外国人労働者の受け入れには、言語に関する問題が大きな課題として挙げられます。言語の壁は作業効率の低下や安全上のリスク、早期退職といった問題を引き起こすことがあります。
この記事を読んでいる方は、以下のような疑問やお悩みをお持ちではないでしょうか。
- 「外国人労働者の言語問題はなぜ発生する?」
- 「外国人労働者の言語問題が引き起こす影響を具体的に知りたい」
- 「外国人労働者の言語問題を解決する具体的な方法は?」
そこでこの記事では、まず言語問題が発生する理由について詳しく解説します。次に言語の壁が業務にどのような影響を及ぼすのかや、教育時間の増加、トラブル発生のリスクについて解説。そして言語問題に対する実践的な解決策も紹介します。
外国人労働者の言語問題は円滑なコミュニケーションを阻害する以外にも、業務の細かい手順やノウハウが伝わらないといった教育の課題にも発展しやすいです。
外国人労働者の言語問題や教育問題を解決する具体的な手段について、本記事中の解説のほか詳細な資料もご用意しております。以下の画像からダウンロードできますので、併せてご覧ください。
目次
外国人労働者の言語問題が発生する理由
外国人労働者の言語問題は現場のコミュニケーション障害を引き起こし、作業の遅延や安全問題につながります。ここでは外国人労働者の言語問題が発生する以下の3つの理由を解説します。
- 日本語の習得難易度が高い
- 内定後に日本語を勉強する人が多い
- 文化の違い
日本語の習得難易度が高い
外国人労働者の言語問題の根幹には、企業が求める日本語レベルの高さがあります。製造業やサービス業の現場では、正確なコミュニケーションや事故といったトラブルを防ぐための手順遵守が求められるため、企業視点では外国人労働者に一定レベルの日本語レベルを求めるでしょう。
一方で、日本語を習得するにはかなりの勉強時間やトレーニングが必要です。実際に、FSI(アメリカ外交官養成局)では、日常会話や専門的な会話に支障がないレベルの日本語能力を習得するには88週間(2,200時間)の学習時間が必要とされ、同調査における取得難易度も最高レベルに位置づけられています。
(参照元:「FSI language difficulty」)
また、外国人労働者の日本語能力を示す指標の一つである日本語能力試験(JLPT)はN1からN4までのレベルに分かれていますが、多くの製造業では少なくともN2レベルの日本語能力が求められることが一般的です。
N2レベルでは「日常的な場面に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解できる」とされます。そのため外国人労働者がN2レベルに達することで、指示やマニュアルの内容がある程度理解できるようになるといえるでしょう。
しかしN2レベルの日本語取得は外国人労働者にとってハードルが高く、採用する全ての外国人労働者が日本語が堪能という状況は現実的ではありません。外国人労働者の内訳として、留学生/技能実習生/特定技能といった区分があり、それぞれで日本語の習熟度がバラバラです。
結果的に日本人スタッフとのコミュニケーションが上手く図れず、外国人労働者の言語問題による影響で紹介しているようなトラブルが発生しています。
内定後に日本語を勉強する人が多い
外国人労働者の多くが来日後に日本語学習を始めることが言語問題を発生させる理由ともいえます。
実際に、「にほんごの会企業組合」が地域の日本語教室に通う外国人を対象に行った統計によると、母国でも日本語を学んでいた人が27.5%であるのに対し、日本に来てから日本語の勉強を始めた外国人が55.3%と倍近い数値になっていることが明らかになっています。
参照元:「日本で働く外国人労働者に対する日本語教育のあり方について」
外国人労働者が来日後に日本語学習を始める場合、日本語でスムーズにコミュニケーションを取れるようになるには、かなりの時間が必要です。学習を始めたばかりの日本語能力では、現場で必要とされる専門的な指示や安全規則の理解が不十分であり、結果として労働者の安全が確保されないリスクや生産性の低下が引き起こされることがあります。また言語の壁による誤解やミスが増え、結果的に製造ラインの効率が著しく損なわれることも考えられるでしょう。
