現場改善ラボ 記事一覧 お役立ち情報 【事例あり】毛髪混入対策の「3原則」と実践的な防止策

食品工場で安全な製品を生産するためには、毛髪混入を防ぐための対策を徹底することが大切です。しかし、「対策をしているつもりでも髪の毛が混入してしまう」「従業員全員にルールを徹底させるのが難しい」と悩んでいる方も多いでしょう。

そこで、この記事では、食品工場における髪の毛対策3原則を解説します。効果的に混入を防止する方法や完璧な髪の毛対策が難しい理由も紹介するので、髪の毛対策の参考にしていただけますと幸いです。

異物混入対策に対する専門家のアドバイスを聞きたい方は、以下から異物混入対策について解説した動画をご覧ください。髪の毛が混入した事例も交えてわかりやすく解説されています。

食品への異物混入対策と効果的な教育方法
食品への異物混入対策と効果的な教育方法 CTA
本コンテンツから分かること
  • 食品の異物混入の種類と影響
  • 健康被害につながる「食品安全ハザードとしての異物混入対策」
  • 最新の異物検知技術
  • 異物混入が発生した際の対応
  • 異物混入対策を従業員に定着させる方法

目次

食品工場での髪の毛対策3原則「3つの“ない”」

具体的な毛髪混入防止策としては、以下3つの「ない」を意識しましょう。

これらを「食品工場でのルール」として標準化して、毛髪混入を防ぎましょう。

現場改善ラボでは、食品衛生のプロによる異物混入対策のアドバイスを動画で無料公開しています。対策方法を従業員に徹底させる教育アプローチもご紹介していますので、以下をクリックしてぜひご覧ください。

持ち込まない

外部から髪の毛を「持ち込まない」ことは、髪の毛混入防止の第一歩です。どんなに工場内が清潔に保たれていても、作業者が外部から髪の毛を持ち込んでしまっては意味がありません。そのためそもそも食品工場内に「髪の毛を持ち込まない」ということを徹底しましょう。

▼「持ち込まない」ための具体的な対策▼

  • 粘着ローラーで付着した髪の毛を取り除く
  • 毛髪・塵埃除去器を使う
  • エアシャワーを浴びる
  • 粘着性のある足踏みマットで靴についた髪の毛を取り除く
  • 前日に散髪しない など

作業着や帽子がシワになっている部分は、粘着ローラーをかけにくいです。漏れがないように、丁寧にローラーがけを行いましょう。背中は粘着ローラーをかけにくいため、他の従業員に手伝ってもらうと良いでしょう。

また新規入場者にとって、エアシャワーは見慣れないものであることが多いです。そのため、動画マニュアルで使い方を予習してもらうと入場がスムーズに行えるでしょう。

動画マニュアルの導入効果やおすすめツールについては、以下のマンガでわかりやすく解説しています。ご興味のある方は、こちらも併せてご覧ください。

落とさない

工場での作業中に髪の毛が抜け落ち、食品に混入してしまう恐れも考えられます。作業中は、常に髪の毛が落ちないように注意を払いましょう。

▼「落とさない」ための具体的な対策▼

  • 髪の毛をブラッシングして、抜け落ちそうな毛をあらかじめ取り除いておく
  • 帽子を正しく着用する
  • ヘアネットを使用する
  • 作業途中に帽子やヘアネットがずれていないか確認する など

そのままにしない

万が一髪の毛が落ちた場合、迅速に対処することで食品への混入を防止できます。放置すると、製品に混入するリスクが高まります。

▼「そのままにしない」ための具体的な対策▼

  • 髪の毛を発見したら、すぐに取り除く
  • 定期的に掃除行う
  • 髪の毛が落ちやすい場所に粘着ローラーや掃除機を設置する

髪の毛やホコリは、工場の隅/機械の裏や側面などにたまりやすいです。重点的に清掃しましょう。特に、製品に触れる可能性のある場所には一層の注意を払うようにしてください。

大手企業が実践!毛髪混入対策事例

大手食品工場である「アサヒビール株式会社」では、毛髪混入対策として製造エリア・清浄エリアでは必ず専用の作業着を着用しているそうです。また、工場の入場時は、エアシャワーなどを用いて異物の混入を防いでいるとのこと。

