型の受け入れ方式についても紹介します。
この記事を読めば、技能実習制度を現場に上手く取り入れ、より効率的な現場運営を目指せるでしょう。人材育成と現場改善を真剣に考えている方はぜひ参考にしてみてください。
また、現場改善ラボでは専門家によるDX時代における製造部門の役割と人材育成についてのセミナー動画を無料で公開しています。技能実習生だけでなく、既存社員の人材育成にも興味がある方は是非参考にしてみてください。
目次
技能実習制度とは?概要と現状
技能実習制度を理解するにあたり、ここでは次の3つを解説します。
- 技能実習制度の概要と目的
- 特定技能への移行も可能
- 技能実習生受け入れの現状|ベトナム人が急増
技能実習制度の概要と目的
技能実習制度とは、日本の企業が外国人を雇用する際に用いられる制度のことです。
技能実習制度の主な目的は、日本の高度な技術や知識を外国人に教え、教えた事項を母国で活用してもらうことにあります。
母国で活用してもらうことによって、発展途上国の経済発展が促進され、日本も国際貢献を果たすことが可能です。
例えば自動車製造業で働く技能実習生は、日本の自動車産業の先進的な生産技術や品質管理手法を学びます。その後、技能実習生は、母国に帰国して学んだ技術を活用することで、現地の自動車産業の発展に貢献することが期待されます。
外国人技能実習生は低コストで高度な技術を学び母国で活用することで、発展途上国の経済発展が期待できます。
特定技能への移行も可能
特定技能とは技能実習制度とは異なる形態で、より長期的な在留と就労が可能な制度のことです。
技能実習制度は5年の在留が可能であるのに対し、特定技能は最長で10年の在留が認められているため、企業としては長期的な人材確保が可能となります。また、特定技能は転職も許されているため、労働者にとってもキャリアの選択肢が広がります。
製造業では、特定技能を持つ労働者は、より高度な技術や専門性が求められる職種で活躍することが多いでしょう。
しかし、技能実習制度と特定技能は基本的な理念が異なるため、移行にはいくつかの条件があります。
具体的な移行の条件として
- 技能実習2号を良好に修了していること
- 技能実習の職種・作業内容と、特定技能1号の業務に関連性が認められること
の2つを満たしている必要があります。
技能実習2号を良好に修了していること
技能実習2号を良好に修了する基本要件は、2年10ヶ月以上の実習期間の修了です。
実習生が長期にわたって習得した技能を適切に評価するための時間枠が2年10ヶ月以上となります。
加えて、技能実習生は技能検定3級または技能実習評価試験(専門級)の実技試験に合格する必要があります。試験は、実習生が特定の職種において必要とされる具体的な技能や知識を身につけているかを確認するためのものです。
技能実習の職種・作業内容と、特定技能1号の業務に関連性が認められること
特定技能1号は、日本の労働市場における特定分野の技能労働者を受け入れるための制度です。
技能実習生が特定技能1号の業務に関連する職種で技能実習2号を良好に修了している場合、技能実習生は特定技能の技能試験および日本語試験を免除されることがあります。すでに習得した技能と新たな職種の間に関連性が認められるためです。
例えば、「素形材産業」、「産業機械製造業」、「電気・電子情報関連産業」などの分野では、関連する職種での実習を良好に修了した技能実習生は、技能試験および日本語試験の免除を受けられます。例に挙げた分野では、実習が特定技能1号の業務と密接に関連しているためです。
技能実習生受け入れの現状|ベトナム人が急増
技能実習生の受け入れは、特にベトナム人が多い傾向にあります。ベトナムは急速に成長している経済を持ち、多くの若者が海外でのスキル習得とキャリア形成を求めていることが理由として考えられます。
法務省の令和5年「外国人技能実習制度について」によると、受け入れ国の全体でベトナム人が占める割合が54.3%(176,346人)、次いでインドネシアが2位で14.1%(45,919人)であるため、技能実習生の受け入れはベトナムが突出して多いことがわかります。
技能実習生の受け入れに必要な4つの基礎知識
技能実習生を受け入れに必要な基礎知識として、
- 技能実習の対象となる職種
- 技能実習生の受け入れの人数
- 技能実習生の給与
- 実習生の在留資格の年数
の4つを解説します。
技能実習の対象となる職種は?
