現場改善ラボ 記事一覧 お役立ち情報 【簡単解説】FSSC22000とは?取得企業一覧や要求事項、認証の流れを解説

目次

動画マニュアル「tebiki」が運営するWEBメディア・現場改善ラボ編集部です。

FSSC22000とは、安全かつ安心な食品を提供することを目的とした食品安全マネジメントシステムの1つです。HACCPの義務化により食品安全の強化がさらに求められるようになり、FSSC22000ついても調べてみても「説明が難しくてよくわからない…」と感じてはいませんか。

現場改善ラボでは、審査員も務めている専門家による「FSSC22000取得のための実践的なアドバイス」を解説する動画を無料公開しています。要求事項が複雑ゆえに何から取り組めば良いか迷っている方は、以下からぜひご覧ください。

簡単に解説!FSSC22000とは?

FSSC22000とは、安全な食品の提供を実現するために、高いレベルの食品管理を行う規格で「食の安全」に対する国際的な基準を示しています。

FSSC22000とは

FSSC22000の導入により、「食の安全」に対する日本のあたりまえと他国のあたりまえの“ものさし”が統一されるので、食の安全性の確保につながります。

この規格は、FSSC22000財団によって開発されました。FSSC22000財団は「食品安全認証財団」とも呼ばれています。

FSSC22000の読み方

FSSC22000とは「Food(食品)Safety(安全)System(システム)Certification(認証)22000」の略で、「エフエスエスシー ニマンニセン」と読みます。現場では省略して「FSSC」と呼ばれることもあります。

FSSC22000の構成要素

FSSC22000は、以下の3つの構成で成り立っています。

  • ISO22000
    ⇒ 食品安全マネジメントシステムの1つ
  • 前提条件プログラム
    ⇒ 安全な食品を製造する前提となる環境作り
  • 追加要求事項
    ⇒ 「食品防御」「食品偽装の軽減」「アレルゲン」などFSSC22000独自の追加事項

この3つの構成要素については、『FSSC22000の要求事項』で詳しく解説します。

審査員も務めている専門家による、基本に立ち返った「実施のアドバイス」や「追加の要求事項の捉え方」などを動画で見たい方は、以下からぜひご視聴ください

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HACCPやISO…他の食品安全規格との違い

FSSC22000とHACCP、ISO22000の規格の違いを簡単に解説します。全て食品安全規格ではありますが、それぞれにどのような違いがあるのでしょうか。

FSSC22000とHACCPの違い

FSSC22000とHACCPの主な違いは、適用範囲です。

HACCPは「具体的な危害管理手法」であり、FSSC22000は「HACCPを含むより包括的な食品安全管理システム」で、より広範な適用範囲を持っています。企業のニーズや規模によって、どちらを採用するか、または両方を組み合わせて運用するかが決まります。

現場改善ラボでは、専門家による「HACCPに基づく衛生管理手法」の解説を動画でも無料公開しています。食品衛生の基礎と言えるHACCPの手法について知りたい方は、以下からぜひご視聴ください。  


食品事故ゼロ!HACCPに基づく安心安全な衛生管理手法

FSSC22000とISO22000の違い

FSSC22000とISO22000の違いを簡単に言えば、「FSSC22000はISO22000の拡張版」となります。FSSC22000の方が、さらに高いレベルの食品安全管理をカバーしているものと考えると良いでしょう。

FSSC22000とISO22000の違い

ISO22000は、安全な食品を製造するだけでなく、原材料の調達から運送会社、包装する袋を製造するメーカーなど、直接・間接的にかかわる全てのサービスを適切に管理するための規格です。このISO22000に追加要求事項を加え、より厳密にした規格がFSSC22000です。

