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安全で高品質な製品を提供するためには、一般衛生管理を徹底することが大切です。しかし「一般衛生管理とは具体的に何を指すのか」「PRPやHACCPとの違いがよくわからない」と悩んでいる方も多いでしょう。
そこで、この記事では一般衛生管理について解説します。具体的な取り組み方や効果的なツールも紹介するので、衛生管理の責任者や経営者の方は最後までご覧ください。
現場改善ラボでは、専門家によるHACCPに基づく「衛生管理手法」の解説を動画でも無料公開しています。衛生管理における実践的なポイントを知りたい方は、以下からぜひご視聴ください。
目次
一般衛生管理とは?PRPやHACCPとの違い
まずは、一般衛生管理の概要やPRPやHACCPとの違いについて解説します。用語の意味を正しく把握することで、一般衛生管理の重要性を認識できます。
一般衛生管理とは
一般衛生管理とは、食品の安全性を確保するために必要な基本的な衛生管理のことです。手洗いや作業場の清掃、食品を扱う器具の消毒など、食品の製造や取り扱いの過程で汚染や混入を防ぐための基本的な措置を指します。
これらの措置を怠ると、消費者に深刻な健康被害を引き起こす可能性があり、企業の信頼や売上の低下を招きます。そのため、安全な食品を提供して消費者の信頼を得るためにも、一般衛生管理の徹底が不可欠です。
食品工場で衛生管理を徹底させるには、「ルールを作ること」とそれを「ルールを遵守させること」が重要です。以下の記事ではそれらについて詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてください。
関連記事:【チェックシート有】食品工場での衛生管理「ルール」や「教育方法」は?
PRPとは
PRP(Prerequisite Programs)は、食品の安全性を確保するための一般衛生管理プログラムのことで「PR」とも呼ばれます。一般衛生管理はあくまで衛生管理に関する抽象的な概念ですが、PRPは一般衛生管理を実行するための具体的な計画や手順のことです。PRPは、HACCPシステムを効果的に運用するための前提条件として実施されます。
つまり、HACCPシステムを成功させるためには、まずPRPによって基本的な衛生管理がしっかりと行われている必要があります。まずは一般衛生管理の概念を理解するところから始め、その次にPRPの実施という流れで進めていくと良いでしょう。
HACCPとの違い
一般衛生管理とHACCPは、両者とも食品の安全安心を実現することが目的ですが、その「程度」が異なります。
以下の図でもわかるように、食品安全への取り組みにおいてHACCPは一般衛生管理よりも上位にあります。つまり、一般衛生管理はHACCPシステム実現においての中途でしかないというわけです。
「一般衛生管理は食品安全の基礎」、ぐらいにとらえておくのがちょうど良いでしょう。
それともう1つ知っておかなければならないのが、HACCPも最終ゴールではないということ。以下の図を見ていただくとわかるように、HACCPは食品安全の認証の中でも取得しやすいほうなのです。
HACCPの先に「ISO22000」や「FSSC22000」と、より取得の難しい認証が待ち受けているので、HACCPを取得して慢心することがないようにしましょう。
HACCPについてより詳しく知りたいという方はぜひ以下の記事をチェックしてみてください。
▼関連記事▼
・HACCP(ハサップ)とは?簡単に解説!義務の内容、衛生管理の取り組み法も紹介
・【HACCP教育】従業員には何を教える?効果的な教育方法も!
ついでに知っておきたいSSOP
SSOP(Sanitation Standard Operating Procedure)とは、食品の製造や取り扱いの過程で衛生管理を徹底するための標準作業手順書のことです。設備の清掃方法や消毒剤の使用方法、手洗い手順などが詳細に記載されており、微生物や異物の混入防止に効果的です。
衛生管理の手順を明確に文書化することで、従業員が正しく行動できるだけでなく、衛生意識を高める効果も期待できます。
作業手順書の作り方でお困りごとがありましたら、ぜひ以下の記事を読んでみてください。作業手順書のテンプレートもダウンロードできるので、「手順書を楽に作りたい」と思われている方はぜひご活用ください。
関連記事:【テンプレあり】食品工場での作業手順書例は?標準化のためのポイントも
ついでに知っておきたいGMP
GMP(Good Manufacturing Practice)とは、医薬品や食品などの製造において、製品の安全性と品質を確保するための基準や手順を定めた基準です。医薬品を対象とする場合は「医薬品GMP」と呼ばれています。GMPを活用して、原材料の入荷から製品の出荷までの各段階で適切な衛生管理を行うことで、高品質で安全な製品を製造できます。
他にも食品衛生に関係する言葉は様々あります。以下にいくつかご紹介しているので、興味がありましたらぜひ読んでみてください。
▼関連記事▼
・【事例あり】食品衛生の「コンタミネーション」とは?防止策や原因も解説
・【対策事例あり】フードディフェンスとは?事件から学ぶ「食品防御」の重要性
一般衛生管理が誕生した背景とは?