大手企業が実践!毛髪混入対策事例

引用元:アサヒビール 「安全な商品をつくる万全の生産体制」 

また、「味の素株式会社」では、製造エリアに入場する際、粘着ローラーで毛髪等の付着物を入念に除去した後、エアシャワーを通り、さらに付着物を吹き飛ばして除去しているそうです。

両企業とも有名かつ大きな工場を持つ企業ですが、やっていること自体は基本的なことになります。これは裏を返せば、これらの基本的な対策がいかに重要であるかを示していると言えるでしょう。どんな規模感の食品工場でも、前述したような基本の3原則を徹底してください。

わかっているけど難しい…ルールの徹底を阻む食品工場の課題

食品工場での髪の毛対策3原則「3つの“ない”」』でご紹介した髪の毛対策は知っていても、なかなかルールが守られない……とお悩みの方も少なくないでしょう。ここでは、そんな食品工場のよくある課題をご紹介します。

自社の食品工場の状況と照らし合わせて、徹底的な髪の毛対策を行えるようにしましょう。

外国人労働者が多く、言葉が正しく伝わらない

労働力を補うために、外国人労働者を雇用している食品工場も少なくないでしょう。中には、「工場で働く半分が外国人」という工場もあるかもしれませんね。

使用言語が異なる場合、OJTやマニュアルで説明をしても、作業手順やルールが正確に伝わらないことがあるでしょう。ルールを理解しないまま作業を続けると、毛髪混入だけではなく、重大な品質/安全トラブルにつながる可能性も考えられます。

食品工場における外国人労働者の割合や受け入れ方法については、以下の記事をご覧ください。

出荷までの過程が多く、複雑化している

食品工場では、原料の受け入れ・受け入れ検査・前処理・調合・加熱処理・包装・箱詰め・出荷など、各段階で細かいルールが定められています。そのため、多くの手順やルールを覚えられずに、適切な毛髪混入対策ができないという工場も多いです。

さらに、複数の製造ラインが同時に稼働していたり、生産アイテムが頻繁に切り替わったりすると、従業員の負担が増してルールの徹底が難しくなります。

未経験の短期スタッフを一時的に雇用している工場が多い

食品工場では季節や需要に応じて、未経験の短期スタッフを一時的に雇用することがあります。短期間で多くのスタッフを教育して、ルールを理解させるのは難しいため、品質管理が適切に行われないことが多いです。毎回短期スタッフを受け入れるたびに、衛生管理教育を行うとなると、従業員の教育負担も気になるところですよね。

頻繁にスタッフが入れ替わることで、現場の一貫した運営が困難になり、ルールが徹底できない工場もあります。

食品工場での毛髪混入は「動画による標準化」が有効

「正しく伝わらない」「ルールが複雑」「教育負担が多い」などの、食品工場でのあるある課題は、動画による標準化教育が有効です。ここでは、動画マニュアルを活用するメリットをご紹介します。

動画による教育の効果やおすすめのツールについては、以下のマンガでわかりやすくご紹介しています。「標準化だけではなく効率化も図りたい」という方はこちらも併せてご覧ください。


3分で分かるtebiki_ブラックジャックver.

視覚的な情報により理解されやすい

【衛生面】動きがそのまま伝わるから文章で伝えるよりわかりやすい

視覚的な情報は、文章や口頭の説明よりも直感的に理解できるため、手順やルールの標準化を行いやすいです。

実際に、動画マニュアルを導入した食品製造業社では「帽子の正しい着用方法を動画で示し、細かい部分までルールを統一できた」という事例もあるため、積極的に動画を活用するのがおすすめです。情報への理解が深まることで、食品へのハザードの意識も高まるでしょう。

さらに、動画の場合、教育者による指導内容のムラがでません。つまり、統一された内容での標準化が可能なのです。

一時停止やスロー再生により重要箇所を見逃さない

動画の一時停止やスロー再生機能を活用することで、重要な手順を見逃さずに確認できるため、ヒューマンエラー削減につながるでしょう。動画を一時停止して具体的な質問や議論を行うことで、効率よく理解を深めたり手順を見直したりすることも可能です。

