フォークリフト指差呼称の浸透に役立つかんたん動画マニュアル作成ツール「tebiki」を展開する、現場改善ラボ編集部です。
指差呼称は、ヒューマンエラー防止に有効な安全対策です。しかし、「意味がない」「恥ずかしい」と実行されず、いつの間にか形骸化してしまった現場も多いのが現実ではないでしょうか。本記事では、物流現場の安全責任者を務めた筆者が、フォークリフト作業の指差呼称における科学的な効果、正しい手順、具体的な実践例までを網羅的に解説します。さらに形骸化の原因を分析し、現場に「当たり前の文化」として定着させるコツも紹介します。
指差呼称などの安全行動を「当たり前の文化」として根付かせることは事故防止の鍵となります。しかし、ルールの本当の意味や、ベテランが実践している確実な安全確認のタイミングを、事故リスクを十分に把握できていない可能性がある新人・経験の浅い作業者にまで浸透させるのは容易ではありません。ルールを形骸化させず、ベテランの安全行動を新人へ継承する「教育の仕組みづくり」の実践的なアプローチと対策事例は、以下の資料にまとめています。
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目次
「意味がない」は間違い!指差呼称の基本と効果
指差呼称(しさこしょう)とは、安全確認の対象物を指で差し(指差し)、名称と状態を声に出して確認(呼称)する安全活動です。もともとは鉄道乗務員が信号確認で行っていた安全行動ですが、高い効果から製造業、物流業、建設業など多くの現場に導入されました。
関連記事:【事例あり】指差呼称とは?効果はある?正しいやり方や定着させる教育方法
目的は作業ミスや労働災害を未然に防ぐこと
指差呼称の目的は、作業者の意識レベルを引き上げ、確認の精度を向上させることです。これにより、ヒューマンエラーによる作業ミスや労働災害を防ぎます。その背景には、人間の意識レベルを5段階に分類した「フェーズ理論」があります。
| 意識レベル | 状態 | 特徴(ミスの発生) |
|---|---|---|
| フェーズ0 | 無意識・失神 | 意識レベルがまったくない状態 |
| フェーズⅠ | 過疲労・居眠り | 注意が散漫になり、ミスを起こす確率が極めて高い |
| フェーズⅡ | 正常・ぼんやり | 緊張感がなく、”うっかりミス”が発生しやすい |
| フェーズⅢ | 正常・積極的(適度な緊張) | 意識が鮮明で、集中力も高く、最適な状態 |
| フェーズⅣ | 過緊張(興奮・パニック) | 緊張しすぎ、パニック状態で周囲が見えなくなり、エラーが多発する |
指差呼称は、「指差し」動作と「ヨシ!」などの発声を組み合わせることで、意識レベルを意図的に緊張・集中状態(フェーズⅢ)へ引き上げるとされます。単に「見る」だけでなく、複数の感覚器で脳を活性化させ、確認漏れや見間違いを防ぎます。作業員の不注意や安全意識の低下による「ヒューマンエラー」は、単なる注意喚起や直接指導ではなかなかゼロにできません。ヒューマンエラーが根本的に生じない「仕組み作り」が重要です。
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「意味ない」は間違い!ミスを84%低減したデータも
筆者の現場経験でも感じましたが、「やっても意味がない」「格好だけで面倒」と指差呼称が形骸化している現場は少なくありません。しかし、「意味がない」と断じるのは間違いです。効果はエラー削減率と脳科学の両面から実証されています。
1994年に鉄道総合技術研究所が行った実験によれば、操作ボタンの押し間違いの発生率は、「何もしなかった」場合が2.38%であったのに対し、「指差しと呼称を共に行った」場合は0.38%でした。これは、エラーの発生率を約84%低減にまで抑えられたことを意味します。
また、2010年の広島大学大学院の研究『確認作業に「指差し呼称」法を用いた時の前頭葉局所血流変動の比較』でもそのメカニズムが検証されています。同研究によると、「黙読」や「指差し」だけの場合よりも、指差し呼称を行った条件では、前頭葉の酸素化ヘモグロビン変化量が大きく、認知機能が活性化した可能性が示唆されました。
これらの結果から、指差呼称は精神論やパフォーマンスではなく、「意識レベルを上げ、確認の精度を向上させる、科学的根拠に基づいた有効な手段」と結論付けられています。
【4ステップ】正しい指差呼称の手順
ここでは、厚生労働省「職場のあんぜんサイト」を参考に、正しい指差呼称の手順を紹介します。具体例として、「フォークリフトでトラックからパレットに載った荷物(飲料)を降ろす作業」を想像しながらご覧ください。