HACCPを導入することで食品の安全性を確保できますが、HACCPを完璧に遂行するには高度な専門知識と厳密な管理が必要となるため、大半の企業は実施が困難でした。そこで、手軽に取り組める簡易的な基準として一般衛生管理が誕生しました。
施設の衛生管理や従業員の衛生教育などの一般衛生管理を実施することで、HACCPをスムーズに導入できるようになります。一般衛生管理が不十分だとHACCPの効果を最大限に発揮できないため、HACCPの成功には欠かせない要素です。
一般衛生管理の14項目
一般衛生管理の14項目とは、食品の安全性を確保するための基本的な衛生管理事項です。これらの項目は、食品製造や取り扱いの各段階で徹底されるべき具体的なガイドラインを示しています。以下に、各項目について解説します。
もともとは10項目だった?
一般衛生管理は現在14項目で構成されていますが、元々は10項目でした。2019年11月に車両の清掃や運搬中の温湿度管理、従事者の教育訓練などが追加されて14項目になりました。
14項目の具体的な内容
一般管理衛生の14項目は、以下の通りです。
- ①食品衛生責任者等の専任
- ②施設の衛生管理
- ③設備等の衛生管理
- ④使用水等の管理
- ⑤ねずみ及び昆虫対策
- ⑥廃棄物及び排水の取扱い
- ⑦食品又は添加物を取り扱う者の衛生管理
- ⑧検食の実施
- ⑨情報の提供
- ⑩回収・廃棄
- ⑪運搬
- ⑫販売
- ⑬教育訓練
- ⑭その他
項目①.食品衛生責任者等の専任
食品衛生責任者は、食品の取り扱いや製造過程において衛生管理を行う専門家であり、その選任は義務付けられています。食品衛生責任者として選任されるためには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
- 食品衛生監視員や食品衛生管理者の資格要件を満たす者
- 調理師・製菓衛生師・栄養士・船舶料理士等の資格を持つ者
- 都道府県知事等が行う養成講習会を受講した者
定期的な衛生検査や新人向けの食品衛生研修、異物混入や食中毒の疑いがある場合の原因究明を行うことで、食品の安全性を確保できます。
項目②.施設の衛生管理
施設の衛生管理は、安全な食品を提供するための基盤となります。この項目には、以下の具体的な取り組みが含まれます。
- 細菌やカビの繁殖を抑えるために、床や壁などの定期的な清掃・消毒する
- 結露での細菌繁殖を防ぐために、適切な換気を行う
- 従業員の衛生習慣を促進するために、手洗いや消毒の設備を適切に配置する
これらの取り組みを通じて、食品を取り扱う環境全体の衛生レベルを高め、食品汚染のリスクを最小限に抑えます。
項目③.設備等の衛生管理
設備の衛生管理を徹底することで、食品の直接的な汚染を防止できます。この項目では、以下のような取り組みを実施しましょう。
- 機械器具を使用する前に、汚れや破損がないか確認する
- 機器の材質や用途に応じて、適切な洗剤と洗浄方法を選択する
- 不具合による食品汚染を防ぐために、定期的に機械のメンテナンスや部品の交換を行う
これらの管理を通じて、食品と直接接触する設備や器具の衛生状態を常に最良に保つことで、安全な食品製造を実現できます。
項目④.使用水等の管理
使用水の適切な管理は、食品の安全性を維持するために欠かせません。使用水が汚染されていると、食品自体が汚染されるリスクが高まり、消費者の健康を害する可能性があります。そのため、以下のような対策が不可欠です。
- 水質検査を実施して細菌や化学物質の有無を確認する
- 定期的に貯水槽を清掃し、汚れや藻類の発生を防ぐ
- 殺菌装置や浄水装置を定期的に点検し、正常に機能しているかを確認する
項目⑤.ねずみ及び昆虫対策
ねずみや昆虫は病原菌を運ぶ可能性があり、食品を汚染するリスクがあるため、適切に対処する必要があります。この項目には、以下のような具体的な取り組みが含まれます。
- 定期的に専門業者に依頼して駆除作業を行う
- トラップやモニタリング装置を使用し、ねずみや昆虫の生息状況を確認する