外国人労働者が製造現場で効率的かつ安全に作業を行うためには、来日前に十分な日本語能力を身につけておくことが理想的です。しかし現実は多くの労働者が来日してから日本語の勉強を始めるため、企業側でより積極的な言語教育を行い、作業指示を多言語で行うなどの対策が必要となります。
文化の違い
外国人労働者と日本人との間にある文化的な違いは、コミュニケーションの障害となります。ここでは文化の違いについて以下の2点を解説します。
- ハイコンテクスト文化
- ローコンテクスト文化
ハイコンテクスト文化
ハイコンテクスト文化とは、言葉以外の意図も「察してもらう」文化のことを指します。日本は世界でも有数のハイコンテクストな文化を持つ国であり、具体的には「空気を読む」や「以心伝心」といったコミュニケーションが該当します。仕事現場でのハイコンテクスト文化は特に顕著であり、指示が間接的であることや、言葉に頼らないコミュニケーションが多く求められる場面も見受けられます。
ハイコンテクスト文化におけるコミュニケーションでは、非言語的な手がかりを捉えることが困難であるため、外国人労働者が重要な情報を見逃しやすいこともあるでしょう。結果として、コミュニケーションの齟齬や誤解が生じ、作業の効率が低下することがあります。
ローコンテクスト文化
ローコンテクスト文化とは、すべての意図を言語化する文化のことです。ローコンテクスト文化は主に欧米などの国々で見られ、コミュニケーションが直接的で明確なことが特徴です例として、指示やフィードバックが具体的であり、あいまいな表現がないことが挙げられます。
ローコンテクスト文化下でのコミュニケーションは誤解の余地がほとんどないことから、ローコンテクスト文化に慣れている外国人労働者が日本の企業に就職すると、日本固有のハイコンテクストなコミュニケーションに対応できないことがあります。
そのため外国人労働者を受け入れる現場では、日本人同士でやりがちな察してもらうコミュニケーションではなく、明確で具体的な指示を出すようなコミュニケーション/仕組みづくりが大切です。
具体的には異文化間でのコミュニケーション効率を高めるために、マニュアルの多言語化対応による明確な指示や画像や動画で作業手順を視覚的に分かりやすくするといった指示/コミュニケーションが求められます。
外国人労働者の言語問題による影響
言語問題は現場作業の効率性と安全性に影響します。とくに命令の伝達不明瞭や安全規定の理解不足は作業の遅延だけでなく、事故などの労災のリスクを高めることも考えられます。
ここでは外国人労働者の言語問題による影響について、以下の4つを解説します。
- 仕事が円滑に進まない
- 正しい手順やルールが伝わらずトラブルになる
- 外国人労働者の早期退職につながる
- 教育に時間がかかる
言語問題の他にも、外国人労働者に関する様々な問題やその原因について解説した記事もご用意しております。併せてご覧ください。
関連記事:外国人労働者に関する問題|原因・具体的な解決策も解説
仕事が円滑に進まない
外国人労働者の課題の一つは、言語問題による作業の非効率化です。正確なコミュニケーションが取れないために作業指示の誤解が生じやすく、生産性の低下を招くことが考えられます。
たとえば製造業の場合、機械操作に関する指示が正しく伝わらない場合、単純なミスが生産ラインの停止を引き起こし大きな損失につながることがあります。
正しい手順やルールが伝わらずトラブルになる
外国人労働者が日本語による指示やマニュアルの内容を完全に理解できず、安全対策を見落とすことがあります。そのため誤った機械の操作や危険物の扱い方を引き起こし、事故や怪我などの労災につながることも考えられます。
外国人労働者の言語問題を解決することは、労働災害を防止するといった観点からも非常に重要です。現場改善ラボでは外国人労働者の労働災害を未然に防ぐ方法や、万が一事故が発生してしまった際の対応についても詳しく解説した記事をご用意しております。
関連記事:外国人労働者の労働災害を防止するには?労災時の対応も紹介
外国人労働者の早期退職につながる
