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動画を活用した現場の人材教育効率化と作業標準化

株式会社神戸製鋼所

株式会社神戸製鋼所

  • 業種 :製造
  • 従業員数 :3,001-5,000名

お話を伺った方: 株式会社神戸製鋼所大安製造所
素形材事業部門 アルミ鋳鍛ユニットアルミ鋳鍛工場 鋳造室 係長 柴田様(写真左から6番目)
素形材事業部門 アルミ鋳鍛ユニットアルミ鋳鍛工場 鋳造室 藤牧様(写真左から4番目)

  • 課題

    • 紙マニュアルでは作業内容の詳細まで伝えきれない
    • 紙マニュアルは作成に時間がかかる
    • OJTでは教育内容にムラがある
    • 作業の出来栄えにバラツキがあった
  • 効果

    • 動画にすることで作業内容の詳細まで伝わり易くなった
    • 動画にすることで作成時間が短縮された
    • 動画でムラの少ない教育が可能となった
    • 作業のバラツキが低減された

紙と動画を融合させた作業標準/手順書で、新人からベテラン社員の教育で活用

貴社の事業内容と、tebikiの対象業務を教えてください。

柴田さん:神戸製鋼所は「素材系事業」、「機械系事業」、「電力事業」の3つの事業で構成されており、多岐に渡る事業を展開しております。その中で大安製造所は「素材系事業」分野の事業所であり、アルミ鋳鍛工場とサスペンション工場で構成されています。私たちはアルミ鋳鍛工場の鋳造室に所属しています。鋳造室では、主に航空機向けの鋳造品を製造しています。

tebikiを活用し、100%紙帳票であった作業標準書の一部を紙から動画に置き換え、紙と動画を組み合わせた作業標準書で人材教育を行っています。動画マニュアルの本数は400本近く作成しており、tebikiの活用が進んでいます。また、安全衛生教育での活用や他部署への展開など製造所全体へ広がっていっています。

動画を見る様子や作業の様子

紙帳票とOJTによる人材教育が作業内容のバラツキや非効率を生んでいた

どのような課題があったのでしょうか?

藤牧さん:元々、紙で作業手順書を作成していたのですが、文字や写真で作業内容の全てを伝えることは難しく、人材教育の面で課題感を持っていました。

これまでは、紙の作業手順書を基本に行い、カン・コツなどのノウハウなどの伝わり難いところはOJTでカバーしていました。しかし、OJTによる教育では、教育者によっても教え方に違いがあるため、教育される側の受け取り方にも違いが出てきます。それによって、ノウハウ的な部分の作業習熟度に差を生み、出来栄えがばらつく要因の一つとなっていました。

このような背景から、紙帳票とOJTの組合せによる教育に限界を感じていました。

そんなとき、動画であれば、作業内容の微妙なニュアンスや動きが伝わり易いのではないかと思い、試しに動画編集ソフトを使って作成を試みました。しかし、PCに標準で入っている動画編集ソフトやフリーソフトでは、編集作業に手間がかかるため現実的ではありませんでした。簡単に動画編集が出来るツールがないものかと調べていたところ、動画マニュアルtebikiを見つけ、「これならできる!」と直感的に思い、導入の検討を開始しました。

複数ある動画ソフトの中でどうしてtebikiを選んだのでしょうか?

藤牧さん:インターネットで色々探索し、複数の動画ソフトを比較検討しました。比較検討する際に重視した点は、動画のカット、繋ぎ合わせ、字幕追加などの編集のし易さです。将来的に自部署で動画を作成・編集していくことを想定すると、動画手順書作成に必要な工数は最小限にしておく必要があると考えたからです。

tebikiを含め2社のツールを候補として絞り込み、詳細な機能を比較・評価するためにトライアルを行いました。トライアルの結果、以下の点でtebikiが優れていたため導入することにしました。

