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世界で200社以上の装置メーカーに採用されている
センサの製造工程でtebikiを活用し、
新人教育と多能工化を推進

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株式会社メトロール

https://www.metrol.co.jp/
  • 業種 :製造
  • 従業員数 :101-500名

お話を伺った方:工場長 / 購買部部長 Hさん
コーポレートエンジニア部 部長 Oさん
製造部 ライン長 Sさん、Mさん

  • 課題

    • 作業指導をする社員によって教える手順や内容に差があった
    • 文書や口頭での教育のみだと具体的な作業イメージを持ってもらえなかった
    • 手順書作成に1ページあたり1時間程度かかっていた
  • 効果

    • 現場での新人教育にかかる時間が半分以下になった
    • マニュアル作成にかかる時間が1/4以下になり、マニュアルを現場にへ配備する手間も無くなった
    • 多能工に向けたベテランから若手への教育がスムーズになった

消耗品の入れ替え業務や製造装置のパネル操作を中心に動画マニュアルを作成しています

貴社の事業内容と、tebikiの対象業務を教えてください。

Hさん:私たちメトロールは、工作機械や産業用ロボット向けのセンサの製造・販売をしており、世界で200社以上の装置メーカーに採用されています。

メトロールが製造しているセンサは、製造業の現場で自動機や工作機械等の生産設備で位置のズレを検知して、あらかじめ不良品が出るのを防ぐ用途などで利用されています。
例えば、マザーマシンと呼ばれる工作機械では、プログラムによって自動的に図面通りの寸法に金属を削り出して加工を行うのですが、ドリルが摩耗していることを検知できないまま削り続けてしまうと製品不良が出てしまいます。そこで、当社のセンサをそのマザーマシンに内蔵して原点出しと呼ばれる処理を行うことで、ドリルの摩耗に対する補正をプログラムに反映することができるので、元の図面を忠実に再現して加工を行うことが可能になります。また、工作機械で金属を削る際にはクーラントという冷却液をかけながら削りますし、金属片も飛び散るような悪環境なのですが、そういった環境にも耐えるセンサがメトロールの主力製品です。

従業員としては正社員が60名程度で、パート勤務のスタッフもあわせると全体で120名程度が働いており、その中の約半数が製造部門で働いています。繁忙期になると派遣の方を採用することもあります。

現在は、主に消耗品の入れ替え業務や製造装置のパネル操作をメインに動画マニュアルを作成しています。今後は、製造装置の組み立て工程などの動画マニュアルを作成していく予定です。

仕事しているシーン

新人に対する作業指導の内容が、担当する社員によってバラついていました

tebiki導入前にはどのような課題があったのでしょうか?

Sさん: 新人の方が配属されてくると、現場のグループリーダーが基本的な作業指導を担当するのですが、教える人によって手順が異なったり教える内容に差があるなど、指導内容にバラつきがありました。また、現場での業務の属人化が進んでおり、一部の製品の製造工程は特定の社員しか担当できないような状況もありました。弊社の場合は、未経験で入社される方が比較的多いので、そういった方に文書や口頭で教えてもなかなか具体的なイメージを持ってもらえないということがありました。

tebiki導入の経緯と、その効果を教えてください

Oさん:お付き合いのある製造業の企業の中で、弊社と同じような課題を抱えている企業が打開策として tebiki の動画マニュアルを導入して、現場で働く社員への作業指導や研修をしているという話を伺いました。実際の作業工程を動画でマニュアル化するという取り組みは、作業工程の細かなニュアンスも伝わりやすく、従来の紙に印刷された手順書だけでは伝わりにくい作業動作のコツなどを伝えるうえでも有効だと考えました。

例えば、二液の接着剤を混合する作業では、混合する過程で色が変化していくのですが、その色の変化であったり、混合する際の力加減などは文章だけでは表現がしづらく、読む人によって理解が一定になりません。この工程で接着剤が正しくしっかりと混ざっていないと十分な接着効果が出ずに剥がれてしまうなど、後から製品不良につながってしまう工程なので、この作業工程を動画マニュアルにして作業指導することで製品不良を防ぐことができています。

またtebikiの機能として、作成した後の動画マニュアルを作業の分類別に管理できるなど、作成した動画マニュアルを現場で活用しやすい仕組みが実装されていたことも、tebikiを導入するうえでは一つの理由になりました。

導入検討にあたっては、tebikiを含めていくつかのサービスを比較検討しましたが、その中でもtebikiは動画を作成する工程が圧倒的にシンプルで、動画編集のノウハウが無い人でもすぐに動画が作成できる手軽さがありました。