職種によっては、技能実習生の受け入れのために特定の条件を満たす必要があります。例えば、必須業務と呼ばれる作業に年間で50%以上従事できる環境が必要です。また、2023年9月現在で受け入れ可能な職種は88職種161作業、技能実習3号への移行対象職種は77職種144作業となっています。
主な受け入れ可能職種は下記の通りです。
- 農業関係(2職種6作業)
- 漁業関係(2職種10作業)
- 建設関係(22職種33作業)
- 食品製造関係(11職種18作業)
- 繊維・衣服関係(13職種22作業)
- 機械・金属関係(16職種31作業)
- その他(20職種37作業)
技能実習生の受け入れは何人まで?
企業の規模や業種、技能実習生のスキルレベルによって適切な受け入れ人数が変わるため、技能実習生の受け入れ人数には制限があります。
下の表は受け入れ可能な人数の一覧表です。
団体監理型(基本人数枠) | |
300人以上の常勤職員 | 常勤職員の1/20 |
201~300人 | 15人 |
101~200人 | 10人 |
51~100人 | 6人 |
41~50人 | 5人 |
31~40人 | 4人 |
30人以下 | 3人 |
さらに、優良な実習実施者に認定された場合は受け入れ可能な人数が増えます。
団体監理型(優良な実習実施者) | |
300人以上の常勤職員 | 常勤職員の1/10 |
201~300人 | 30人 |
101~200人 | 20人 |
51~100人 | 12人 |
41~50人 | 10人 |
31~40人 | 8人 |
30人以下 | 6人 |
技能実習生の給与はどうする?
画像引用:厚生労働省「在留資格区分別にみた一般労働者の賃金」
厚生労働省のデータによると、2021年の技能実習生の平均給与は164,100円、特定技能の平均給与は194,900円です。外国人労働者全体の平均給与の228,100円に比べて低い水準にあります。
技能実習生と特定技能労働者の給与は、最低賃金にもとづいて設定されますが、最低賃金以下での雇用は法的に認められていないため、企業はこの点を厳守する必要があります。違反が発覚した場合、企業は5年間技能実習生や特定技能労働者の受け入れが禁止される可能性もあるので注意が必要です。
適切な給与設定は、労働者のモチベーションを高めるだけでなく、企業のブランド価値や社会的評価にも影響を与えます。製造業であれば、労働者が高いモチベーションで働くことで、生産効率が向上し、企業全体の利益にも関係するでしょう。
給与設定は単なる「コスト」ではなく、「投資」であり、リターンは労働者の生産性と企業の成長に直結します。そのため、企業は法的制約を順守しつつ、労働者に適切な給与を提供することが重要です。
実習生の在留資格は何年?
技能実習生が日本に滞在できる期間は、その在留資格によって異なります。
具体的には、技能実習1号は1年間、技能実習2号は2年間、技能実習3号は2年間滞在することが許されています。そのため、技能実習1号から3号まで順調に移行した場合、最長で5年間日本に滞在して技能実習を行うことが可能です。
現場改善ラボでは、技能実習生をはじめ外国人労働者の受け入れに必要な知識について詳細に解説している記事をご用意しています。外国人労働者の受け入れを検討している方は、是非ご覧ください。
関連記事:外国人労働者の受け入れに必要な全知識:現状やメリットとデメリット、手順まで徹底解説
技能実習生の種類
技能実習生には、入国して活動した年数によって区分される種類が異なります。
技能実習生の種類について、ここでは以下の3種類を紹介します。
- 技能実習1号
- 技能実習2号
- 技能実習3号
技能実習1号
技能実習1号は、技能実習生が日本に初めて入国して1年目に行う活動です。
技能実習1号の段階での主な目的は、基本的な技能や知識の修得です。基本的な知識がないと、後の実習での習熟や熟達が難しくなるため必要とされています。
製造業での機械操作を例にすると、技能実習1号の段階では基本的な機械の使い方や安全対策、メンテナンス方法などを学びます。
技能実習2号
技能実習2号は、1年目に基礎教育を受けた後、2・3年目に行う実習です。
技能実習2号の目的は、より高度な技能や知識に習熟することです。基礎だけでは現場での即戦力とは言えないため必要とされます。
製造業でいえば、特定の機械による生産ラインの効率化が挙げられます。技能実習2号では、機械を使った具体的な生産工程の最適化やトラブルシューティング方法などを学びます。
技能実習3号
技能実習3号は、最も高度な段階の実習であり、4・5年目に行います。
技能実習3号の段階での目的は、専門的な技能や知識に熟達することです。技能実習3号のレベルに達すると、実習生は教育担当やリーダーとして活動することが期待されます。
例として、技能実習3号では製造業における新製品開発の際に、新しい機械や技術を用いて製品開発の全工程に関わる能力を身につけます。
技能実習生を受け入れる方式とは?