- 食べ物の残りやゴミを適切に処理して、ねずみや昆虫の繁殖を防ぐ
項目⑥.廃棄物及び排水の取扱い
不適切な廃棄物や排水の管理は、環境汚染や害虫の発生を招き、衛生状態を悪化させる可能性があります。そのため、以下のような施策を実施して衛生的な環境を維持する必要があります。
- 害虫の侵入を防ぐために、定期的に廃棄物を処理する
- 定期的に清掃を行い、廃棄物の保管場所を清潔に保つ
- 排水処理設備が正常に機能するように、定期的に点検する
項目⑦.食品又は添加物を取り扱う者の衛生管理
従事者が健康で清潔な状態を維持することで、食品の汚染リスクを減らせます。また、従事者が病原菌を持ち込むのを防ぐことで、食品の安全性が向上します。この項目では、以下のような施策を実施しましょう。
- 従事者の健康状態を定期的に確認し、下痢や腹痛などの症状がある場合は直ちに病院を受診させる
- 清潔な作業服を着用させ、作業前やトイレ使用後の手洗いを徹底させる
- 従事者に対して定期的な衛生教育を行い、衛生管理の重要性を理解させる
項目⑧.検食の実施
検食を行うことで、提供される食品が安全であることを事前に確認できます。これにより、万が一の異常が発生した場合に迅速に対応でき、消費者の健康を守ることにつながります。検食を行う際は、以下のポイントを押さえましょう。
- 大量調理施設で提供される食品を重点的に検食を行う
- 提供する食品の一部を取り分けて一定期間保管し、異常が発生しないか確認する
- 検食の結果を詳細に記録し、異常が確認された場合は原因を調査する
項目⑨.情報の提供
製品に関する情報を適切に提供することで、消費者の信頼を得るとともに、万が一の健康被害に迅速に対応できます。情報を提供する際には、以下のポイントに注意しましょう。
- 製品のラベルにアレルゲン情報を明記する
- Webサイトの商品ページに成分情報やアレルゲン情報を記載する
- 健康被害やその恐れがある場合には、速やかに保健所などの関係機関に情報を提供し、適切な対応を行う
透明性のある情報提供は、消費者との良好な関係を築くために不可欠です。
項目⑩.回収・廃棄
不良品や安全性に問題のある製品が市場に出回ると、消費者の健康を害するリスクがあり、企業の信用も失われます。そのため、以下のポイントを押さえて、迅速かつ適切な回収と廃棄をすることが求められます。
- 回収が必要な場合、誰が責任を持って対応するかを明確にする
- 回収方法を具体的に決定し、消費者からの返送や店舗での回収を行う
- 回収が決定した場合、消費者に対して迅速に情報を提供し、製品の使用を中止するよう呼びかける
- 回収の状況を保健所などの関係機関に報告し、適切な指導を受ける
項目⑪.運搬
運搬中に食品が適切に管理されていないと、品質が低下し、消費者に安全な製品を提供できません。そのため、以下の点を注意して運搬を行いましょう。
- 運搬に使用する車両やコンテナを定期的に清掃・消毒する
- 運搬中の温度や湿度を適切に管理し、食品の品質を維持する
- 配送ルートを最適化して運搬時間を短縮し、食品の鮮度を保つ
項目⑫.販売
販売中に食品が適切に管理されていないと、品質が低下し、消費者の健康を害するリスクがあります。この項目では、以下のような取り組みが求められます。
- 過剰な在庫を避け、適切な仕入れ量を維持する
- 販売中の食品の温度を適切に管理し、品質を保つ
- 消費期限を適切に管理し、期限が過ぎた製品を販売しない
項目⑬.教育訓練
従業員が衛生管理の重要性を理解し、適切な方法を実践できるようになることで、食品の汚染リスクを減少させられます。教育を行う際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 従業員に対して、手洗いや消毒の正しい方法などの基本的な衛生管理の教育を行う
- 衛生管理に関する定期的な訓練を実施し、最新情報や技術を従業員に習得させる
- 教育訓練の効果を定期的に検証し、必要に応じて内容を見直す