教育工数やコストの大幅な削減を実現

動画マニュアルを現場教育に採用すれば、動画を見るだけで基本的な知識や手順が身につくため、教育担当者の負担を大幅に軽減できます。これにより、具体的には以下のような効果が期待できます。

  • 教育担当者の人件費を削減できる
  • 教育担当者の機会損失を防げる
  • 教育担当者が突発的に休んでも、対応できる

何度でも反復学習が可能

新しく工場に入った新人さんの場合、「わからない箇所があるけど、先輩社員に聞きにくい」という思いから、疑問点をそのまま放置してしまうケースが多いです。しかし、動画の場合、一度で理解できなかった部分も1人で何度でも確認できるため、教育効果を高めることが可能です。業務の合間に短時間で作業手順を復習できるので、日常業務の中でスキルアップが図れます。

動画マニュアルtebikiなら作成と教育管理の両方が可能

髪の毛対策や業務効率化における動画マニュアルのメリットはわかっても、「編集スキルがないから、動画マニュアルの導入に踏み切れない」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。

しかし、tebikiという動画マニュアル作成ツールを使用すれば、誰もが簡単に動画マニュアルの作成から教育管理が可能になります。ここでは、tebikiの特長などをご紹介します。

▼動画マニュアル作成ツール「tebiki」紹介動画▼

tebiki gif画像

詳細な機能や料金プランについては、以下のサービス紹介資料からぜひご確認ください。

1番の魅力は「とにかく簡単」

tebikiは直感的な操作で動画編集や字幕のチェックが行えるため、パソコン操作に自信がない方でも、簡単に高品質な動画マニュアルを作成できます。tebikiを用いた動画マニュアルの基本手順は、以下の画像の通りです。

tebikiの動画マニュアル作成までのステップ説明

tebikiでは、動画編集時に手間となる字幕の作成が、音声認識機能により自動で可能! また、データはクラウド上に保存されているため、端末さえあれば必要な動画マニュアルをいつでもどこでも簡単に見つけられます。

テスト機能やレポート機能による教育管理も可能

tebikiには、オリジナルのテストを作成&自動採点する機能が搭載されています。そのため、従業員が本当に理解できているかを把握できるのです。「現場に出るには、テストに合格してから」というルールを工場で採用すれば、作業不順守などを防ぐことができるでしょう。また、従業員のアクセス状況や習熟度を一目で確認できるレポート機能も搭載。より効果的な教育プログラムを設計することが可能です。

tebikiでは組織内レポートで従業員の習熟度がデータで可視化されるイメージ図

多言語対応可能のため外国籍スタッフ教育にも

「外国人従業員のために、マニュアルを翻訳する手間がかかっている」という食品工場も少なくないでしょう。しかし、tebikiであれば、ボタン1つで100ヶ国語以上の言語へ自動翻訳できるため、外国人従業員の教育工数の削減/理解度向上が実現できます。

英語やベトナム語、インドネシア語などの計15言語に対応した字幕読み上げ機能も搭載しているため、母国語で説明を聞きながら効率的に作業を進めることも可能です。

tebikiなら100ヶ国語以上に対応した自動翻訳機能が搭載されていることが分かる編集画面

tebikiには現場教育に役立つ機能がまだまだ搭載されています。詳しくは、以下のサービスご紹介資料をぜひご覧ください。


動画マニュアルがかんたんに作れる「tebiki」の概要を見る

食品製造業でのtebiki活用事例

tebikiを活用して、抱えていた課題を解決した食品製造業の事例を3社ご紹介します。それぞれ働く環境や働く人が異なる中で、どのような効果を出せたのかチェックしてきましょう。

食品製造業以外の導入事例も読みたい方は、以下の導入事例集も併せてご覧ください。全7社の導入事例が1冊に凝縮された資料となっています。


tebiki導入事例集

ロイヤル株式会社

▼動画マニュアルtebiki活用事例動画:ロイヤル株式会社▼

ロイヤルグループのバックヤードキッチンを担うロイヤル株式会社では、繁忙期に1日50名以上の新人受け入れを行うため、教育担当者の負担が大きいという問題を抱えていました。そこで、毎回同じ内容を伝える新人受け入れを効率化するためにtebikiを導入し、動画マニュアルを作成。