FSSC22000取得のメリット

FSSC22000のメリットは、ずばり安全な食品が製造できることです。他にも知っておくべき重要なメリットとして以下の5つが挙げられます。

具体的にメリットを解説し、FSSC22000がどのように企業の価値を高めるかを紹介します。

食品トラブルのリスク管理が可能

FSSC22000を取得することで、発生する可能性のある食品トラブルを見極め、リスクを体系的に管理できます。万が一トラブルが発生しても、原因を迅速に特定し、対策を早期に講じることが可能です。

顧客や消費者からの信頼向上

FSSC22000の取得により、食品安全に対する高い基準を満たしていることが示されるため、顧客や消費者は安心して商品を選択できます。

たとえば、日本の企業が海外で食品を製造していると「海外の基準で食品が作られているんじゃ?」「日本の基準じゃないと信頼できない…」と思われる顧客や消費者がいるかもしれません。ですが、世界的な基準を統一した国際規格であるFSSC22000を取得しているのなら、厳密な食品安全が保証されているため、より安心して購入できるでしょう。

このように、FSSC22000の取得は顧客や消費者からの信頼性を向上させるとともに、企業のブランド価値を高めます

市場競争力の強化

FSSC22000の取得により、他製品との差別化が実現し、市場での競争力の強化につながります。また、企業の信頼性が向上することで、取引先や顧客との関係も強化されるでしょう。

国際的な認知度の向上

FSSC22000は国際的な食品安全基準であるため、グローバルな市場で高い価値が生まれます。国際的に大きな信用を得ることができ、海外の顧客との取引において強力なアピールポイントとなります。

業務効率の向上

FSSC22000の認証準備を行う過程で、定期的なレビューや監査を通じて、業務プロセスの改善点を見つけ出せるでしょう。その結果、業務の効率化が進み、業務全体の生産性が向上します。

また、FSSC22000によって、食品安全管理システムの標準化が推進され、業務手順が一貫して実施されるようになる効果も期待できます。そのため、無駄やミスが減少して、効率的な作業フローを確立できるでしょう。

FSSC22000の取得がおすすめの企業

FCCSの対象範囲となる企業

まず、FSSC22000の対象範囲となる事業者をご紹介します。

  • 畜産、水産業
  • 食品製造業
  • 動物用飼料製造業
  • ケータリング
  • 食品包装製造業
  • 輸送・保管業
  • 小売・卸売業
  • バイオ(ケミカル)製品の製造

FSSCの取得がおすすめの企業

FCCSの対象範囲となる企業の中でも特に、以下のような企業はFSSC22000の取得がおすすめです。

  • 腐敗しやすい製品を扱う企業
    ⇒ 製品の劣化や腐敗が早い商品の安全性を証明できるため
  • グローバル展開を目指す企業
    ⇒ 国際的に認知された規格のため、海外の顧客や消費者から大きな信頼を獲得できる
  • 品質と安全性を重視する企業
    ⇒ 厳密な国際基準を満たす必要があるため、高い品質を一貫して維持できる
  • リスク管理を強化したい企業
    ⇒ 潜在的なリスクを洗い出し対策を講じれるため、トラブルを未然に防げる

参照元:FSSC 22000 Version 6

FSSC22000の認証取得方法/認証取得の流れ

FSSC22000を取得するためのステップや必要な準備について解説します。

  1. システムの構築
  2. システムの運用
  3. 内部監査
  4. 認証審査

取得までには約2年程度かかることが多いので、準備は計画的に進めていくことがポイントです。

システムの構築

システム構築のために情報を集め、FSSC22000の要求事項と自社とのギャップを明確にします。それに基づいて方針や目標を決定し、運用手順を定めていきます。

この段階で重要なのは、要求事項のままに全て変更しないことです。現状維持でも対応できるのであれば、無理に変更する必要はありません。多くの変更点があると現場に負担がかかり、せっかく手間をかけてFSSCの認証を受けても、“形だけのもの”になってしまいます。

システムの運用

「システムの構築」で定めた方針や目標、手順に沿って、実際にFSSC22000を運用します。

工場の規模が大きい場合は、取り組みに関する教育が必要です。従業員の理解を深めた上で運用を進めましょう。また、定期的にフィードバックを行い、システムを改善・強化します。