日本では現在、技能実習生を受け入れる方式として、「企業単独型」と「団体監理型」の2つがあります。ここではそれぞれの特徴を解説します。
- 企業単独型
- 団体監理型
企業単独型
企業単独型では、日本の企業が海外の現地法人や合弁企業、取引先企業の職員を技能実習生として受け入れます。企業単独型は海外支店や海外の取引先がある場合のみ可能なため、多くの日本企業は次に説明する「団体監理型」を採用しています。
企業単独型は企業は特定のスキルセットや専門知識を持つ実習生を直接選べるため、製造業において特に有用です。例えば、自動車製造業では、CNCマシンの操作や溶接技術に特化した実習生を受け入れることなどが考えられるでしょう。
団体監理型
団体監理型では、事業協同組合や商工会などの非営利団体が技能実習生を受け入れ、その下で複数の企業で実習が行われます。日本企業の多くは団体監視型を採用しています。
団体監理型は、リソースや専門知識が限られている場合でも、団体を通じて質の高い実習生を受け入れられるため、小規模な製造業者にとって有益です。例として、食品製造業での衛生管理や品質管理に焦点を当てた実習が考えられます。
団体監視型では監理団体と送出機関が介在し、海外の送出機関が企業の希望する希望職種・人数の技能実習生を募集、選考、決定します。
監理団体
監理団体は、技能実習生の選考から受け入れ、そしてフォローまでを一手に担い、関係法令に違反していないかどうか3ヶ月に1度、企業の定期監査を行います。そのため、監理団体は技能実習生の受け入れにおいて重要な役割を果たします。製造業で言えば、例えば電子部品製造において、特定のスキルセットを持つ技能実習生を必要とする場合、適切な監理団体の選定が成功の鍵となります。
監理団体を選ぶ際のポイントは、監理団体が定期的な監査を行い、技能実習生の相談に真摯に応じるかどうかです。また、監理団体には得意分野や取り扱う国が異なるため、自社のニーズに最も適した監理団体を選ぶことが重要です。
送出機関
送出機関が技能実習生の選定、教育、そして日本への送り出しを行うため、送出機関の役割もまた、製造業では重要です。送出機関を適切に選ぶことで、企業は資質の高い技能実習生を受け入れることが可能です。
例として、電子部品の製造業であれば、送出機関が送り出す技能実習生は、基本的な電子工学の知識やはんだ付けのスキルを持っている可能性が高い傾向にあります。結果として、企業は短期間で技能実習生を現場に導入し、生産性を高められるでしょう。
技能実習生を受け入れる流れ
技能実習生の受け入れは、製造業において人手不足を解消する有効な手段となっています。技能実習生は専門的なスキルを持っており、スキルを活かして即戦力となる可能性が高いことが理由です。
例えば自動車製造業では、高度な溶接技術や機械操作が求められます。技能実習生が専門的な技術を持っている場合、短期間で生産ラインに組み込むことが可能です。さらに、技能実習生が持つ異文化の視点が製品設計や生産プロセスに新たなアイデアをもたらすことも考えられます。
技能実習生を受け入れるための基本的な流れは以下の通りです。
1.監理団体に技能実習生の人数等を申込む
技能実習生の受け入れを検討する際、まず企業は監理団体への申込みから始めます。
監理団体への申込みでは、受け入れたい技能実習生の人数や必要なスキルセットを明確に伝えることが重要です。例えば、自動車製造業であれば、溶接技術や機械操作のスキルを持つ実習生を求めるかもしれません。最初の段階であるため、企業のニーズと実習生の能力とのマッチングを最適化することが目標になります。
2.送出機関による応募・選考を経て技能実習生と雇用契約を結ぶ
次に、送出機関が実施する応募者の選考と雇用契約の締結があり、企業が求める特定のスキルを持つ実習生が選ばれます。
例えば、高度な機械操作スキルを持つ実習生が求められる場合、送出機関はこれらのスキルを有する候補者を選び出します。この際に、実習生の技能だけでなく人物の性格や適応能力も考慮されることもあります。適切な実習生が選ばれた後、企業は実習生と正式に雇用契約を結びます。
3.外国人技能実習機構に実習計画認定の申請をする
実習生との雇用契約が結ばれた後、企業は外国人技能実習機構に対して実習計画の認定を申請します。実習計画は、実習生が受けるトレーニングの内容、期間、目標などを具体的に定めたものです。実習計画は実習生が学び、成長するための指針となりえます。実習計画が承認されると、実習生は日本での実習を開始するための準備が整います。
