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物流現場のノウハウを動画で可視化!
ロジスティクスの生産性を上げるため人財教育の課題に挑む

サッポログループ物流株式会社

  • 業種 :物流
  • 従業員数 :101-500名

お話を伺った方:本社物流業務部 物流業務グループ 宮坂 様、本社物流業務部 国際グループ 村上 様

  • 課題

    • 紙のマニュアルや手順書といった文字情報だけでは、効率的な技術伝承が行えない
    • 業務がブラックボックス化(属人化)してしまう
    • 生産性を高めてグループ内だけでなく、グループ外の取引も増やしたい
  • 効果

    • 動きがある業務においては、マニュアルの動画化は有効であり、業務をわかりやすく伝えられるようになった
    • ノウハウ共有が楽になり、知識や経験のブラックボックス化を防げるようになった
    • マニュアル作成工数、OJTの時間削減に繋がり生産性が上がった

生産性を高める仕組みの裏側に動画マニュアルtebikiの存在

貴社の事業内容と、tebikiの対象業務を教えてください。

宮坂さん:当社では、サッポログループの事業会社である、サッポロビール株式会社およびポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社の商品における安定的な輸配送を事業の主軸としながら、グループ外の会社のロジスティクスの共同配送を積極的に引き受けています。
具体的には、北海道内の大手ビール4社の共同配送や日清食品様の即席麺とサッポロビールの共同配送など、あらゆる可能性を模索してロジスティクスを大きく変えるべく積極的に仕掛けています。

共同配送といっても、パートナーが納得いただける品質やサービス水準を達成しないと、この取り組みは進みません。在庫データのタイムリーな可視化、現場及びデスクワークの作業効率化などを進め、自社の物流品質、生産性を高めていく必要があります。

生産性向上を達成するには、まず業務ノウハウを可視化し、可視化したノウハウを蓄積し、社内共有を行い、誰でもその情報を必要な時に瞬時に取得できる仕組み、体制を全社的に敷く必要があります。その仕組み、体制を裏側で支えているのが動画マニュアルtebikiです。

tebikiで具体的にどんな業務の手順を動画マニュアルにしているかというと、入出庫に伴う装製作業や検品作業、デバンニングの作業など、人の動きそのものがノウハウとなる業務です。作成された動画マニュアルはOJTの代わりとして活用し、現場で業務手順を確認したい場合にQRコードからすぐに確認できる辞書のような活用を検討しています。

他には、在庫管理システムや貿易管理システムといったPC作業の動画マニュアルも作成しています。最近は、新しいツールや業務フローなど伝わりにくい情報の共有手段として、作業者が操作方法に迷った際の辞書としてtebikiを活用しています。

tebikiを使用している様子

属人化、標準化、技術伝承などの現場特有の課題解決は業務内容 / ノウハウの「可視化」と「共有」が必須

どのような課題があったのでしょうか?

村上さん: 作業員の高齢化や人材不足、外国人社員の増加などの人材のダイバーシティ化といった会社全体の諸課題がある中でも、現場の改善を継続していかなければなりません。しかし、当社の現場は物流特有の高度かつ明文化しにくい"動きが伴う"業務が多く、紙のマニュアルや手順書といった文字情報では効率的な技術伝承を行うことはできず、業務の属人化が起こってしまいがちでした。

また、文字では業務内容が伝わりにくいので、紙マニュアルや紙の手順書を作成、更新する意識が薄れてしまい、その場の口伝や属人的なOJTに頼ってしまい、業務のブラックボックス化(属人化)や業務品質のバラつきが生まれてしまっていました。
OJTは手軽に業務を教える点では良いのですが、トレーナーによって教え方が違うことで教育のムラが生じてしまい業務品質のバラつきに拍車がかかりました。

今お話した課題への対策を講じようとしていたところに新型コロナウィルスが流行してしまい、他支社への訪問が実施しにくくなり、支社間での業務ノウハウの共有が難しくなってしまったことで、現場の改善が進みにくくなってしまいました。

これら課題を解決するため、「作業手順を動画化」することで、業務内容や業務ノウハウを「可視化」することができ、その可視化したノウハウを「伝える」ことで、業務属人化の解消や業務標準化、技術伝承が達成できるかもしれないと考え、動画マニュアルツールの導入が社内のプロジェクトで検討され始めました。

tebikiを使用している様子

他社マニュアルツールと並行運用3ヵ月間を経てtebikiを選びました

tebikiの導入経緯や当時のエピソードなど教えてください。

宮坂さん: 社内プロジェクトでヒヤリングを進めると、現場では「社員教育は動画でやりたい」という要望がとても多いことを知りました。当初はtebikiではなく、他社のマニュアルツールの試験導入から開始しました。試験導入の結果、更なる業務改善のためより動画に重きを置いて社員教育をしたいという声が各所からあがり、色々と調べる中でtebikiさんと出会いました。