Mさん: 導入後は、現場で働くスタッフの安全衛生に関するマニュアルを優先的に作成しました。例えば、アルコールが誤って目に入ってしまうことのないように正しく蓋を閉めましょうという内容や、素手でアルコールを扱ったあとにその手で目に触れてしまうと危険なので素手で扱わないようにしましょうといった内容の動画など、主に未経験で入社してくる新人向けの動画マニュアルです。また新人向けという点では、1回動画を見れば覚えられるような操作が簡単な装置の動画マニュアルも作成していきました。そういった動画は、一度作成してしまえば自分が繰り返し教える時間の削減になります。導入前は1時間ぐらいかけて教えていた内容が、その動画マニュアルを見ながら、その中でも大事なところを停止して説明することで、半分以下の時間で教えられるようになっています。

動画撮影しているイメージ

現場で動画マニュアルを活用していくために工夫した点を教えてください

Oさん:Tebiki 社のカスタマーサクセス担当よりアイディアをいただいたのですが、現場で実際に扱う機器とその機器に関するマニュアルが紐づいていると利便性が高いだろうということで、動画マニュアルのURLをQRコードに変換して、それを印刷してラミネート加工したものを機器に貼り付けています。必要な動画マニュアルを検索して視聴するという操作に慣れていない人も多いかなと思っていたので、より使ってもらいやすくなったと思います。

その他にも、社内で tebiki の活用状況共有や現場で実際に使った人からの意見などを吸い上げる定例ミーティングを実施しています。そのミーティングから生まれた新しいアイディアから、社員が出演する寸劇風の動画マニュアルも作成しました。社歴も長く、現場のパートさんたちにも知られている人たちに出演してもらうことで、現場でも楽しく視聴してもらっています。社内では話題にもなって、この動画がきっかけで tebikiの存在が知れ渡ったという部分はあったと思います。作成した動画を現場のスタッフがたくさん視聴してくれたことは、動画の作成者にとってはモチベーションになりました。

また、現場で指導を担当をしている社員の中に動画編集の経験がある社員がいたことも、現場でフットワーク軽く動画マニュアルを作成していく上で大きな要因の一つだったと思います。現場に動画を撮影・編集できる社員がいることで、現場で抱えている課題を把握したうえで、どの作業を優先的に動画マニュアル化するかという優先順位をつけて推進することもできました。

社員のアイデアで作成された「tebiki の使い方」を周知するための寸劇風の動画

マニュアル作成時間を75%削減、多能工推進にあたり「新しいことを学ぶ」文化の醸成にも役立てていきたいです

tebikiのオススメポイントを教えてください

Mさん: tebiki は動画の作成が簡単だという点はもちろんなのですが、字幕を自動的に読み上げてくれる機能があります。自動字幕機能があるので、自分が話した音声から自動的に字幕を生成することができるのですが、動画を作成している立場としては、自分の声がマニュアルになることに恥ずかしさもあるので、字幕読み上げ機能は重宝しています。

Oさん: Tebiki社の担当者とは定期的にミーティングを開催しているのですが、「こういう機能があったらいいな」と思うことを伝えたらレスポンス良くサービスに実装してくれたことがあり、とてもありがたかったですね。

最後に、tebikiの導入によって変わったことや今後期待することについて教えてください

Sさん: 作業について確認したいことがあったとき、それが過去に先輩に確認したことがある作業だった場合に、もう一度質問することに抵抗があるという新人の方もいたので、そういう点では tebiki の動画マニュアルは気にせず繰り返し見返すことができるので良いという意見を聞いています。

Mさん: マニュアルを制作する立場としては、文書マニュアルの場合は作成してから現場に配置するまでにかなり時間がかかっていたのですが、tebiki だと動画を編集して公開するだけなので、そのスピード感や手間が全然違うなと感じています。文書マニュアルだと、1ページの作成につき1時間ほど時間がかかっていたのですが、同じ内容を動画マニュアルで作成すると15分もかからずに作成できるので、工数としては大幅に削減できていると思います。

Hさん: 弊社は多品種少量生産の現場で、これまでは属人化的に製品を作ることが多く、特定の社員がこの製品を10年間担当するようなことが多かったのですが、ここ5年ぐらいで多能工への取り組みを進めています。多能工を進めていく上では、その業務を長く担当していた人から新人に教えるという場面がたくさんあります。先輩が忙しいとなかなか教えてもらう機会ができないなどの課題がありましたが、tebiki があることで変わりつつあります。やはり動画で見られることで安心感があるのではないかと思います。動画を事前に見て、自分がその作業をするイメージができるので、新しいことを覚えることに対しての抵抗がより減っていくことを期待しています。

弊社では、基本的には失敗してもいいよという文化なのですが、そうは言っても「ミスしたくない」、「ミスしたら不良品が出てしまう」と現場は考えてしまいます。tebiki の動画マニュアルがあることで、現場の教育に関連する精神的なストレスが軽減されて、現場で働く皆さんが新しいことをどんどん習得していく流れができたことは大きな効果だと考えています。

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