作業指示書は、現場での作業内容や手順を明確に示し、業務を円滑に進めるための文書です。
ですが、皆様の中には、以下のようなお悩みを持っている方がいらっしゃるのではないでしょうか?
- 「作業指示書と作業手順書の違いって何?」
- 「作業指示書って法的に作らないといけないの?」
- 「作業指示書をかんたんに作る方法ってないの?」
そこでこの記事では、作業指示書の定義や作業手順書との違いや書き方などを具体的に解説します。現場改善に取り組む方には有益な情報が満載ですので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、作業指示書のテンプレートをお探しの方は、こちらをクリックするとすぐ取得いただけます。
目次
作業指示書とは?「手順書」との違いは
作業指示書とは、現場の効率化と安全性向上を目的とした文書のことで、作業内容や手順を明確に指示するものです。ここでは作業指示書の定義や作業手順書との違いについて以下の3点を解説します。
- 作業指示書とは
- 作業手順書との違い
- 法的根拠はある?絶対に作らないといけないのか
作業指示書とは
作業指示書は、現場での作業を円滑に進めるための指示文書のことで、作業者が具体的に何を、どのように、いつまでに行うかを明確に示します。
作業指示書により、作業の取り違いやミスを防止し、全員が同じ認識のもとで作業を進めることが可能です。また作業指示書を使うことで、作業内容を明示できるだけでなく、安全面や効率化も期待できます。
特に製造業のような多くの工程が絡む現場では、作業指示書があることで、作業者全員が一貫した手順で作業を進められ、結果として生産性の向上につながります。
作業手順書との違い
作業手順書は、特定の作業をどのように進めるかを詳細に記述した文書で、作業の手順の段階ごとに示します。一方で作業指示書は、作業手順書に「いつ」「どれくらい」作業を行うかといった具体的な指示を加えた文書です。
また、それぞれ主題も異なっており、作業指示書は「いつ」「どれくらい」がメインですが、作業手順書は「どのように」がメインです。
現場によっては作業指示書を作業手順書として利用しているところもあるでしょう。たしかに、作業指示書の中で「どのように」を伝えることができれば、手順書を別途作成する必要はありません。
ですが多くの場合、指示書だけで「どのように」を十分に伝えきるのは難しいので、やはり手順書があったほうが良いです。
手順書を作成したくても作成できない理由の1つが、作成にかかる工数ではないでしょうか。
動作を伴う作業を上手に文章化するのは難しいですし、わかりやすいイラストを作成するのも、かなりの工数がかかってしまうでしょう。そこで手順書を効率よく、わかりやすく作成するための手段として活用され始めているのが、動画マニュアルです。
動画マニュアルなら、動作をそのまま映像として手順書に落とし込めるので、文章化の手間がかかりません。また、実際の動作をそのまま伝えられるので、イラストよりもわかりやすいです。
▼手順書作成に動画マニュアルを活用した事例:アサヒ飲料株式会社
OJTや手順書作成工数を大幅に削減!熟練者の暗黙知も動画で形式知化
▼手順書作成に動画マニュアルを活用した事例:児玉化学工業株式会社
工場の作業手順や異常処置、安全指導を動画で作成。手順書作成の工数は紙の1/3に|
上記のように、製造現場を中心に作業手順書/作業指示書を動画マニュアル化しているケースが増えています。製造現場における活用事例をより詳しく知りたい方は、以下のガイドブックも併せてご覧ください。
>>「製造業における動画マニュアル活用事例集」をクリックして読んでみる
法的根拠はある?絶対に作らないといけないのか
作業指示書の作成は、法的に必須とは明確に規定されていませんが、事実上、作成が必要になります。
労働安全衛生法第35条では、事業者が労働者に対して必要な教育を行う義務が定められており、その中には「作業手順に関すること」という項目があります。以下、労働安全衛生法第35条を示します。
第三十五条 事業者は、労働者を雇い入れ、又は労働者の作業内容を変更したときは、当該労働者に対し、遅滞なく、次の事項のうち当該労働者が従事する業務に関する安全又は衛生のため必要な事項について、教育を行なわなければならない。
ただし、令第二条第三号に掲げる業種の事業場の労働者については、第一号から第四号までの事項についての教育を省略することができる。
一 機械等、原材料等の危険性又は有害性及びこれらの取扱い方法に関すること。
二 安全装置、有害物抑制装置又は保護具の性能及びこれらの取扱い方法に関すること。