4.実習計画認定後、出入国在留管理庁に在留資格の申請を行う
最後に、技能実習生の在留資格を申請し、受け入れを正式に行います。ここで基本的な流れは終わりです。
申請により、実習生は日本での滞在と実習を合法的に行うための資格を得ます。在留資格の申請は、実習計画の承認を受けた後に行われ、実習生のビザ取得や滞在許可などの法的手続きが含まれます。
技能実習制度における問題と廃止の動き
技能実習制度における問題と廃止の動きについて、ここでは以下の2つを解説します。
- 技能実習生受け入れに関する問題
- 技能実習制度廃止の動きがある
技能実習生受け入れに関する問題
技能実習制度は、発展途上国からの技能実習生が日本で技術や知識を学び、母国で活用するという目的で始まりました。
しかし、一部の企業が技能実習制度を悪用し、低賃金労働者として扱っている実態が明らかになったことから、本当に当初の目的を達成できているのかという懸念があります。
例として、製造現場で技能実習生が単純作業のみに従事する場合、技能実習制度の本来の目的である「技術や知識の習得」に反している状況だといえます。
また、労働条件も問題の一つで、技能実習生は日本の労働法に基づいて最低賃金や労働時間が定められていますが、実際には守られていないケースも少なくありません。
技能実習制度の問題が存在するため、技能実習制度自体の廃止や大幅な見直しが求められています。
技能実習生の問題点を紹介した記事を現場改善ラボでは閲覧できますので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:技能実習生の問題とは?原因や事例を紐解き、解説策や定着させる方法を解説!
技能実習制度廃止の動きがある
技能実習制度は元々、発展途上国の人材育成と国際貢献を目的としていましたが、実際には労働環境が厳しい業種での人手確保の手段となっています。そのため、技能実習制度廃止の動きがあるのは事実です。
特に製造業では、実習生が低賃金で長時間労働を強いられるケースが多く、人権侵害の問題も指摘されています。
例えば、実習生が生産ラインで過酷な労働を強いられ、適切な教育やサポートが受けられていないという問題があります。結果として、企業の生産性や品質にも悪影響を及ぼし、長期的には企業の競争力を低下させる可能性があります。
技能実習生受け入れの本来の目的は「人材育成」
日本の製造業において、技能実習生の受け入れはしばしば「人手不足の解消手段」と見られがちです。しかし、「人手不足の解消手段」という考え方は短期的な利益にしかつながらず、長期的なビジョンには合致していません。なぜなら、技能実習制度の本来の目的は、発展途上国の人材育成と国際協力にあるからです。
JITCO(外国人技能実習機構)によれば、技能実習制度は1993年(平成5年)に創設され、目的は発展途上地域等の経済発展を担う人づくりに貢献することです。目的を理解し受け入れる技能実習生に対して、適切な教育とトレーニングを提供することが企業側に求められます。
参考元:OTIT 外国人技能実習機構
また、教育を怠ると「作業品質のバラつき」や「労働災害」などの問題が生じる可能性が高いことから、技能実習生を受け入れる際には企業側が教育体制を整える必要があります。特に製造業では、品質の一貫性と安全性が非常に重要です。
さらに、教育体制が不十分な場合、製造現場での作業品質が保たれずに製品の品質にも影響を与えます。労働災害のリスクも高まり、製造業では由々しき問題と言えるでしょう。
言語の壁や文化の違いを考えると、外国人技能実習生に対する教育は一筋縄ではいきません。そのため、視覚的にわかりやすい「動画マニュアル」の導入は非常に効果的です。動画は言葉以上に直感的で、誤解が生じにくいというメリットがあります。
外国人教育には動画マニュアル「tebiki」が効果的
外国人を教育する際の壁として、日本語によるコミュニケーションが難しいことが挙げられます。
そのため、外国人教育には『動画マニュアル』が効果的です。ここでは、動画マニュアルがなぜ外国人教育に向いているのかを紹介します。
動画マニュアルが効果的な理由
製造業では新人研修や外国人労働者の教育に多くの時間とリソースが必要です。
しかし、動画マニュアルは視覚的な学習が可能であるため、効率的な教育が出来るのが特徴です。