内部監査

運用が問題なく行えるようになったら、内部監査を実施し、定めたルールが適切に行われているか確認します。

内部監査は、業務の流れをよく知る人物や責任者から数名の「内部監査員」を選び出して実施します。システム構築時に設定した方針、目標、手順から逸脱している部分があれば見直し、認証審査に備えます。

認証審査

システムの運用・チェックが完了したら、審査機関にFSSC22000認証審査を依頼します。依頼する際は、公式ホームページを確認するとよいでしょう。主に電話やwebフォームから依頼できます。

日本適合性認定協会から認定を受けている審査機関は現在9つです。海外の認証機関もありますが、宿泊費や交通費などかかる場合があるので、日本の審査機関をおすすめします。

  • 日本規格協会ソリューションズ株式会社 審査登録事業部
  • 日本検査キューエイ株式会社
  • 一般財団法人 日本ガス機器検査協会 QAセンター
  • 日本海事検定キューエイ株式会社
  • 一般財団法人 日本科学技術連盟 ISO審査登録センター
  • 一般財団法人 日本品質保証機構 マネジメントシステム部門
  • 一般社団法人 日本能率協会 審査登録センター
  • 株式会社 日本環境認証機構
  • 一般社団法人 日本能率協会 審査登録センター

各審査機関から派遣された審査員が2回の審査を行い、登録の可否が決まります。認証審査の間隔は最短1ヶ月、最長6ヶ月で、登録までには2ヶ月程度かかるとされています。

  • ファーストステージ審査
    システム構築状況のチェックとセカンドステージ審査の情報収集
  • セカンドステージ審査
    システムの実施状況の評価と規格への適合性の確認

認証取得方法以外に、「費用はいくらかかるのか」「有効期間はどれくらいか」などの疑問に関しては、後述する『FSSC22000の取得に関するよくある質問』でお答えしています。

FSSC22000の要求事項

そもそも要求事項とは、FSSC22000財団が求める「企業が満たすべき基本の事項」のことです。『FSSC22000の構成要素』の章でも紹介したように、FSSC22000を構成する要求事項は以下の3つに分けられます。

それでは、FSSC22000の要求事項の内容を詳しく解説します。

ISO22000

ISO22000は、食品安全に関する国際規格で、食品安全マネジメントシステムとも呼ばれます。この規格は食品安全の中でも、とくに食品事故の発生リスク低減を目的としています。ISO22000は、「品質管理」に特化したISO9001と「衛生管理」に特化したHACCPの要素を組み合わせて作られました。

▼ISO22000規格の構成(一部抜粋)▼

  • 食品安全マネジメントシステム
  • 経営者の責任
  • 資源の運用管理
  • 安全な製品の計画及び実現
  • 食品安全マネジメントシステム妥当性確認、検証及び改善

前提条件プログラム

前提条件プログラムとは、食品製造に関わる環境を汚染から守るための基準を定めたものです。

安全な食品を提供するための、以下のような基盤を定めるものとなっています。

  • 建物の構造や作業区域の配置
  • 廃棄物処理
  • 倉庫保管 など

追加要求事項

FSSC22000ではISO22000の要求事項に加えて、以下のような追加要求事項が含まれています。

  • 適切なラベルの適切な貼り付け
  • 食品防御(フードディフェンス)
  • 産地偽装や表記の誤りなど食品偽装の軽減
  • FSSC2200のロゴの使用
  • アレルゲンの管理*
  • クロスコンタミネーションの防止のための環境モニタリング*

*アレルゲンの管理と環境モニタリングは、食品製造業、食品包装製造業及びバイオ(ケミカル)製品の製造のみ

他にも、「転送及び配達」に関する事項や「健康状態」に関する事項など多岐にわたる追加要求事項が設定されています。

上記でご紹介した「食品防御(フードディフェンス)」「アレルゲン管理」「クロスコンタミネーション」については、以下の記事からより詳しくチェックできます。食品の安全意識醸成のために、併せてご覧ください。