三 作業手順に関すること。
四 作業開始時の点検に関すること。
五 当該業務に関して発生するおそれのある疾病の原因及び予防に関すること。
六 整理、整頓(とん)及び清潔の保持に関すること。
七 事故時等における応急措置及び退避に関すること。
八 前各号に掲げるもののほか、当該業務に関する安全又は衛生のために必要な事項
2 事業者は、前項各号に掲げる事項の全部又は一部に関し十分な知識及び技能を有していると認められる労働者については、当該事項についての教育を省略することができる。
【引用元: e-Gov 安全衛生規則】
条文に忠実に従うと、「作業手順に関すること」は「安全又は衛生のため」に行う必要はありますが、「作業指示書を作成する必要がある」という決まりはありません。
たしかに、「作業手順に関すること」を作業指示書なしで教育することでも、ある程度の質は担保できるでしょう。ただ、作業指示書がないことで教えないといけないことを教え忘れてしまったり、教育者によって教える内容にバラツキが出てしまったりします。
これらの「教育漏れ」や「教育のバラツキ」をなくし、「安全又は衛生のため」の教育を”十分に”行うためには、必然的に作業指示書ないし作業手順書が必要になってくるのです。
また、作業指示書の作成は、法律を遵守すること以外にも意味があります。次章で作業指示書を作成する目的やメリットについて詳しく解説しているので、ぜひこのまま読み進めてください。
作業指示書を作成する目的やメリット
前章では作業指示書の必要性について述べました。ここでは、さらに踏み込んで作業指示書を作成する目的やメリットについて、以下の3つを解説します。
- 事故が減る
- 品質不良が減り、品質が向上する
- 教育が効率化する
事故が減る
明確な指示が文書化されていないと、現場作業においてミスや不安全行動が発生しやすくなるため、作業指示書の作成は、労働災害を防ぐために必須です。
労働安全衛生法の第35条では、作業手順に関する教育の必要性が明示されていますが、教育を効果的に行うには、書面での指示書が不可欠です。先述の通り、口頭での説明だけでは理解に限界があり、曖昧さや誤解が事故の原因になるからです。
具体的な作業指示書があれば、誰がどの作業をどのように行うべきかが明確に伝わり、労働災害のリスクを大幅に低減できるでしょう。
労働災害を防ぐための具体的な対策や企業の取り組み事例については、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
関連記事:労働災害を発生させない8つの対策とは?企業の取り組み事例や標語の作り方も紹介
品質不良が減り、品質が向上する
手順が一貫して守られない場合、品質不良が発生しやすくなるため、作業指示書は品質管理の観点からも欠かせません。
具体的な作業内容や作業手順が明記された指示書があれば、全員が同じ基準で作業を進められ、ばらつきやミスを防げます。結果として、製品の品質が安定し、顧客からの信頼が向上します。
特に複雑な製造工程では、作業指示書がないと品質管理が困難になりますが、作業指示書の内容を徹底して実践することで、リコールや再生産などの無駄なコストも削減できるでしょう。
品質不良を防ぐための具体的な方法や、成功した企業の取り組み事例を知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
関連記事:製造業における品質不良の原因と対策方法は?実際の取り組み事例も紹介!
指示伝達が効率化する
現場のベテラン社員が忙しくて教育に時間を割けない場合でも、明確な指示書があれば、作業員が各自で作業を進められます。
また、一度教わった内容を忘れてしまった際、従来なら「これってどうするんでしたっけ?」のように聞き直していたのが、作業指示書を確認するだけで済むようになります。
なお、指示書を紙媒体ではなく電子媒体で作成すると、インターネットさえあればどこからでも共有可能なので指示伝達はさらに効率化します。
また、作業指示書だけに留まらず、作業手順書や製造日報などもペーパーレス化が可能であり、そのような取り組みを行っている事業者は増加傾向にあります。
▼ペーパーレス化を行っている事業者の事例
・工場の作業手順や異常処置、安全指導を動画で作成。手順書作成の工数は紙の1/3に|児玉化学工業株式会社
・帳票の電子化で2時間/日の集計作業が約1分に|共栄工業株式会社
現場改善ラボでは、ペーパーレス化の進め方について解説した資料をご用意しています。
「いつかはペーパーレス化を進めなきゃな」と考えている方は、ぜひこの機会に本格的なペーパーレス化に取り組んでみませんか?