言語問題は外国人労働者の職場環境に対する不満を強め、孤立感を増大させる可能性があります。コミュニケーションが取れないことで、外国人労働者は職場の一員としての自覚を得られず、結果として早期退職することもあるでしょう。
特に同じ国の人が働いていない環境では孤独感が増し、ストレスが蓄積しやすいことも。そのため言語だけでなく、企業としてメンタル面でのサポートも重要となります。
教育に時間がかかる
業務指導の際に言語が理解できず、繰り返し説明が必要となり、さらには翻訳にも時間がかかるため、言語問題により外国人労働者の教育には通常よりも多くの時間が必要とされます。たとえば一連の作業についてトレーニングを行う際、単純な操作説明でも正確に伝えるために言語を介して詳細な手順を伝える必要があるため、通常の教育時間以上の時間がかかることがあります。
教育に時間がかかることは生産性に影響を及ぼし、結果的に企業の成長にブレーキをかける要因となりえるでしょう。
外国人労働者の言語問題に対処するには?
外国人労働者の言語問題を解決する手段として、以下の4つの方法が有効です。
- 表示物は母国語で表示する
- 日本語教育を実施する
- 必要な日本語レベルについて洗い出す
- マニュアルを整備する
外国人労働者の言語問題を解決するには、教育時の指導における工夫も有効な対策です。
具体的な指導方法の内容や、教えるべき教育内容については以下の記事で詳しく解説しております。是非本記事と併せてご参考ください。
関連記事:外国人労働者の教育課題を解決する指導方法は?教育内容や解消のコツを紹介
表示物は母国語で表示する
多言語表示は言語問題を直接解決し、安全確保と作業効率の向上につながる対策です。標識や指示の内容を外国人労働者が即座に理解できることで、誤操作や事故のリスクを大幅に低減できるからです。
たとえば機械の操作に関する警告標識を日本語のみで表示している場合、日本語が不慣れな外国人労働者が警告に気づかず誤操作をしてしまい、事故が発生することもあるでしょう。そこで、日本語だけでなく労働者の母国語を含む多言語の標識を導入することが有効です。
日本語教育を実施する
日本語教育を実施する方法として、以下の4つの方法が考えられます。
- 社内研修を行う
- 日本語学校に通わせる
- オンライン学習を活用する
- 独学で勉強してもらう
社内研修を行う
社内研修は、外国人労働者に対して行う効果的な日本語教育の方法です。社内研修では社内の専門の教育担当者を活用して、実務で必要な言語スキルを教えます。
たとえば、安全指示や機械操作の用語など日常的に使用する専門用語を中心に教育を行うことで、即戦力としてのスキルを短期間で身につけさせることが可能です。
また学習時間を業務時間内に設定することで、労働者の学習意欲を保ちながら継続的な教育を行えます。
日本語学校に通わせる
日本語学校での学習は、外国人労働者がより広い範囲の日本語能力を習得するのに役立ちます。特に、ビジネスで使う日本語や日常会話を理解するための授業を受講させることが効果的です。
日本語学校に通わせることにより、外国人労働者は職場外での生活でもスムーズにコミュニケーションを取ることが可能になり、職場だけでなく日本という国への適応能力が向上するでしょう。
また多様な背景を持つ他の学生との交流を通じて、相互理解や新たな人脈を築く機会も得られます。
オンライン学習(eラーニング)を活用する
オンライン学習(eラーニング)の利点は、場所や時間を選ばずに学習できる点にあります。オンライン学習により、外国人労働者は自身のライフスタイルや仕事のスケジュールに合わせて学習を進めることが可能です。
現在はeラーニングのプラットフォームやアプリが充実しているため、日本語のリスニング、スピーキング、読み書きのスキルを手軽にスキマ時間で向上させることが可能です。
独学で勉強してもらう
独学は、外国人労働者が自主的に日本語能力を向上させたいと考えている場合に適した方法です。独学の利点は、個々のペースで学習を進められる点にありますが、適切な学習材料の選定や進捗の管理が難しい点は否めません。
企業としては、労働者が独学で効果的に学び続けられるようにサポートすることが重要です。例として、学習用の教材の提供や定期的な言語能力のテストを行うことで学習をサポートできます。
必要な日本語レベルについて洗い出す