▼関連記事▼
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食品工場での「アレルゲン管理」方法6選!食品事故を防ぐ教育とは

FSSC22000の取得工場/取得企業一覧

日本企業でFSSC22000の取得工場、取得企業を一覧にしてご紹介します。

  • エースコック株式会社
  • 味の素株式会社
  • サッポロビール株式会社
  • 全農キユーピーエッグステーション株式会社
  • 株式会社ヤマザキ
  • テーブルマーク株式会社
  • プリマハム株式会社
  • オハヨー乳業
  • ニッスイ株式会社
  • 日清食品株式会社
  • 日本ハム株式会社 など

FSSC22000取得には動画マニュアルの活用がおすすめ

FSSC22000の取得には、食品安全への理解を深めるための従業員教育が必要不可欠です。とはいえ、「時間がなくて万全な教育が行えない」「指導者によって教育内容がバラついている」などの教育課題を抱えている食品系事業者の方は多いのではないでしょうか?

そのような忙しい食品系事業者の方におすすめなのが、動画マニュアルを活用した教育です。

動画を用いることで、全ての従業員に一貫して質の高い教育が確保されるでしょう。さらに、以下のようなメリットが挙げられます。

理解度向上をサポートできる

動画マニュアルは視覚と聴覚を通じて情報を伝えるため、具体的なイメージを持たせやすく、スムーズに実践に移せます。さらに、文字や写真に比べて情報量が豊富でありながら理解しやすく、教育の効率化にもつなげられるでしょう。

動きがそのまま伝わるから

覚えることが多いFSSC22000ですが、動画によってわかりやすく管理手順を示せば、新人作業者でも迷わず実践できるはずです。

一貫性を保持できる

動画マニュアルを使用することで、全ての従業員に同じ内容の教育を一貫して伝えることができるので、細かいニュアンスの差や教育者による教え方の違いなどが影響しません。高い質の教育を確実に教育できるため、FSSC22000の要求事項についての理解が深まるでしょう。

自己学習を促せる

動画マニュアルの活用により、従業員の自己学習を促し、FSSC22000の取得に向けた準備を効果的にサポートできます。動画は繰り返し視聴できるため、理解が不十分な箇所があればその部分に戻って確認することができ、学習の定着度が向上します。

更新が容易である

紙マニュアルの場合、内容の変更や追加があると、文章の編集や写真の再撮影、変更ページの再印刷とファイリングが必要になります。一方、動画マニュアルは「変更箇所を撮影するだけで完了」するため、これらの手間を大幅に削減し、常に最新の情報に更新できます。

更新をより効率化するためには、動画の編集が簡単に行えるツールの導入がおすすめです。おすすめのツールについては、次章でご紹介します。

動画マニュアルの教育効果についてより詳細な効果を知りたい方は、以下の資料も併せてご覧ください。


現場教育を簡単にする方法を見る

動画マニュアルは簡単に作成&管理ができる「tebiki」で

動画マニュアルを導入するなら簡単に作成・管理ができる「tebiki」というツールがおすすめです。tebikiは動画を作成する機能に加え、FSSC22000認証をサポートする多様な機能を備えています。

▼動画マニュアル作成ツール「tebiki」紹介動画▼

そんなtebikiの便利な機能を、ポイントごとに解説します。

容易に識別できる管理体制

FSSC22000やISO22000では、タイトルや日付などで文書を識別できるようにし、見分けがつくようにしておく必要があります。tebikiでは、動画に日付、タイトル、タグをつけることができるため、マニュアルを簡単に整理することが可能です。

さらにtebikiでは、マニュアル作成・変更の承認フローを設定できます。FSSC22000やISO22000では、文書化された情報の適切性・妥当性をレビューしなければならないため、この承認機能も有効活用できるでしょう。