様々な動画マニュアルツールがある中、より現場にフィットするツールの選定を行いました。いくつかのツールを並行して運用した結果、tebikiはマニュアルツールの中でも"動画"に長けていて、動画編集などの操作性が抜群に良く、現場のマニュアル運用に必要な機能がぎゅっと絞られていることを知りました。また、現場社員の年齢層が少し高いこともあり、tebikiのシンプルな操作性が現場社員にハマっていくイメージがありました。

他のツールと並行運用が3ヶ月経過した時点で、現場のヘビーユーザーとプロジェクトの事務局全員でどちらのツールを残すべきか徹底的な議論を行いました。その結果、マニュアルツールをtebikiに一本化することを正式に決定しました。

tebikiを使用している様子

tebiki導入による教育コストの削減は月額30万円と費用対効果は高い

tebikiの導入効果を教えてください。

宮坂さん:まず、分かりやすいところでいうと、マニュアルの作成工数です。作成者の肌感になってしまいますが、紙マニュアルで作成すると2〜3時間かかっていたものが、tebikiなら30分前後になり、以前の3割ほどに減ったと思います。

紙マニュアルだと、読む相手がなるべくわかりやすいように表現を考え、画像を入れることで作成の工数がかかっていたのですが、動画だとそれが一切なく、動きや業務全体の様子がそのまま伝わるので、文章を考える必要がなく、普段のOJTを撮影する感覚で作成の負担が一気に軽くなりました。

次に、OJT業務の削減です。去年の2022年のデータになりますが、1か月間で40時間以上も動画マニュアルが社内で視聴されています。紙マニュアルだと、動画の半分も内容が伝わらないため、20時間はトレーナーによるOJTを行う必要があります。つまり、トレーナーの教育時間がそれだけ減ることになります。

マニュアル作成の工数とOJT時間の削減による教育のコスト削減を金額で換算すると、月額30万円と社内では試算しています。tebikiの月額利用料と比較すると、かなりのコストパフォーマンスを発揮してもらっていると思います。

部門横断的な社内プロジェクトでtebikiを活用、tebikiの知名度を一気に向上

動画マニュアルを社内に浸透させるコツを教えてください。

宮坂さん: 様々な部署のメンバーが横断的にチームをつくり、業務の改善提案を行うプロジェクトに参加しました。このプロジェクトで、動画マニュアルtebikiを取り上げることができれば、他の部門にtebikiを紹介でき、知名度が上がり、全社に浸透していくのではないかと考えました。

紙マニュアルでは伝わりにくく、業務の習熟度が上がらない課題や、OJTの回数と時間の削減による社員教育の効率化などの効果を中心にプロジェクトの報告会で紹介しました。特に、tebikiの強みと感じていた動画作成や編集が簡単にできる点は、現場で何度も説明会を行いました。動画と聞くと編集が難しそうと思い、尻込みしてしまうと社内に広まっていかないので、相手目線でtebikiの使い方や良さを伝えることを意識しました。

結果として、プロジェクトは成功したと思います。この活動に参加していた担当者の部門に動画マニュアルtebikiが知れ渡り、拠点、部門問わず横断的にtebikiの利用が始まっていきました。例えば、現場業務だけでなく、この活動が起点となり、労働災害防止の教材を当社オリジナルで作成しています。
業務手順の誤りや気の緩みによる労働災害の事例を視覚的に見せられることで、効果的な教育ができると好評でした。

tebikiを使って発表している様子

"業務可視化、共有、業務改善などの業務標準化"から次のステージに

今後のtebikiの活用の展望をお聞かせください。

村上さん:当社では、ロジスティクスにおける価値創造を最終ゴールとした4つのステージを意識しています。可視化、標準化、省力化、自動化、そして最後に価値を創造する。現状、tebikiさんの力を借りながら挑んでいるのが可視化と標準化です。

これらについては、一定の成果を感じ始めているところですが、さらにより高い段階で可視化と標準化を目指しつつ、動画マニュアtebikiで、いかに省力化ができるかを検討していきたいと思っています。既にマニュアル作成工数や教育工数の削減には貢献していますが、tebikiの活用度はまだまだで、これからが勝負です!

コース機能や、特にマニュアルのアクセス分析や習熟度管理などを更に活用すれば、新人の教育プロセスもトレーナーがより関わらない仕組みができると思っています。tebikiを活用して、どんどん高いステージに挑戦していきたいと思っています。