作業指示書に必要な項目
作業指示書に必要な項目として主に以下の8項目が挙げられます。
作業名・タイトル
作業指示書の冒頭には「作業名」や「タイトル」を明確に記載します。
タイトルが曖昧だと、指示書の内容を誤解されるリスクが高まります。作業名をはっきり記載することで、関係者全員が同じ認識を持ち、ミスや混乱を避けることが可能です。
作成日
作業指示書の「作成日」を明記します。
「作成日」を記載することで、指示書がいつ発行されたものか把握できます。指示書の日付が明確でないと、古い情報にもとづいて作業が行われてしまうリスクがあります。
作成者
指示書を作成した「作成者」の氏名を記載します。
必要に応じて、連絡先や所属部署も明記します。作成者を明示することで、指示内容に関する疑問や不明点が発生した際に、誰に問い合わせれば良いかが明確になります。
宛先(作業者)
「宛先」を明確に記載します。
「宛先」は、指示書が誰に向けられているか、つまり指示を受けて作業を行う担当者を示します。宛先が不明確だと、誰が作業を行うべきかが曖昧になり、指示が適切に実行されない可能性があります。
具体的な作業内容
「具体的な作業内容」を詳細に記載します。
その際は作業手順、使用する機材や材料、注意すべきポイントなど、必要な情報をすべて記載しましょう。作業内容が不十分だと、作業者は迷いや誤解を生む可能性が高くなります。詳細な指示を記載することで、作業が円滑に進み、品質が確保されるだけでなく、ミスや事故のリスクも軽減されます。
注意事項
作業中に特に気をつけるべき「注意事項」を明記します。
安全に関する指示や、作業の進行上の留意点などが該当します。注意事項を記載することで、作業者がリスクを認識し、安全かつ効率的に作業を行うことが可能です。
作業時間と休憩時間
「作業時間」と「休憩時間」を明確に記載します。
作業の開始時間や終了時間、また休憩のタイミングなどを詳細に設定します。作業時間と休憩時間をあらかじめ設定しておくことで、作業のペースが均一に保たれ、無理なく作業を進めることが可能です。
作業条件
「作業条件」として作業を行う上で必要な環境や前提条件を記載します。
たとえば天候条件や機材の使用条件、作業現場の温度管理などを記載しましょう。作業条件を記載することで、現場の状況に応じた適切な対応が可能になります。
ここまで作業指示書に必要な内容について解説しましたが、正直なところ、何を書くべきかは明確な正解がなく、事業者によって異なります。ただし、「作成日」や「具体的な作業内容」などは、おそらくどの事業者でも共通して必要になる項目です。
次章では、どの事業者にとっても使いやすい作業指示書のテンプレートをご用意しているので、ぜひダウンロードし、各自カスタマイズしてご活用ください。
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作業指示書の書き方
製造業では作業指示書がしっかりと作成されていることで、ミスを減らし、作業の標準化を図れます。ここではお菓子屋さんにおけるケーキの作り方を例に、作業指示書の作成手順を説明します。
- STEP1. 作業指示書を作成する目的を確認する
- STEP2. 何の作業を指示書にするか決める
- STEP3. 作業を各フローに分解して書き出す
- STEP4. 各フローの作業手順を詳細に記す
- STEP5. 指示書が実際に機能するかテストする
STEP1. 作業指示書を作成する目的を確認する
作業指示書を作成するにはまず目的を明確にすることが重要です。「なぜ作業指示書が必要なのか」「何を達成したいのか」を確認することで、作業の指針が明確になり、指示書の内容も適切なものになります。
たとえばお菓子屋さんでケーキを作る際の指示書を考えてみましょう。目的は、新人スタッフがケーキ作りの手順を正確に覚えるため、そして品質を一定に保つためです。
目的を明確にすることで、どのような手順をどれだけ詳細に書くべきかがわかります。目的が曖昧なままだと、指示書の内容が不足してしまい、現場で混乱が生じる可能性があります。
STEP2. 何の作業を指示書にするか決める