アクセス性が高い

FSSC22000認証のためには、必要な情報にすぐアクセスできる環境を整える必要があります。tebikiは、タグやタイトル、マニュアル内の文書からキーワード検索できる機能や、フォルダ分けによる管理機能を備えており、目的のマニュアルにすばやくアクセスできます。さらに、オフライン環境でも動画を視聴できる点も魅力です。

理解度を把握できる

FSSC22000認証では、監査員が従業員にインタビューを行うケースがあります。その際、従業員は衛生管理などの重要な項目について正しい知識を持っていることが必要です。

tebikiには、従業員の理解度を確認するための「テスト機能」や、誰が/いつ/どのくらいマニュアルを見たかがわかる「レポート機能」も備えています。この機能により、テストで理解をたしかめ、不充分な箇所を重点的に学習させることが可能です。

その他、作成や教育管理に便利な機能も多数

紹介した3つのポイント以外にも、tebikiは以下の画像のようなさまざまな機能が備えられています。

動画マニュアルtebikiの主な機能

とくに注目したいポイントは、100ヶ国以上の言語に対応している点です。これにより、外国人労働者にも日本人労働者と同じ質の高い教育を確保でき、監査者のインタビューにも対応できます。

tebikiの機能についてもっとよく知りたいという方は、以下の資料でわかりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。


動画マニュアルがかんたんに作れる「tebiki」の概要を見る

tebikiで作った動画マニュアルサンプル

tebikiで作成・使用している動画マニュアルの一部をご紹介します。こちらは、実際にFSSC22000を取得したミートセンターを持つ株式会社大商金山牧場の動画マニュアルです。

この動画のように、エアシャワーの浴び方を実際の手順と同じように映すことで、初めてエアシャワーを浴びる人でも迷うことなく実践できるでしょう。tebikiなら、ナレーション追加や字幕追加、記号の追加も簡単に行えるため、工数をかけずに動画マニュアルを作成できます。

tebikiによって食品の安全性を向上させている事例

動画マニュアルtebikiで食品の安全性を向上させている工場3社をご紹介します。より多くの導入事例を知りたい方は、以下から導入事例集を無料ダウンロードしてご確認ください。


tebiki導入事例集

株式会社大商金山牧場

『tebikiで作った動画マニュアルサンプル』でもご紹介した、株式会社大商金山牧場。山形県に本社を置く、食肉の生産から加工・販売までを手がける総合食肉会社です。

同社は、FSSC22000取得拠点とその他の拠点での衛生管理教育にバラつきがあることを問題視していました。現場内にWi-Fi環境が整っていなかったため、動画マニュアルの利用を諦めていたものの、オフラインでも使用できるtebikiを知り導入に至ります。

その結果、拠点ごとのマニュアルをtebikiで一元管理できるようになり、質の高い拠点マニュアルを会社全体の基準として水平展開できるようになりました。会社全体の衛生教育レベルが底上げされ、拠点間での衛生教育のバラつきの解消にもつながりました。さらにOJTの教育の一部を動画に置き換えることで、教育工数は5割削減!

そんな株式会社大商金山牧場の導入効果をより詳しく知りたい方は、以下のインタビュー記事をご覧ください。

インタビュー記事:衛生管理教育を徹底し、食肉の安全性を確実なものとするために動画マニュアルを活用!