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①対象をしっかり見る
まずは安全確認の対象となるものを、目でしっかりと捉えます。ぼんやりと見るのではなく、「これからこれを確認する」と意識を集中させることがスタートです。(例:これからフォークで降ろそうとする、トラック荷台のパレットに載った荷物(飲料)をしっかりと目視します。)
②対象を指で差し、呼称する項目を声に出す
次に対象を指で差し、確認項目を声に出します。対象を目で捉え、視線を外さず右腕を真っ直ぐ伸ばし、呼称項目(名称や状態)をはっきり声に出しながら人差し指で指差します。なお、動作の際は「縦拳(たてけん)」(親指を中指にかける形)から人差し指を突き出すと、キレのある指差しになります。(例:これから降ろそうとする荷物を指差し、「荷物」や「パレット」と発声します。)
③差した指を耳元へ戻し、本当によいか確認する
指差しと呼称が終わったら、差した指をそのまま耳元まで戻します。この動作の間も対象から目を離さず、「本当に安全か?」「状態は問題ないか?」と、心の中で再確認します。(例:パレットに載った荷物が崩れそうでないか、引っかかるところはないかなどを確認しながら、指を耳元へ戻します。)
④手を振り下ろし「ヨシ!」と発声する
安全であることが最終確認できたら、耳元に上げた手を「ヨシ!」という発声と共に、腕を真っ直ぐ振り下ろします。これで一連の動作が完了し、次の行動に移ります。(例:荷物の安全が確認できたら、パレットに向かって手を振り下ろし、「ヨシ!」と発声します。)
【例文あり】フォークリフト作業における指差呼称の重要ポイント
次に、「フォークリフト作業のどの場面で、何を指差呼称すべきか」を、例文とともに解説します。
乗車時:車両の確認
作業を開始する前の車両チェック(始業前点検)で指差呼称を取り入れることが非常に効果的です。点検項目を一つひとつ指差呼称することで、見落としや確認漏れを防ぎます。
| 場面 | 例文 |
|---|---|
| タイヤ点検時 | ホイールナットの締め付けヨシ! |
| ヘッドライトの点検時 | ヘッドライト点灯ヨシ! |
| フォーク(マスト)の動作確認時 | フォーク(マスト)の動作ヨシ! |
関連記事:フォークリフト点検は義務?点検の種類や項目、やり方について
走行時:進行方向や周囲の確認
走行時は、進行方向の安全確認と、歩行者や他の車両がいないかといった周囲の確認が基本です。特にバック走行時や、柱や棚で死角が生まれやすい場所では徹底しましょう。
| 場面 | 例文 |
|---|---|
| 前進(後進)時 | 前方(後方)ヨシ! |
| 交差点侵入時 | (一旦停止して)車両の飛び出しヨシ! |
| 前方に歩行者がいるとき | (警笛で存在を知らせて)歩行者ヨシ! |
関連記事:フォークリフトの死角はどこ?事故を防止する対策や安全意識向上の秘訣
荷役作業時:荷の状態の確認/周囲の確認
荷役作業は、フォークリフト作業の中で最も事故が集中しやすく、安全確認が重要なシーンです。荷物の状態、差し込み具合、周囲の安全など、チェックすべきポイントが多くなります。
| 場面 | 例文 |
|---|---|
| 荷物を持ち上げるとき | 荷の状態ヨシ! |
| ラックの最上段にパレットを載せる時 | 天井ヨシ! |
| トラックからの荷降ろし時 | 合図者ヨシ! |
慌てず、一つひとつの動作の前後で指差呼称を挟むことが事故防止の鍵となります。
運搬時:死角の確認
荷役作業時と同様に、細心の注意が必要です。荷物を積載していると前方の死角が大きくなりやすく、確認事項が多いためです。特に荷物を持った状態での移動は、安全上バック走行が基本となります。
| 場面 | 例文 |
|---|---|
| バック走行で積み付け場所へ到着し、前進するとき | 前方ヨシ!(死角が気になれば降車して確認) |
| 背の高い荷物を運んでいるとき | 高さヨシ! |
| スロープを上り下りするとき | マスト、荷の角度ヨシ!(荷物の転倒防止) |
これに加えて、走行時と同様の確認を行います。
停車時:逸走防止の確認
その日の作業を終える時や、作業の途中で一時的にフォークリフトから降車する際も、安全確認が必要です。車両が勝手に動き出す「逸走(いっそう)」を防ぐための措置を、確実に指差呼称します。
| 場面 | 例文 |
|---|---|
| サイドブレーキを引いたとき | サイドブレーキ、ヨシ! |
| タイヤに輪止めをしたとき | 輪止めヨシ! |
| 各ランプを消灯したとき | ランプ消灯ヨシ! |
指差呼称が定着しない現場の共通点とは?