次にどの作業を対象に指示書を作成するかを決定します。すべての作業を網羅するのではなく、特に重要な作業や、ミスが起こりやすい作業に焦点を当てると効果的です。
お菓子屋さんの例では、「ケーキの生地を作る」「生クリームを泡立てる」「デコレーションする」といった作業が考えられます。たとえば生地を作る工程が品質に大きく影響するのであれば、作業を指示書にすることが有効です。
このように、指示書を作成する作業を決めることで、何を詳細に書くべきかが明確になります。
STEP3. 作業を各フローに分解して書き出す
決定した作業をさらに細かいフローに分解します。フローを細かく分けることで、作業者が手順を理解しやすくなり、ミスを減らせます。
「ケーキの生地を作る」の例で言えば、「材料を計量する」「材料を混ぜる」「オーブンで焼く」といった具合に作業をフローごとに分解します。この段階で、どの工程がどの順番で行われるべきかを明確にしましょう。
各フローが整理されていると、作業者がどのタイミングで何をすべきかを一目で理解でき、効率的な作業が可能になります。
STEP4. 各フローの作業手順を詳細に記す
各フローに沿って具体的な作業手順を詳細に書き出します。この段階では、作業者が混乱しないように、わかりやすく、かつ必要な情報を漏れなく記載することが重要です。
「ケーキの生地を作る」作業の「材料を計量する」フローで言えば、「卵を3つ割り入れる」「砂糖を100g加える」といった具体的な手順を記載します。
さらに注意点やコツなども追記すると、作業者がより正確に作業を行えるようになります。
STEP5. 指示書が実際に機能するかテストする
最後に作成した指示書が実際に現場で機能するかをテストします。実際の作業に沿って指示書を使用し、問題がないか確認します。
ケーキ作りの例では、新人スタッフに作業指示書をもとにケーキを作ってもらい、その過程で指示書に不明点や改善点がないかをチェックします。
テストの結果をフィードバックとして反映させ、指示書をより使いやすく改善することが重要です。テストと修正のプロセスを経ることで、実際に機能する作業指示書を完成させられます。
「わかりやすい」作業指示書を作るためのポイント
ここでは「わかりやすい」作業指示書を作成するための具体的な5つのポイントを解説します。
作業指示書や作業手順書、マニュアルを作成する際、わかりやすさを追求することが現場の改善につながります。構成やレイアウトが整っていると、情報がより伝わりやすくなります。
5W1Hを意識して指示漏れをなくす
作業指示書は漏れのないように作成する必要がありますが、その際、5W1Hを意識することで漏れが発生する可能性を減らすことができます。
5W1Hとは、Who(誰が)、What(何を)、When(いつ)、Where(どこで)、Why(なぜ)、How(どのように)を意味します。
たとえば「部品Aを使用して製品Bを組み立てる」という作業指示書を作成する場合、以下のように5W1Hを使います。
- Who: 誰がその作業を担当するのか
- What: 具体的にどの部品を使用するのか
- When: いつその作業を完了させるべきか
- Where: どこでその作業を行うのか
- Why: なぜその作業が必要なのか(例:製品の品質を保つため)
- How: どのように作業を進めるのか(例:工具を使った具体的な手順)
5W1Hを意識して作成された指示書は、誰が見てもわかりやすく、現場での誤解やミスを防ぎ、効率的な作業が実現できます。指示書を作成する際には、必ず5W1Hを意識して、必要な情報が漏れなく含まれているか確認しましょう。
難しい言葉や専門用語はなるべく避ける
作業指示書は、ベテラン作業者だけでなく、新人も読むということを忘れてはいけません。難しい言葉や専門用語を多用すると、理解が遅れ、作業ミスの原因となります。特に製造現場では一つの誤解が大きな事故やトラブルにつながることもあります。
なるべく平易な言葉を使い、専門用語が必要な場合には簡単な説明を加えることで、誰でも理解できる指示書を作ることが重要です。
「どのように=How」は”動画”で補足する