・動画編集(カット・繋ぎ合わせ・字幕挿入など)のし易さ
・導入コスト、維持費が安価
・導入後のサポート体制の充実

動画を見る様子・作業の様子

tebikiの導入方法や導入当時のエピソードを教えてください。

藤牧さん:動画手順書の導入検討時は手順書全てを動画に置き換えることを目指していました。しかし、導入していく中で管理部門から紙の手順書も必要であるという助言を受け、紙の手順書と動画を融合させる方針に変更し、導入を進めました。

導入後は、「動画マニュアルを現場の方々に受け入れてもらうには、どのようにすべきか」について悩みました。

動画撮影を唐突に始めてしまうと、現場の理解や協力が得られず、動画の撮影や作成がスムーズに進まないと思ったので、先ずは、動画手順書の趣旨やメリットを説明した上で、短時間の動画を作成し現場の方々に見てもらうことから始めました。その後、少しずつ動画撮影を増やしていき、tebikiの価値を理解してもらうように努めました。

最初は小さく始め、徐々に現場の理解を得ながら大きくしていきました。tebikiの活動が労働組合の本部長にも伝わり、組合の社内報にも取り上げられるなど、大安製造所全体にtebikiが浸透していきました。

OJTの工数削減や作業標準/手順書の作成工数削減といった業務効率化だけでなく、教育標準化の効果も

tebikiの導入効果を教えてください。

藤牧さん:OJTの時間については、3割程度は削減できたのではないかと思います。tebiki導入前は、最初から現場に出て、実作業をしながらOJTによる教育をしていたので効率的ではありませんでした。tebiki導入後は、現場に出てOJTを行う前に、tebikiを閲覧することで、予め作業内容をある程度理解させることができます。現場のOJTでは、tebikiで伝えきれない作業や複雑な作業の教育に集中することができ、効率的な教育が可能となりました。

また、作業手順を忘れたときは、作業を止め教育者に確認する必要があるため、業務も非効率になりますし、教育者の負担になることも度々ありました。tebikiを導入したことで、教育者が近くにいない場合でも、自分で作業手順を確認でき、教育者の業務負荷を軽減することができました。

柴田さん:教育者の業務負荷軽減だけでなく、作業標準書と作業手順書の作成工数の削減という効果もありました。紙の標準書を作成する場合、写真を多く使用し、分かり易い文章にする必要があります。写真撮影や作業内容を確認するために何度も現場に足を運ぶ必要があり、作成に0.5~1ヶ月程度かかっていました。tebiki導入後は、編集作業が容易になり、なんと1日~2日程度で作成することが出来るようになりました。

藤牧さん:また、OJT教育にtebikiを活用することによって、教育者による教え方のバラツキが無くなるため、作業手順の間違いや理解不足を低減させる効果も期待できます。

動画を見る様子や作業の様子

特定の部署だけでなく、動画活用を製造所全体に進めていきたい

今後のtebikiの活用の展望をお聞かせください。

藤牧さん:自部署だけでも約600件の作業標準書と1000件以上の作業手順書があります。文書では伝わり難い部分を動画で補完することで使える作業標準や手順書にしていきたいと思います。また、これらの文書は作成して終わりではなく、日々の業務で使用する中で必要な動画があれば反映させるなど、アップデートし続けていきたいです。

tebikiは操作が簡単なので、自部署以外でも活用を進めてもらいたいと思っています。

紙も残さなくちゃいけない現場にもtebikiは導入可能

最後に、tebikiのオススメポイントを教えてください!

柴田さん:イメージどおりの動画が簡単に作成できます。tebikiは機能開発や改善のスピードが早く、元々編集が簡単だなと思っていましたが、操作性がどんどん上がり、さらに作成までの時間が短縮されました。

藤牧さん:また、紙帳票との相性も良いと思います。当社のように紙帳票を全て無くすことができない会社もあると思います。tebikiであれば、文書も作成できるし、対象となる動画のURLを文書に貼り付けることで、文書マニュアルの中に動画を入れることができ、紙も残したいというニーズにもtebikiなら応えられるはずです!