筆者の18年の現場経験から、形骸化する現場には以下の3つの共通点があると考えられます。
やっても意味がないと思われている
指差呼称の科学的根拠を、作業員が知らないケースは非常に多いです。そのため、指差呼称は「パフォーマンス」や「やらされ感」の強い面倒ごとと認識されがちです。また、物流や製造の現場は常に業務に追われがちで、「忙しいのにやっていられない」のが本音でしょう。「なぜやるのか」を正しく理解してもらうこと、そして作業者が慌てずに安全確認できる環境整備が、定着の課題となります。
声出しや動作が恥ずかしいと感じている
指差呼称が根付いていない職場で、一人だけ「前方、ヨシ!」と発声するのは恥ずかしく、勇気がいります。しかし指差呼称は「指差し」と「発声」を組み合わせて最大の効果を発揮します。「恥ずかしいから指差しだけ」では効果は半減です。全員が当たり前にやる文化が根付かない限り、定着は困難です。安全意識を高める安全対策の新しい教育アプローチは、以下の資料でご確認いただけます。
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タイミングや方法が自己流でルールがない
「いつ指差呼称を行うか」の明確なルールが現場にないことも、形骸化の大きな原因です。ルールがなければ「やる・やらない」の基準が自己流になります。「この作業はやるが、あれはやらない」といったムラが発生し、安全確認レベルが標準化されません。例えば、一日に何度も発生する「前方ヨシ!」を毎回ルール通りに実施するのは大変で、結果適当になったり、やらなくなったりしがちです。
効果を伝え「意味がある」ことを理解させる
定着しない最大の原因は、作業員が指差呼称を「意味のないパフォーマンスだ」と思い込んでいる点にあります。忙しい中でひと手間を増やすには、「なぜやるのか」という理由とメリットの理解が欠かせません。定期的な安全教育でデータを基に講義するのもよいですが、管理者の資料準備や講義の時間は大きな負担です。部署やシフトが多ければ周知徹底はさらに困難になり、教育自体が形骸化する恐れもあります。
そこでおすすめなのが「動画」の活用です。一度、講義の様子を動画に収めて共有すれば、教育者は何度も同じ話をする必要がありません。結果、教育者の負担は大幅に削減され、本来の管理業務に集中できるため、現場全体の生産性向上にもつながります。
関連資料:動画マニュアルを活用したフォークリフトの安全教育・対策事例
ベテランが率先して行い「やって当たり前」の雰囲気をつくる
指差呼称の「恥ずかしさ」を払拭する最も有効な手段は、職長やベテランが面倒くさがらずに率先して「正しい指差呼称」を実践する姿を見せることです。若手や新人は、リーダーやベテランの所作をよく見ています。お手本となるべき人が実践していれば、新人は「この職場は安全意識が高い」と認識し、疑問や恥ずかしさを感じず指差呼称を実行します。逆にベテランが手を抜けば、「やらなくていい」との誤ったメッセージとして伝わります。現場の空気はベテランの行動一つで変えられるのです。
お手本を「動画」で共有し正しい動作やタイミングをルール化する
最後は、指差呼称のタイミングややり方を「ルール化」「標準化」することです。「やる・やらない」の基準が違ったり、やり方が自己流であったりしては、安全確認のレベルにムラが出て期待する効果は得られません。しかし、一つひとつの動作やタイミングを細かくルール化し、現場に浸透させるのは大変です。紙マニュアルでは「動作」は伝わりにくい上に、現場で見られにくいでしょう。かといってOJTだけで全員に同じレベルの教育を行うのは、指導者の時間が足りなくなってしまいます。
そこでも「動画」の活用が効果的です。「いつもの作業」の中で、どのタイミングで、どのような動作・掛け声で指差呼称すべきか、その「お手本」をスマホなどで撮影し共有します。例として総合物流企業である「株式会社近鉄コスモス」は、始業前点検の様子を動画マニュアル化し、手順や細かい動作を共有しています。
▼フォークリフトの始業前点検▼
※tebikiで作成
動画であれば、作業員はスマホやタブレットから、休憩中や通勤中、自宅など、いつでもどこでもOJTと同じレベルの教育内容を繰り返し確認できます。