外国人労働者を採用する際には、業務遂行に必要な日本語レベルを事前に明確に定義することが重要です。適切な日本語レベルの把握をせずに外国人を採用すると、コミュニケーションの問題が作業の効率や安全性を著しく低下させるリスクが生じます。
業務内容によって求められる日本語の能力は異なります。たとえば単純作業を行う場合でも、基本的な指示が理解できるレベル(日本語能力検定におけるN4程度)は必須ですが、技術的な説明や安全規定を理解して行動する能力(日本語能力検定におけるN2以上)が求められる職種もあります。
そのため、採用前には「どの業務にどれだけの日本語能力が必要か」を具体的にリストアップし、求人条件に反映させるべきです。
マニュアルを整備する
製造業で外国人労働者を効果的に活用するためには、マニュアルの整備が不可欠です。マニュアルは、作業手順や安全規則、品質管理の基準など、業務の基本を明確に示す重要なツールです。
マニュアルを多言語で整備することで言語の壁による誤解を減少させ、正確な作業実行を促します。とくに、視覚的な要素を豊富に取り入れたマニュアルは言語能力に関わらず、作業者が迅速に内容を理解しやすくなります。マニュアルの多言語化と視覚化は外国人労働者の安全と生産性の向上を図る上で、極めて効果的な対策といえるでしょう。
一方で、紙のマニュアルを整備することには注意すべき問題がいくつかあり、次の章で詳しく解説するため是非ご参考ください。
紙マニュアルを整備しても言語問題の解決には至らない
多言語での紙マニュアルを整備することは外国人労働者のために重要ですが、それだけでは言語問題の完全な解決には至りません。
紙マニュアルの整備にはいくつかの課題が存在し、特に以下の2点が重大なものとして挙げられます。
- 翻訳する量が膨大で大変
- 翻訳をしても細かなニュアンスが伝わらない
翻訳する量が膨大で大変
紙マニュアルを多言語で整備する際は、翻訳する内容の量が膨大になることが大きな課題です。例として、製造業では安全規定や操作手順、品質管理など多岐にわたる情報が文書化されています。このような内容について、マニュアルですべてを複数の言語に翻訳することは、時間とコストの両面で大きな負担となるでしょう。
さらに新たな作業手順の導入や既存のプロセスの改善が行われるたびにマニュアルの更新が必要となり、再翻訳の手間や継続的な管理が求められるため、維持がいっそう困難になります。
翻訳をしても細かなニュアンスや専門用語が伝わらない
マニュアルを多言語に翻訳したとしても、細かなニュアンスや専門用語が正しく伝わらない可能性があります。
実際、ワークスモバイルジャパン株式会社が1,000人の外国人労働者と日本の会社員を対象にした調査によると、外国人労働者とのコミュニケーションにおいて55%の人が意思疎通が十分でないと回答しています。内訳として7%はほぼ意思疎通ができておらず、24%が文字による伝達が困難であると答え、24%は専門用語や業務用語が通じないとの結果が出ています。
文字による伝達や専門用語など、紙のマニュアルに書いてあることを翻訳して読ませるだけでは、外国人労働者の言語問題を解決するには不十分です。
加えて、外国人労働者が多い製造業では外国人労働者と働いている会社員の62%がコミュニケーションに課題を感じており、飲食・宿泊業界の次に高い数字です。
(参照元:ワークスモバイルジャパン株式会社「外国人労働者とのコミュニケーション実態に関する調査」)
製造業や飲食といったサービス業では紙のマニュアルや手順書を用いた教育、OJTといった口頭による教育が多く、言語問題を早急に解決する方法が求められています。そこでおすすめなのが、次の章で紹介する動画マニュアル「tebiki」を活用した外国人教育です。
外国人労働者の言語問題を解決するには動画マニュアル「tebiki」がおすすめ
外国人労働者が増加する中、言語障壁は多くの業界で課題となっています。作業時における安全規定や、操作手順を正確に理解してもらう必要があり、解決策として動画マニュアルの利用が注目されています。
動画マニュアルを活用した外国人教育の効果や課題解決事例については、以下の資料でも詳しくご紹介しているので併せてご活用ください。
動画マニュアルとは?
