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従業員数3,500名超・全国15拠点で
動画マニュアルtebikiを活用!

ASKUL LOGIST株式会社

  • 業種 :物流
  • 従業員数 :3,001~5,000名

お話を伺った方:経営本部 人事総務部 人材開発課 課長 坂井 博基 様、西日本物流事業本部 福岡物流センター 統括 新原 雄大 様、西日本物流事業本部 福岡物流センター 冨永 善博 様

  • 課題

    • 安全教育を行ってもなかなか伝わらない
    • 導入時教育、倉庫内の繰り返し教育の工数が膨大
    • 従来の教育だと受け手側の解釈で理解がバラついてしまう
  • 効果

    • 外国人スタッフの理解度が向上
    • 導入時教育、倉庫内の繰り返し教育の工数が大幅に削減
    • 均質化された同じ教育を受けるので業務の標準化に繋がった

全国15拠点すべての物流センターでtebikiを利用しています。

事業内容とtebikiの対象業務を教えてください。

坂井さん:弊社は事業所向け通販企業「アスクル株式会社」100%出資の物流企業として誕生しました。EC(Web通販)専門の総合物流企業として、事業所向け通販サイト「ASKUL」、及び個人向け通販サイト「LOHACO」の物流・配送機能を担っています。物流拠点は、全国で15拠点展開しています。

その中で福岡センターは従業員数320名程在籍しており、取り扱いのアイテム数としては数万アイテムにのぼるのですが、取り扱っているアイテムの種類が豊富なのが特徴です。tebikiは全ての物流拠点で活用しておりまして、導入時教育、定期的な安全教育などのシーンで活用しています。

多様な人材を抱える現場において『標準化』と『安全教育』が必要だった。

どのような課題があったのでしょうか?

坂井さん:長期的な労働人口問題について以前から危機感を持っていた中で、障がい者の方の採用を推進することが法定雇用率の達成するという目的ではなく、戦力化させることを目的とすることで将来的な強みになると感じていました。その考えのもと、これまで障がい者の方だけではなく、短時間勤務者や外国籍スタッフといった多様な方の採用を行ってきました。

従来とは勤務時間や国籍も異なるなど、多様な作業者が増えてきたことで、物流プロセスがネック工程とならないように標準化を進めていましたが、同時にこのような方たちのケアやフォローをより必要とするという現場の負担面も悩んでいました。

冨永さん:これまでの導入時教育は新人従業員が入社するとOJTで導入教育を行っていましたのですが、人によって内容の濃さや教える内容のバラつきがありました。そこで数年前からパワーポイントで作成したマニュアルを使用して、標準化を進めていたのですが、辞書くらいの分厚いマニュアルが各ユニットで大量に作られてしまい、新人従業員も1日で理解するには限界があるといった課題がありました。

新原さん:導入時教育では、OJT以外に紙の手順書を作成し、作業の標準化を進めていたのですが、紙のマニュアルだと動きや注意するポイントなどが伝わらないので、結局導入教育で教えた内容をセンター内で繰り返し教える工数が発生していました。導入時教育が上手くいっていないと作業中に何度も説明するということが教える側の負担になっていました。また、ハンドリフトやかご台車、パレットの搬送など導入時教育では現物を用意できないので、実際に現場に行かないと教育ができないという課題もありました。

坂井さん:外国籍スタッフの場合、言語の問題や文化の違いもあり、安全教育を行ってもなかなか伝わらないことが多くあります。そのため、多様な人材を抱える現場において、誰もが理解しやすい教育の方法は何かないか?と模索を続けていました。また、これは外国籍スタッフ問わずの課題ですが、言葉で伝えていくと曖昧な内容になってしまうというケースがあるかと思います。

特にこのコミュニケーションの課題というのは、障がい者の従業員にも言えることです。障がい者の方は視覚的な情報に頼る傾向にあるため、現場でポップアップの掲示物を増やしたり、分かりやすい手順書を作るといったことをしていましたが、フォローを多く必要とする従業員を多く抱えていたという点は現場の生産性にも影響を与えていました。

新人教育の時間が1回2時間から30分に短縮し、管理者の負担を大きく減らしました。

tebiki導入方法と、その効果を教えてください。

坂井さん:導入の経緯ですが、労働安全衛生の中で動画マニュアルの導入を進める動きがあり、動画マニュアルの導入を検討していました。例えば「高さのある作業台があり、そこで梱包物を作成する。その中で腰を捻ると負荷が掛かる。」という注意事項は紙では表現ができないので、動画化した方がわかりやすいと思っていました。その中で情報収集していたところ、弊社の日高センターで動画マニュアルtebikiを導入しているのを知り、営業担当と打ち合わせをして福岡センターでも導入に至りました。

現在はすべての物流拠点でtebikiを導入しているのですが、ASUKUL LOGISTアワードという社内表彰制度があり、tebikiの動画を発表したところ、好評を得て認知が広がりました。その後日高センターで表彰を受けたので、物流の本部長が一声上げて全社展開に至りました。各拠点で個別化されていましたが全社一丸となり展開することができ、結果今では全国の拠点すべてでtebikiを導入しています。

実際に動画マニュアルで教育を行ってみると、従来の教育だけでは受け手側の解釈で理解がバラついてしまう中でも、うまく作業の標準化を進められることが効果として大きいです。文字ベースの紙マニュアルだけで見てもらうよりも絵や写真などビジュアルも使うことで分かりやすいですし、それが動画になるとより分かりやすくなりますよね。元々ある教育体制の中で、不足している部分を動画で補うという考え方で導入を進めていきました。