イセ食品株式会社

鶏卵業界で国内最大手のイセ食品株式会社では、食品の安全と品質向上を目指し、FSSC22000やJFS-B取得といったHACCP管理に力を入れています。イセ食品株式会社が抱えていた課題の1つは、日本語での座学研修が外国人従業員に伝わりにくいことでした。安全教育を強化するための方法を模索している中でtebikiと出会い、導入することに。

その結果、文字や口頭の説明だけでは伝わりにくかった外国人労働者の理解度がアップ! 動画を通じて一段階深く理解できるため、現場での作業がスムーズに進められるようになりました。さらに、FSSC22000の規則や専門用語も動画で効果的に説明できるため、教育効果も高まりました。

「いちいち動画をダウンロードして、ディスクにして、配布して…みたいなことは一切いらない。すごい利便性を感じてます」と語るイセ食品株式会社の導入効果を詳しく知りたい方は、以下のインタビュー記事をご覧ください。

インタビュー記事:導入3ヶ月で動画200本作成。製造現場の作業標準化と多能工化を推進しています。

アサヒ飲料株式会社

アサヒグループに所属する飲料の製造販売会社、アサヒ飲料株式会社。高品質で安全な商品と真心のこもったサービスの提供を通じて、豊かで健康な食生活の実現に貢献することを目指しています。

同社が抱えていた課題は、新人受け入れのためのOJTに工数がかかるというもの。トレーナーが半日以上を費やし、定常業務にも影響が出ていました。そこで他のツールと比較した結果、「簡単に使える」ことを決め手にtebikiの導入に至ります。

その結果、勤務時間の半分を使っていたOJTが、最長でも2時間まで短縮! トレーナーは定常業務をこなしながら、OJTを行えるようになりました。さらに、手順書作成にかかる時間も大幅に短縮されました。以前は3時間から、こだわると10時間以上かかる場合もありましたが、現在では1本あたり30分で作成が可能に。

「とくに、マニュアルを多層化して管理できるのは他社にはない機能だと思います」と語るアサヒ飲料株式会社の導入事例とtebikiの機能について詳しく知りたい方は、以下のインタビュー記事をご覧ください。

インタビュー記事:OJTや手順書作成工数を大幅に削減!熟練者の暗黙知も動画で形式知化

FSSC22000の取得に関するよくある質問

FSSC22000に関するよくある疑問をまとめて解決します。

FSSC22000の取得費用はいくら?

FSSC22000の取得にかかる費用は、従業員数や取り扱う製品によって異なります。従業員30人程度の企業の場合、初回登録時の費用目安は50万~100万円です。

審査機関によって価格が異なるため、複数社から見積もりを取得することをおすすめします。

FSSC22000の取得難易度は?

FSSC22000の取得難易度は、ISO22000やHACCPに比べて高くなります

食品安全への意識が高い企業では、要求事項の多くをすでに実施している場合があります。FSSC22000の要求事項に目を通していると「難しそう…」だと諦めてしまいがちですが、一度自社の取り組みと照らし合わせ確認してみるとよいでしょう。意外と新しい取り組みを行わなくても、取得できるかもしれません。

FSSC22000の取得期間はどれくらい?

FSSC22000の取得期間は1年~1年半程度です。

ただし、製品や従業員数、ISO認証を受けているかによってなど、さまざまな要件によって期間は変動します。

FSSC22000の有効期間はある?

FSSC22000の有効期間は3年です。

2年目と3年目には「維持審査」を受ける必要があります。4年目には「更新審査」があり、その後に2度の維持審査を受け、再び更新審査に臨む流れになります。

まとめ

FSSC22000とは、安全な食品の提供を実現するための国際的な「食の安全の基準」です。FSSC22000の導入により、食の安全に対する日本のあたりまえと他国のあたりまえの物差しが統一されるので、安全性の確保につながります。

FSSC22000の取得難易度はISO22000やHACCPに比べて高くなりますが、食品安全に対する意識が高い企業では、多くの要求事項がすでに実施されている場合もあります。要求事項に目を通して「難しそう」と感じるかもしれませんが、一度自社の取り組みと照らし合わせて確認してみましょう。

FSSC22000の取得には、動画を作成する機能に加え、認証をサポートする多様な機能を備える動画マニュアル「tebiki」の活用をおすすめしています。スキル管理やタスク機能など豊富な機能をもつ「tebiki」について、もっと詳しく知りたい方は、以下の資料を無料ダウンロードしてみてください。


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