その結果、新人受け入れが効率化され、教育担当者の負担が大幅に削減されました。さらに、教育内容が統一化されたことで教育のムラがなくなり、属人化していた業務を他の担当者でも対応できるようになりました。

ロイヤル株式会社の導入事例をより詳細に知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

タマムラデリカ株式会社

▼動画マニュアルtebiki活用事例動画:タマムラデリカ株式会社▼

大手コンビニエンスストア向けの専用工場として、食品の開発製造を手掛けているタマムラデリカ株式会社。同社では、紙マニュアルでは細かい動きが伝わらず、OJTでは教育の質に差が生じるという課題がありました。そこで、tebikiを活用して、新人や外国籍の社員に向けた動画マニュアルを作成。

その結果、細かい動きやニュアンスが正確に伝わるようになり、従業員の理解度が向上しました。また、自動翻訳機能を活用することでマニュアルの多言語化が容易になり、マニュアル作成時間を1時間から15分に短縮することに成功しました。

タマムラデリカ株式会社の導入事例をより詳細に知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

アサヒ飲料株式会社

飲料の製造販売を行うアサヒ飲料では、教育担当者の教え方にバラツキがあり、習熟者の力量が安定しないという問題を抱えていました。そこで、教え方のバラツキをなくすためにtebikiを導入し、動画マニュアルを作成。

その結果、動画マニュアルを通じて作業のコツを視覚的に確認できるようになり、新人でもすぐに熟練者と同様の作業ができるようになりました。また、OJTにかかる時間は、勤務時間の半分以上から2時間程度まで短縮され、教育担当者は定常業務をこなしながらOJTを行える体制を構築できました

アサヒ飲料の導入事例をより詳細に知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

食品工場での毛髪混入の実態

厚生労働省の報告書『全国における食品への異物混入被害実態の把握』によると、平成28年から令和1年の間に寄せられた食品への異物混入事例の苦情のうち、3位(全体の10.4%)が人毛でした。

食品への混入異物事例内訳(令和元年)

※厚生労働省が公開するデータをもとに現場改善ラボ編集部が作成

このように、食品工場での毛髪混入は頻発しているため、適切な対策を講じることが重要です。

混入が多い異物や実際に起きた異物混入事例などについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。

食品工場での毛髪混入の主な原因

毛髪混入の原因は、さまざまです。以下でご紹介する原因を確認したうえで対策すると、より実践的な策を講じられるでしょう。

作業着への付着

工場内の衛生管理の一環として作業着を着用しますが、作業着へ付着していた髪の毛が作業中に落下し、混入してしまうことがあります。

ポリエステル素材の作業着を使用している食品工場もあるかと思いますが、ポリエステルは摩擦が起きると髪の毛がつきやすいと言われています。作業に入る前は、粘着ローラーなどで髪の毛をしっかり取り除きましょう。

作業中の脱毛

帽子やヘアネットを着用していても、作業中に髪の毛が抜けてしまい、位置を調整したときに落ちることがあります。また、ヘルメットの着脱を繰り返したり、激しく動く作業を頻繁に行ったりすると、髪の毛が抜け落ちる可能性が高いです。

さらに、帽子やヘアネットを長期間使用すると、破れやゴムの緩みが原因で毛髪が落下しやすくなります。

床に落ちた毛髪の飛散

帽子やヘアネットの隙間から落ちた毛髪は、作業者の動きやエアコンの風によって作業エリア全体に飛び散る可能性があります。

髪の毛は非常に軽く、ドアの開閉や機械の動作などでも空中に舞い上がるため注意が必要です。

入荷資材や原材料への付着

従業員の髪の毛だけでなく、工場外から運ばれてくる資材や原料に髪の毛が付着し、食品に混入することもあります。たとえば、段ボール資材に髪の毛やホコリがついたまま製造ラインに運ばれてしまい、混入してしまうということも考えられるでしょう。