動画マニュアルは、文字情報だけでなく、映像と音声を通じて情報を提供するツールです。操作方法や安全に関する指示を動画という視覚情報で示すことで、言語に依存しない理解を促します。
また、言語の壁は中々教えづらいベテラン作業員の複雑な動作も「見たままに」示せるため、手順や技術を直感的かつ明確に伝えることが可能です。
おすすめな動画マニュアルはtebiki
動画マニュアルの中でも、現場で働く外国人労働者に母国語で視覚的に動作を伝えられるのが「tebiki」です。
tebikiは効果的な現場教育ツールとして、言語問題による教育課題を解決するために有効です。動画による指導は従来のテキストベースのマニュアルに比べて、視覚的かつ直感的な理解を促進するため言語問題を解消した教育を実現できます。
さらにtebikiでは、動画に自動的に100ヵ国語以上への翻訳字幕をつけられるほか、日本語を含む17ヵ国語に対応した読み上げ機能が搭載されているため、多国籍の労働者が1つのプラットフォーム上で学習することが可能です。
動画マニュアルtebikiで言語問題を解決できる理由
tebikiは現場で起こる問題に対する解決策について視覚的に示すことや、翻訳機能による多言語対応で言語問題にアプローチできます。
たとえば、機械操作や安全対策の手順など複雑なプロセスを映像や外国人労働者の母語で示すことで、言語を問わず外国人労働者が正確に業務を理解し実行できます。また動画ならではのリピート視聴が可能で、個々のペースで繰り返し学習できるため、従業員一人ひとりの理解度を高めることが可能です。
他にも、翻訳が自動で行われることやスマートフォンによる撮影で動画マニュアルを簡単に作れることも、現場に負担をかけずに言語問題を解決することにつながります。
動画マニュアルtebikiは他にも現場の課題を解決する様々な機能を有しています。tebikiの機能詳細や導入効果、導入サポート体制については以下の画像から詳しい資料をダウンロードできますので、外国人労働者の言語問題や教育課題にお悩みの方は是非ご参考ください。
tebikiを導入して外国人労働者の言語問題を解決した業種別事例
tebikiを導入して外国人労働者の言語問題を解決した企業は数多くありますが、ここでは以下の3社をご紹介します。
- タマムラデリカ株式会社
- ASKUL LOGIST株式会社
- 株式会社京急ストア
【製造業】タマムラデリカ株式会社
タマムラデリカ株式会社は、大手コンビニ向けの食品製造を手掛ける企業です。
同社では、とくに外国人労働者向けの教育において課題を抱えていました。外国人労働者用のマニュアルを整備するために、Google翻訳で13ヵ国語に翻訳する作業が大きな作業負担となっていた他、紙マニュアルでは細かい動きやニュアンスが正しく伝わらず、せっかく作ったマニュアルが活用されないという課題、OJTによる教育では大人数の従業員を教育することが難しく、従業員の理解度を確認できないということを課題視していました。
そこで、外国人労働者の教育問題を解決するために、タマムラデリカ株式会社は「tebiki」の動画マニュアルを導入しました。「tebiki」は動画編集が簡単で多言語対応も可能であるため、これまでの教育では教えきれなかった複雑な内容を外国人労働者が理解しやすくなりました。また動画はいつでも繰り返し見られ、自分のペースで学べるため、教育の効率と品質も向上し、結果として外国人労働者の教育問題を大幅に改善できました。