教育訓練は食品の品質と安全性を守るための基盤であるため、適切な教育の実施が不可欠です。ですが、やはり「教育が上手くいかない…」と悩んでいらっしゃる事業者は多いように感じます。
知っていただきたいのが、それらの多くは「忙しい」かつ「そもそもの効果的な育成アプローチを知らない」といったケースがほとんど。つまり、時短でできる効果的な教育方法を知れば解決するということです。
現場改善ラボでは、工数を減らしながら、かつ効果的な教育が実施できる方法を動画で紹介しています。無料で視聴できるのでぜひ以下からご覧ください。
項目⑭.その他
この項目には、仕入れ元・販売先の記録作成や保存、製品の自主検査の記録保存が含まれます。
- 仕入れ元の名称・住所・連絡先・仕入れ日・販売先の名称・住所・販売日などを詳細に記録し、保存する
- 定期的に製品の微生物検査や化学物質検査を行い、その結果を保存する
- 法令で定められた保存期間に従い、適切に管理する
適切な方法で記録を作成・保存することで、問題が発生した際に迅速かつ正確に対応し、食品の安全性を維持できます。
一般衛生管理を定着させるためのポイント
一般衛生管理を徹底するためには、従業員が具体的な対策を日常の習慣として実施する必要があります。一般衛生管理を定着させるためのポイントは、以下の4つです。
5S活動を徹底する
5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を実施することで、作業環境が整い、衛生管理がしやすくなります。たとえば、作業場の整理整頓を徹底することで、食品への異物混入や病原菌の拡散を防げます。
しかし、5S活動は継続的な取り組みが求められるため、失敗に終わっている企業も多いです。
現場改善ラボでは、5S活動を成功させる方法を無料動画で解説しています。講師は、数々の企業で5S改革を行ってきた前田 康秀氏。5S活動を行う上でのヒントになるので、ぜひ以下のリンクをクリックして視聴してみてください。
マニュアル(手引書)を整備する
統一されたマニュアルがないと、各従業員が異なる方法で作業を行い、衛生管理の質にばらつきが生じます。同じ手順で作業を行なって衛生状態を一定に保つためには、マニュアルを整備し、衛生管理の手順や方法を標準化しておく必要があります。
マニュアルを作る際は、「誰が読んでもわかりやすいかどうか」を意識すると良いでしょう。なぜなら、マニュアルはベテランだけでなく新人も使うからです。ベテランだけが理解できて新人には理解できないのは、良いマニュアルとは言えません。
ですがやはり、わかりやすいマニュアルを作るのは工数がかかりますよね。実際、皆様の中にも、工数がかかるからといってマニュアルの整備を後回しにしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
現場改善ラボでは、工数を削減しながらもわかりやすいマニュアルが作成できるノウハウを無料動画で配信しています。『マニュアルが活用されていない』『マニュアルを作成/更新する時間がない』などの課題を感じている方は、以下からぜひ動画をご視聴ください。
新人教育を徹底する
新人は衛生管理に対する意識が低かったり、そもそも衛生管理の重要性を理解していなかったりするので、事故が起きやすいです。そのため、新人が入社した際に手洗いの方法や食材の取り扱い方など、衛生管理の基本をしっかりと教えることが大切です。
特に、新人が多い時期や繁忙期には、教育の質を維持するための工夫が必要になります。
関連記事:【成功事例あり】食品工場の新人教育、効率化のポイントとは?
記録を録る
記録を通じて衛生管理の状況を把握することで、問題点を迅速に発見できます。特に、冷蔵庫の温湿度管理や設備の異常確認は製品の品質に直結するため、定期的にチェックシートに記録する必要があります。日常の業務に記録を取り入れることで、忙しい時期にも衛生管理を徹底することが可能です。
一般衛生の「教育」と「記録」はtebikiで効率化!