食品工場での完璧な髪の毛対策が難しい理由

髪の毛の混入を100%防ぐのは、難しいと言われています。ここでは、その理由をご紹介します。

細い髪の毛は目視で確認しにくい

髪の毛は非常に細く、黒髪や薄い色の髪は食品や作業環境に溶け込んでしまうため、目視で確認しづらいです。たとえば、全体的に暗い食品加工エリアで黒髪が落ちた場合、床や設備の色と同化してしまい発見が遅れることもあります。

髪の毛は静電気を帯びやすく、予想外の場所に付着することもあるため、完璧に髪の毛対策を行うのは困難です。

少しの風でも舞い上がりやすい

髪の毛は軽くて飛び散りやすいため、一度落ちた髪の毛は風で舞い上がって別の場所に移動します。特に、換気や冷却のために空調設備が稼働している環境だと、髪の毛が空中を舞う可能性が高いです。

また、作業員の動きや機械の稼働によっても髪の毛が舞い、食品や設備に付着することもあります。

抜け毛は毎日大量に発生する

人間は「1日に約100本の髪の毛が自然に抜ける」と言われています。食品工場で働く全従業員が毎日同じように髪の毛が抜けると考えると、その量は非常に多いです。そのため、従業員の抜け毛が食品に混入する恐れは十分にあります。

また、工場内で帽子やヘアネットの位置を調整する際に髪の毛が引っ張られて抜け、床に落ちることも多いです。

食品工場における毛髪混入がもたらすリスク

食品工場における毛髪混入は、直接的な健康被害をもたらすことはありません。しかし、毛髪混入を見つけた消費者は強い不快感を抱き、今後その商品には手が伸びなくなるでしょう。

毛髪混入があった事実をSNSで拡散された場合ブランドイメージが低下し、売上が減少するという経済的な損失も避けられません。

1度失ったブランドの信頼を回復するには、膨大な時間と費用がかかるため、企業にとって大きな打撃となります。そのため、衛生管理の徹底や作業環境の整備、定期的なチェックなどを行い、毛髪混入対策を徹底することが重要です。

もっと詳しく!毛髪の性質と脱毛の仕組み

そもそも毛髪とはどのようなものなのか、なぜ抜け落ちるのかを理解している人は少ないのではないでしょうか? この章では、毛髪の構造や性質、そして脱毛のメカニズムについて詳しく解説します。毛髪混入対策を行う事前知識としてチェックしていきましょう。

毛髪の構造と性質

毛髪は、主にケラチンと呼ばれるタンパク質から構成されています。大きく分けて、毛幹(目に見える部分)と毛根(皮膚の中に埋まっている部分)の2つの構造に分けられます。

成長期 / 退行期 / 休止期を繰り返しながら、自然に抜け落ちます。これを自然脱毛といいます。

毛髪が1日に抜ける本数

個人差や季節、年齢、健康状態などによって異なりますが、毛髪が1日に抜ける本数は50~100本程度と言われています。

ストレスや生活習慣の乱れ、病気などによって脱毛が促進されている場合は、さらに多くの毛髪が抜け落ちている可能性があります。

一人ひとりが100本近くの毛髪を落とすとしたら、工場全体ではどれだけの毛髪が漂っていることになるでしょう……。だからこそ、食品工場では、毛髪混入対策を徹底的に行う必要があるのです。

まとめ

食品工場での髪の毛対策3原則や、効率的に毛髪混入を防止する方法を解説しました。「持ち込まない・落とさない・そのままにしない」の3点を徹底することで、髪の毛の混入を効果的に防止できます。

毛髪の混入を完全に防ぐのは難しいですが、この記事で紹介した原則や対策を実行することで、毛髪混入を大幅に減らせます。そのため、食品製造に携わっている方はこの記事の内容をしっかりと実践し、製品の品質を向上させてみてください。

毛髪混入を効率よく防止したい方は、動画マニュアル「tebiki」を活用するのがおすすめです。動画はOJTとは違い、何度でも反復して学習することで理解を深められるため、従業員に毛髪混入の危険性や対策を短時間で習得してもらえます。また、1度作成した動画は繰り返し使えるため、教育コストを大幅に削減できます。

動画マニュアル「tebiki」の資料は、以下から無料でダウンロードできます。ご興味のある方はぜひ詳細をご確認ください。

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