例えば『安全教育の標準化』でtebikiを活用した際、特に注意すべき部分をピンポイントでマニュアル化することができ、〇や✕などの図形もテンプレートから簡単に差し込むことができるので、動画編集のノウハウも不要で分かりやすかったです。補足説明として字幕も活用し、字幕の自動翻訳も行えるので外国籍スタッフの教育にも使いやすいという印象です。

冨永さん:福岡センターでは導入後も作成して終わりではなく試行錯誤して改善しています。最初は導入時教育で動画マニュアルを投影するのみにしていたのですが、実際に研修中に眠ってしまう方もいたり、集中が切れてしまっていたりなどがありました。tebikiでは一連の作業をまとめるコースの機能があるのですが、コース終了後に実際に理解できたか、分からないポイントがあったかなど声かけやOJTで補足説明など行うようにしています。

今は留学生から手順が分かりにくいなどのフィードバックがあるようになり、都度修正を繰り返しながら留学生の方と一緒にマニュアルで作り上げていって進化していっています。その他にも良い例と悪い例のどちらを先に見せた方が良いのか、コースの順番を変更したりなど試行錯誤しながら改善していっています。

新原さん:tebiki導入の効果としては、導入時教育やセンター内で発生する繰り返し教育の工数を大幅に削減することができました。外国籍スタッフの国籍も異なるだけでなく、人によって習熟度に差がある中で理解度の部分で「本当に分かっているのかな?」とチェックが必要でした。そこでtebikiの自動翻訳機能を活用することで、スタッフそれぞれが母国の言語で学習できるようになり、定着度が上がり現場への入りがスムーズになったことは効果として大きいなと感じています。

説明だけでも従来のパワーポイントの教育だと毎月4.5回の導入教育を1回あたり、2時間くらい教育時間を使っていたのですが、それが1回、30分程度に削減されました。時間が短縮できただけではなく、理解度も各段に向上しているので、センター内で繰り返し教えていた教育が殆どなくなりました。新人が3人入社してきたら、管理者3人付いて繰り返し教育を実施するということがあったのですが、今ではなくなりました。

労働安全衛生法に基づいた行動の基本が成り立つというのがtebikiの在り方の1つです。

安全教育における動画マニュアルの活用方法と効果を教えてください。

坂井さん:ASKUL LOGISTは2012年に「ASKUL LOGIST ポリシー」を制定し、「安全」をすべてに優先させることを行動指針とし、全国の物流・配送各拠点においては、継続的に、日々の安全対策・事故撲滅に取り組むとともに、業務品質の向上に取り組んでいます。

取り組みの基本の考え方としては、労働安全衛生法に基づいた行動トピックが重要だと考えています。その中では危険性と健康への有害性の判定、評価すること、つまりリスクアセスメントを徹底するというのが重要です。リスクアセスメントをしっかり行う手段として「危険源をなくす」「作業方法を変える」ことが基本だと捉えています。その中で必要になるのが作業標準となるマニュアルを整備することです。整備をしてその通りに実施することで誰が作業を行っても安全に、かつ一定水準の品質のものを効率よく実現ができます。

また、九州地区の物流センターは短期時間勤務者が23%、外国人スタッフが10%、障がい者が15%と多様化した人材が活躍している環境になっています。特に外国籍スタッフは言語の問題や文化の違いもあり安全教育を行ってもなかなか伝わらないことが多かったのですが、動画マニュアル導入により、より理解しやすい教育を実施することができています。労働安全衛生法に基づいた行動の基本が成り立つというのがtebikiの在り方の1つです。

その他、安全教育を徹底するという観点では、ヒヤリハット事例の共有やKYTを行うなどがあります。ヒヤリハット事例の共有では、直近の拠点で起こった事故事例を動画マニュアルで共有すると禁止動作の確認や、感染病などその時々で挙げられるトピックスをと注意喚起を促しています。KYTを実施する際でもtebikiの動画マニュアルを活用しています。動画の方がより現場の状況に近いリアルな臨場感をつくれて「何が原因」で「どこに注意が必要」かが伝わりやすいというのを実感しています。実際に動画の方が画像で説明するよりも解りやすいという声や、従業員からの意見も活発に出てきています。

『マニュアル作成は文化』継続が必要です。

tebikiのオススメポイントを教えてください!

坂井さん:マニュアル作成は文化だと考えているので、続けていくということが重要です。教育の標準化には必ずつながると考えていて、やってすぐ効果が出るというよりは『やり続けることで効果が得られる』事の方が多いと思います。

継続という点で言うと物流倉庫の作業はブラックボックスになりがちで、その現場の暗黙のルールができてしまいます。その他で日々扱っている商品も変わり新しい業務も発生するため、標準をつくることが難しいのですが、tebikiは初心者でもかんたんに動画マニュアルが作成できます。加えて導入からサポートしてくれる体制があるので、その中で次回の定例までに何を進めておくべきなのか?宿題や質問する機会を沢山作ってもらえるので、動画を作成したことがない方でも安心して利用ができます。

新原さん:一番良かったことは、スマートフォン1つもって現場で撮影して、アップロード、編集も簡単で初心者でも使いやすい点です。現場で動画を撮影する際に「撮影するので協力をお願いします」と言うと、いつもより動きが機敏になるスタッフもいるのですが、現場でのコミュニケーションの一つにもなっています!