一般衛生管理を効率化するためには、tebikiの活用が有効です。tebikiとは、弊社が提供する製造現場向けの業務効率化ツールです。tebikiには、用途が異なる2種類のツールがあります。
tebiki現場教育:動画マニュアル
『tebiki現場教育』は、動画マニュアルを作成できるツールです。
▼動画マニュアル作成ツール「tebiki」紹介動画▼
非常にシンプルなデザインで、直感的な操作で動画編集や字幕の追加ができるため、パソコン操作やITスキルに自信がない方でも簡単に使いこなせます。
tebiki現場分析:デジタル現場帳票
『tebiki現場分析』は、帳票を電子化・ペーパーレス化できるツールです。現場で使われる帳票の作成はもちろん、記録や承認、分析などを簡単に行えます。また、画像の記録やリアルタイムでの情報確認も実現できます。
tebikiの動画マニュアルを「教育」に活用するメリット
tebiki現場教育を活用するメリットは、以下の4つです。
- マニュアルの作成スピードが早くなる
- 教育内容が標準化される
- OJTにかかる工数が削減される
- 多言語に対応した教育が可能になる
マニュアルの作成スピードが早くなる
スマートフォンでOJTの様子を撮影するだけで、音声認識システムが自動的に字幕を生成します。これにより、字幕を手動で入力する作業が不要になり、マニュアルの作成時間を短縮することが可能です。
また、マル/バツ/警告マークなどの図形を簡単に挿入できるテンプレートが用意されているため、衛生管理の要点や注意点を効果的に伝える動画マニュアルを短時間で作成できます。
教育内容が標準化される
従来のOJTや紙マニュアルでは、教える人によって内容や質にばらつきが生じることがあります。しかし、動画マニュアルを活用することで、誰が教えても同じ内容を正確に伝えることが可能です。また、tebikiで作成したデータはクラウド上に保存されるため、常に最新の情報が反映され、教育の一貫性を維持できます。
OJTにかかる工数が削減される
YouTuberが使用するような動画編集ソフトには数多くの機能が搭載されており、操作方法を習得するだけでも膨大な時間がかかります。しかし、tebikiは動画マニュアルの作成に必要な機能のみを搭載しているため、短時間で操作方法を学び、すぐにマニュアル作成に取り組めます。
tebikiを導入した企業の中には、OJTの7割程度を動画マニュアルに置き換え、効率的な新人教育を実現した事例もあります。
また、従業員一人ひとりの能力を管理する「スキルマップ機能」も搭載! この機能を使うことで、新人に必要なスキルを明確化し、適切な研修プログラムを作成することが可能です。
多言語に対応した教育が可能になる
tebikiには100ヶ国語以上に対応した自動翻訳機能が搭載されているため、外国人労働者が多い職場でもスムーズに教育を進められます。また、英語・ベトナム語・インドネシア語など計15言語で字幕を読み上げる機能も備わっており、外国人労働者の理解を促進できます。これにより、一般衛生管理の概要やポイントを全従業員に理解してもらうことが可能です。
tebiki現場教育のさらに詳細な機能やメリットは以下からご覧になれます。「教育工数の削減」という点では間違いなく効果を発揮するツールとなっておりますので、教育の大変さに頭を悩まされている方はぜひクリックしてみてください。
tebikiのデジタル現場帳票を「記録」に活用するメリット
tebiki現場分析を活用するメリットは、以下の4つです。
- 記録のミスが減る
- 記録した数値をもとに分析できる
- 異常値に気づきやすくなる
- 必要なデータをすぐに見つけられる
記録のミスが減る
紙の帳票では、誤字脱字や読みにくい文字による記録ミスが起こりがちです。紙の帳票をExcelに転記する際には、打ち間違いや読み違いで誤った内容を記録してしまう可能性があります。しかし、tebiki現場分析で帳票をデジタル化することで、直接データを入力できるようになり、記録ミスを減らすことが可能です。
記録した数値をもとに分析できる
紙で記録を行うと、分析用のExcelファイルへの転記や集計作業の手間が大きくなります。しかし、tebiki現場分析を使うと、データ分析の専門知識がなくても直感的な操作でデータの可視化や分析が行えます。
これにより、データをもとに製造プロセスの改善や設備の異常予防を実施し、不良品を削減することが可能です。
異常値に気づきやすくなる
紙の帳票では、異常を記録しても管理者がリアルタイムで把握するのが難しく、対応が遅れることも少なくありません。しかし、デジタル帳票では記録したデータが即座にクラウド上に反映されるため、管理者はいつでもどこでもリアルタイムで状況を確認できます。
さらに、正常値から外れたデータは自動的に異常値として検出され、承認者へアラートメールが送信されるため、異常値を見逃さずに迅速に対応することが可能です。