指差呼称だけじゃない!フォークリフトの安全対策法3選
ここでは指差呼称以外にも、フォークリフト事故を未然に防ぐ3つの重要な安全対策を紹介します。
作業を標準化し、事故やヒヤリハットの再発を防止する
まずやるべきは、指差呼称に限らない「業務全体の標準化」です。過去の事故事例やヒヤリハット報告に基づき、「なぜ起きたのか」を分析し、「防ぐための正しい手順」を標準作業としてルール化しましょう。この標準化の徹底が、同原因の事故再発防止に直結します。実際、安全管理を徹底する大手ECの物流倉庫では「標準化」が高度に実践され、ベテランから外国人作業員、短期アルバイトまで、全員が同じ安全な手順で作業を遂行できています。「業務標準化」を企業が導入すべき理由や、具体的な進め方は、以下の動画で詳しく解説しています。
>>脱“我流化”!作業のバラつきを防ぐ「業務標準化」の進め方を見てみる
定期的なKYT(危険予知訓練)で安全意識を熟成する
KYTとは、作業に潜む危険要因を事前に洗い出し、「あなたならどうするか」を少人数チームで話し合い、労災を未然に防ぐ安全活動です。KYTを定期的に行うことで、現場全体の安全意識を「熟成」させ、レベルアップを図れます。少人数実施で全員が発言機会を持つため、安全管理が「自分ごと」になりやすいです。また、他人の意見から思わぬ危険性に気づかされることも少なくありません。例えば筆者は、雨の日のKYTで同僚の「スリップだけでなく『感電』の危険もある」という意見にハッとさせられた経験があります。
ただし、KYTが「マンネリ化」「形骸化」するケースも多く聞かれます。そこでおすすめなのが、実際の作業動画やヒヤリハット再現動画を使った「動画KYT」です。写真やイラストよりリアルな危険を体感でき、ディスカッションが活性化し、訓練効果が高まります。形骸化したKYTから脱却する動画KYTの手法は、以下の資料で詳しく紹介しています。
>>労災ゼロ!形骸化したKYTから脱却する「動画KYT」とはを見てみる
「動画」を活用し安全教育の質を高める
現場の管理者や安全担当者の中には、「忙しくて安全教育ができない」と感じている方も多いでしょう。筆者も安全責任者時代、日々の業務に追われ、安全教育の時間を確保できなかった経験があります。そこでおすすめなのが「動画」の活用です。従来の紙マニュアルやOJT中心の教育に比べ、動画教育には明確なメリットがあります。
- いつでもどこでも見られて形骸化しづらい
- 動画の視聴だけで教育ができるので、本来の業務に集中できる
- 動画データの共有で周知が完了するので、管理しやすく扱いやすい
OJTのように内容の濃い教育を手軽に実施でき、作業員が安心して働ける環境づくりが実現します。さらに、教育リソースを削減できるため、現場の生産性向上にも大きく貢献します。指差呼称に限らず、フォークリフトの安全教育全般に動画マニュアルを活用した企業の事例や、具体的な取り組み例は、以下の資料でご確認いただけます。
>>目指せゼロ災!安全意識を高めるフォークリフトの安全教育・対策事例集を見てみる
「tebiki現場教育」なら誰でもかんたんに動画が作成できる
動画マニュアルと聞くと「編集スキルがないと難しいのでは?」と感じるかもしれませんが、編集未経験者でも簡単に扱えるツールとして多くの現場で活用されているのが、かんたん動画マニュアル「tebiki現場教育」です。動画作成の機能だけでなく、現場教育で役立つ豊富な機能を備えている点を高く評価されています。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| タスク指示機能 | 閲覧してほしい動画を指示でき、教育の抜け漏れを防ぐ。進捗レポートや閲覧指示を効率的に行える |
| レポート機能 | 誰が・いつ・どのマニュアルを閲覧したかをダッシュボードで確認できる |
| 自動翻訳機能 | 100か国語以上へ翻訳可能。各言語ごとにマニュアルを個別作成する必要がなく、外国人雇用の現場でも水準を安定できる |
| テスト機能 | オリジナルの確認テストを作成し合格基準も設定可能。自己流解釈や認識のズレを予防できる |
これらの機能を活用すれば、安全教育や作業手順の教育を効率化できます。