タマムラデリカ株式会社がtebikiを導入して得られた効果や、動画マニュアル定着のコツについては以下のインタビュー記事でも詳しく紹介しています。是非ご覧ください。
インタビュー記事:動画マニュアル作成時間が75%削減!教育体制を強化し、お客様に喜ばれる商品を提供したい
【物流業】ASKUL LOGIST株式会社
ASKUL LOGIST株式会社は全国に14拠点を展開する、大手通販企業の物流を担う企業です。
多様な従業員を抱える同社では、とくに外国人労働者の安全教育に課題がありました。言語の問題や文化の違いから、安全教育を行ってもなかなか伝わらないことが多く、かつ紙のマニュアルでは動きや注意するポイントなどが伝わらずに導入教育で教えた内容をセンター内で繰り返し教える工数が発生していました。
ASKUL LOGIST株式会社では、従来の教育方法による言語の壁や理解のバラツキが問題でしたが、「tebiki」の動画マニュアル導入により安全教育が効果的に行えるように。「tebiki」は繰り返し学習が可能で多言語対応も行えるため理解度が向上し、教育時間が大幅に短縮されました。
ASKUL LOGIST株式会社がtebikiを導入して得られた効果や、動画マニュアル定着のコツについては以下のインタビュー記事でも詳しく紹介しています。是非ご覧ください。
インタビュー記事:従業員数3,500名超・全国15拠点で動画マニュアルtebikiを活用!
【卸売・小売】株式会社京急ストア
株式会社京急ストアは、東京都と神奈川県にスーパーマーケットを展開する企業です。同社は多様な外国人労働者の教育や技術伝承の課題に直面しており、とくに新しい店舗での教育の翻訳工数やコロナ禍での研修制限が課題でした。
そこで株式会社京急ストアでは「tebiki」を導入し、言語の壁を越えて効率的な教育が可能になったことで外国人労働者の業務理解度が向上し、研修コストの削減にも成功。「tebiki」で作成した動画は、店舗操作から接客ルールまで広範にわたり繰り返し視聴可能で、現在でも株式会社京急ストアでは現場改善に利用されています。
株式会社京急ストアがtebikiを導入して得られた効果や、動画マニュアル定着のコツについては以下のインタビュー記事でも詳しく紹介しています。是非ご覧ください。
インタビュー記事:3,000人の従業員に効率よく精度の高い教育ができるのは「動画」だと考えました。
tebikiを導入して外国人労働者の言語問題を解消しよう!【まとめ】
この記事では、外国人労働者の言語問題の根本的な原因から解説し、具体的な対処方法に至るまでの解説を行いました。
外国人労働者の言語問題は、企業が求める高い日本語レベル、内定後に始まる日本語学習、そして文化的な違いに起因しています。とくにハイコンテクストとローコンテクストの文化的差異は大きな問題です。
言語問題が作業の遅延や安全上のトラブル、教育時間の増加、さらには労働者の早期退職を引き起こす例が多々見られます。
言語問題を解決するために、表示物を多言語で表示する、日本語教育を徹底する、そして必要な日本語レベルを事前に洗い出すことがおすすめです。
紙のマニュアルでは翻訳量が膨大であり、細かなニュアンスが伝わらないという問題も存在します。
その中で、動画マニュアル「tebiki」の導入は特に有効です。「tebiki」は視覚的な説明により言語の障壁を低くし、業務手順を明確に伝えられます。製造業、物流業、卸売・小売業など、多くの分野で「tebiki」の効果が証明されています。
この記事で紹介した「tebiki」の資料は無料でダウンロード可能ですので、ぜひ以下のリンクからダウンロードしてみてください。