製造業では、機械の操作や特定の作業手順など、文字で説明するよりも動画で見せた方が理解が早いケースが多いでしょう。特に技能実習生や外国人労働者にとって、言語の壁を越えて効率よく学べるメリットがあります。
さらに、作業の標準化も容易になります。動画マニュアルによって、全員が同じ手順で作業を行うことが確実になるため、品質のバラつきを防ぐことが可能です。
一方で、動画マニュアルの導入には課題もあります。例えば、動画の作成や管理には専門的なスキルが必要であることや、古い情報が残っていると、新人や外国人労働者に誤った知識として伝わる可能性が考えられます。
そのため、動画マニュアルを導入する場合は、専門的なツールの導入がおすすめです。特に動画マニュアルtebikiは、動画マニュアル作成共有ツールとして高く評価されています。自動字幕翻訳機能があり、外国人労働者の教育にも非常に有用なほか、動画の作成や管理も容易です。
動画マニュアルtebikiについては、無料で詳しい資料をダウンロードできます。是非ご覧ください。
外国人教育に動画マニュアルtebikiを活用している企業事例
日世株式会社
日世株式会社は、ソフトクリームの総合メーカーであり、製造業において多くの従業員を抱えています。
日世株式会社は、外国人労働者の増加や新人研修の非効率性、製造現場での専門的な技術伝承といった課題に直面していました。なぜなら、紙ベースの日本語マニュアルでは外国人労働者に十分に情報が伝わらず、また、教育者が多忙で教育の質が一定でなかったからです。
日世は、課題を解決するために動画マニュアルtebikiを導入し、tebikiを利用することで情報を視覚的に伝え、自動字幕翻訳機能によって多言語対応が可能になったため、新人研修の講義時間が1/10に削減されただけでなく外国人労働者のスキルアップが実現しました。
製造業でも、動画マニュアルtebikiは非常に有用です。動画は操作手順を視覚的に示し、誤解を防ぐために非常に効果的なため、複雑な機械の操作説明や安全対策、品質管理など、専門的な知識と技術が求められる場面での教育に役立つでしょう。
参考元:新人研修の手間が1/10に!自動字幕翻訳で、外国⼈スタッフの理解度テスト正答率が100%になりました。
児玉化学株式会社
児玉化学工業株式会社は、1946年に創業した化学メーカーです。
児玉化学工業株式会社では、外国人労働者の教育と作業指導における「言語の壁」や「暗黙の了解」に依存する伝統的な方法に課題を抱えていました。
そこで児玉化学工業株式会社は外国人労働者に対する課題に対処するために、動画マニュアルtebikiを導入しました。tebikiは、作業手順や安全指導を効果的に伝えるために映像化されたマニュアルを閲覧でき、外国人労働者をはじめとした従業員間の作業の標準化と理解を促進することが可能です。
実際に、tebiki導入によって従業員は作業手順や安全指導を視覚的に理解しやすくなり、作業の効率化と安全性の向上が図られています。さらに、児玉化学工業株式会社では作業不順守を9割減少させることに成功しています。
参考元:手順書作成の工数は紙の1/3になったと思います。動画で作るのはかんたんだし、学ぶ側にもわかりやすいですよね。
技能実習制度を理解し、現場に上手く取り入れよう!【まとめ】
技能実習制度は、発展途上国からの技能実習生を受け入れ、日本の高度な技術やノウハウを伝えることを目的としています。特に、ベトナム人の技能実習生が急増しており、多文化・多言語の環境が広がっています。
技能実習生を受け入れるには、対象となる職種、受け入れ可能な人数、給与体系、在留資格の期間などを考慮する必要があるほか、受け入れる方式もさまざまなため、自社にあった人材を然るべき方法で受け入れるようにしましょう。
また、技能実習制度には問題点も存在します。労働条件の不備や人権侵害が報告されるケースもあり、制度の廃止や改善が求められています。そのため、受け入れる企業側には、本来の目的である「人材育成」に焦点を当て、適切な教育体制を整える責任があると言えるでしょう。
技能実習生などの外国人教育には動画マニュアルが非常に効果的です。視覚的な情報伝達によって、言語の壁を越えた高品質な教育が可能になります。日世株式会社のように、動画マニュアルtebikiを取り入れて人材育成に成功する企業も増えています。
動画マニュアルtebikiの資料は無料でダウンロードできます。今後、外国人労働者を受け入れるにあたって非常に有用なツールですので、ぜひこの機会にダウンロードしてみませんか?