必要なデータをすぐに見つけられる
紙の帳票を使用すると、過去の記録を探すのに膨大な時間と労力がかかりますが、デジタル帳票では必要なデータを瞬時に検索できます。また、tebiki現場分析では記録内容をCSVファイル形式でダウンロードできるため、データの集計や分析も効率よく進められます。これにより、過去のデータをもとに衛生管理の施策を検討することが可能です。
tebiki現場分析の詳細は以下からご覧いただけます。ペーパーレス化に少しでも興味がある方は、ぜひ以下をクリックしてみてください。
tebikiを使って衛生教育を効率化した事例
tebikiを使って衛生教育を効率化した事例を3つ紹介します。
- 株式会社大商金山牧場
- ロイヤル株式会社
- イセ食品株式会社
さらにいろんな事例は、以下の資料よりご覧いただけます。
株式会社大商金山牧場
食肉の生産から加工、販売までを手掛けている株式会社大商金山牧場では、FSSC22000取得拠点とそれ以外の拠点で衛生管理教育に大きなバラツキがあるという問題を抱えていました。そこで、教育内容の統一と質の向上を図るためにtebikiを導入し、全社共通の新人教育マニュアルを作成することに。
その結果、各拠点の教育内容が統一され、新人教育の質が大幅に向上しました。さらに、自動翻訳機能を活用することでベトナム実習生向けのマニュアルを効率的に作成でき、OJTの教育工数を5割程度削減することに成功しました。
株式会社大商金山牧場の導入事例をより詳細に知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
インタビュー記事:衛生管理教育を徹底し、食肉の安全性を確実なものとするために動画マニュアルを活用!
ロイヤル株式会社
▼動画マニュアルtebiki活用事例動画:ロイヤル株式会社▼
ロイヤルグループのバックヤードキッチンであるロイヤル株式会社では、新人受け入れ教育の負担が大きいという問題を抱えていました。特に、繁忙期には1日に50名以上の新人を受け入れる必要があり、そのたびに教育者の負担が増えていました。そこで、新人受け入れ教育を効率化するためにtebikiを導入し、OJTの一部を動画マニュアルに置き換えることに。
その結果、教育担当者の負担が大幅に削減され、新人全員に対して一貫した教育が実施できるようになりました。さらに、動画マニュアルを使うことで新人が自主的に学べるようになり、教育担当者の突発的な休みにも対応可能になりました。
ロイヤル株式会社の導入事例をより詳細に知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
インタビュー記事:1日最大50名勤務する短期バイトの方々への入場教育を動画マニュアルに置き換え、教育工数をほぼ0に削減!
イセ食品株式会社
鶏卵の製造・販売を行っているイセ食品株式会社では、外国籍の方が多く、言語の壁が原因で大事な内容が正確に伝わらないという問題を抱えていました。そこで、教育の効率化を図るためにtebikiを導入し、3ヶ月で200本以上の現場作業の動画を作成することに。
その結果、新人スタッフの理解度が向上し、短期間で即戦力として活躍できるスキルを習得できるようになりました。さらに、新人研修の一部を動画に置き換えたことで、半日かかっていた座学が1時間半で済むようになり、教育担当者の負担を軽減することにも成功しました。
イセ食品株式会社の導入事例をより詳細に知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
インタビュー記事:導入3ヶ月で動画200本作成。製造現場の作業標準化と多能工化を推進しています。
まとめ
この記事では、一般衛生管理の概要やPRP・HACCPとの違いについて解説しました。一般衛生管理を徹底することで、食品の安全性を確保し、事業全体の信頼性を高められます。
また、PRPやHACCPなどを理解することで、より効果的な衛生管理が実現できます。そのため、製品の安全性や顧客満足度を向上させたい方は、この記事を参考にして適切な方法で一般衛生管理を実施してみてください。
一般衛生管理を効率的に実施するためには、ツールを活用するのがおすすめです。
「tebiki現場教育」を使うことで、短時間で高品質な動画マニュアルを作成し、教育内容を標準化できます。「tebiki現場分析」を利用して帳票をデジタル化することで、記録した数値を分析し、異常値を即座に把握して迅速に対処することが可能です。
「tebiki現場教育」と「tebiki現場分析」の資料は、以下の画像から無料でダウンロード可能ですので、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
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