>>物流現場に特化した「tebiki現場教育」のサービス資料を見てみる
物流現場の安全教育に動画を活用した企業事例
ここでは具体例として、以下の2社を紹介します。
熟練者の知恵を動画で「動く標準」として定着(ソニテック株式会社)
新築戸建て住宅の建築副資材を供給するソニテック株式会社では、物流倉庫における新人教育に膨大な時間とコストがかかっていました。特に「3ヶ月間のマンツーマン指導」が社員の通常業務を圧迫し、人手不足の中での教育体制の維持が課題となっていました。
| 導入前の課題 | tebiki導入後の効果 |
|---|---|
| 指導者によって教育内容がバラつく/教育の長期化(3ヶ月)が指導者の時間を奪う/複雑な作業手順が覚えきれず、現場での迷いが生じる | 動画を「共通の正解」とすることで教育の質を均一化/指導者側の教育時間の劇的短縮(実質ゼロ)により、管理業務に集中可能/映像による正確な視覚情報で、誤判断による事故・ミスを防止 |
同社は「動画による業務効率化と品質の標準化」を軸に動画マニュアル(tebiki現場教育)を活用。従来のマンツーマン教育から動画を活用した教育へのシフトにより、新人教育において、教育にかかる時間と人手の削減、さらに教育の質の均一化など、さまざまな利点がもたらされました。今後はさらに「安全衛生教育」の領域へ活用を広げ、事故防止策や作業場の安全な使用方法を網羅した動画教材を整備することで、従業員のスキルアップと職場環境のさらなる改善を推進しています。
動画で全拠点の安全品質意識の向上を実現(株式会社ロジパルエクスプレス)
物流会社として倉庫や車両などの自社資産を活用した物流サービスを提供している株式会社ロジパルエクスプレスでは、全国の拠点ごとにマニュアルやルールが異なり、業務品質、作業手順のバラつきが課題となっていました。例えば「荷物の積み上げは胸の高さまで」といった言葉の表現が個人の主観に依存し、高積みによる落下事故を招くなど、紙マニュアルの限界に直面していました。
| 導入前の課題 | tebiki導入後の効果 |
|---|---|
| 紙マニュアルの検索性が低い/拠点ごとにルールが異なり、品質が不均一/ベテランの安全ノウハウが継承されず、退職と共に消失 | 現場で即座に動画を確認でき、不安全な「迷い」を解消/安全管理部から全拠点へ動画を一斉配信し、全社レベルで平準化/暗黙知を動画資産化し、新人や派遣社員への教育に活用 |
同社は、動画マニュアル「tebiki現場教育」を導入しました。安全管理部が作成した「フォークリフトの危険予知トレーニング(KYT)」や「商品取扱ルール」を全拠点へ配信し、動画視聴を習慣化させました。これにより、管理者が付きっきりで指導しなくても、一定の安全意識を全従業員にインプットできる体制を構築しました。その結果、マニュアルの承認プロセスが大幅に短縮されただけでなく、顧客からもマニュアルの質を評価されました。今後は現場だけでなく総務や経理などの間接部門にも活用を広げ、会社全体の安全・品質をさらに高めていく方針です。
より多くの事例や実際の動画マニュアルをご覧になりたい方は、以下の資料をご参照ください。
>>目指せゼロ災!安全意識を高めるフォークリフトの安全教育・対策事例集を見てみる
まとめ:安全な職場づくりは指差呼称から
フォークリフト作業における指差呼称は、鉄道総研の実験でエラーを約84%低減したデータや、前頭葉の活性化が確認された研究が示すとおり、科学的根拠に基づいた有効な安全対策です。効果を最大化するには、4ステップの正しい手順を踏み、乗車・走行・荷役・運搬・停車の各場面で確実に実践することが重要です。
一方で、指差呼称は「意味がない」「恥ずかしい」「自己流でルールがない」といった理由で形骸化しがちです。定着させるには、効果を理解させ、ベテランが率先し、動画でお手本を標準化する3つのコツが有効です。あわせて業務標準化・KYT・動画教育を組み合わせることで、現場全体の安全意識を高められます。まずは自社の指差呼称が形骸化していないか、いつ・何を確認するかのルールが標準化されているかを確認してみてください。ベテランの安全行動を新人へ継承する動画マニュアルの活用法は、以下の資料でご確認いただけます。