「作業手順書との違い」でも解説した通り、作業指示書は一般的に、「いつ」「どれくらい」作業を行うのかにフォーカスした文書です。「どのように」についてはそこまで明示されていないので、補足する必要があります。
そこで活用すべきなのが「動画」です。動画は文章と違って作業内容を映像として見れるので、より直感的に理解できます。
おすすめなのは、手順書を動画で作成しておき、作業指示書の「作業内容」の箇所に、その該当の手順書に遷移するQRコードを貼り付けておく、というものです。
近年、「どのように」が伝わるわかりやすい手順書/指示書を作成するための方法として、活用する事業者が増えているのが「動画マニュアル」です。
動画マニュアルで手順書を作成すると、作業内容をそのまま映像として伝えられるので、文章ベースの指示書/手順書よりも格段にわかりやすいです。
わかりやすい指示書/手順書を作成する方法や動画マニュアルの活用方法について、わかりやすく解説した資料をご用意しているので、ぜひ以下のバナーをクリックしてダウンロードしてみてください。
わかりやすい作業指示書に「動画」が効果的な理由
前述で、「”わかりやすい”指示書を作成するためには、動画の活用が効果的だ」ということに軽く触れましたが、ここではさらに深掘りする形で、「動画」の活用メリットについて見ていきます。
- 動画の方が文章よりも伝わりやすい
- 動画の方が早く作れて工数が減る
- 外国人にも理解しやすい
なお、動画を活用した教育効果をさらに詳しくした資料もご用意しています。動画の活用にご興味のある方は、ぜひ以下のリンクから資料をダウンロードしてみてください。
動画の方が文章よりも伝わりやすい
動画を使った作業指示書/手順書は、文章よりもはるかに伝わりやすいです。文章や写真では伝えきれない微細な動きやタイミング、作業の流れを、映像を通じて視覚的に伝えることで、従業員が一目で理解できるようになります。
特に製造業の現場では、作業内容が複雑であることが多いため、文字情報だけでは理解に時間がかかる場合があります。
動画を活用することで、作業者の理解を促進し、誤解やミスを減らすことが可能になります。さらに、繰り返し視聴できるため、復習にも最適です。
ASKUL LOGIST株式会社の動画を利用した事例は以下のリンクから参照可能ですので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
関連記事:従業員数3,500名超・全国14拠点で動画マニュアルを活用!
動画の方が早く作れて工数が減る
動画を活用した作業指示書/手順書は、文章よりも作成が早く、工数を大幅に削減できます。従来の文章や写真を使った指示書の作成には、詳細な手順の記述や図解が必要で、作業者の負担が大きいです。
しかし動画であれば、実際の作業を撮影するだけで、多くの情報を簡潔に伝えられます。
株式会社神戸製鋼所の動画を利用して作業標準化を実現した事例は下記のリンクから参照可能ですので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
外国人にも理解しやすい
製造業の現場では、外国人労働者が増加しており、言語の壁が課題となっています。しかし動画を使った作業指示書は、言葉の理解が難しい場合でも視覚的に情報を伝えられるため、外国人労働者にも理解しやすいです。
言語に依存せず、作業の流れや手順を視覚的に学べるため、スムーズな教育が可能です。結果として、教育の手間が減り、異なる文化や言語背景を持つ従業員でも迅速に現場に適応できるようになるでしょう。
作業指示書/手順書の作成を効率化:かんたん動画マニュアル「tebiki」
かんたん動画マニュアル作成ツール「tebiki」は、動画を活用した作業指示書/手順書作成が行えるツールです。
▼動画マニュアル作成ツール「tebiki」紹介動画▼
tebikiの具体的な機能は以下の3つが挙げられます。
- スマホやタブレットで簡単に作業指示書が作成可能
- 100ヶ国語以上への自動翻訳に対応
- レポート機能により、誰が見たか/できるようになったかが一目瞭然
スマホやタブレットで簡単に作業指示書が作成可能
tebikiを使用すれば、スマホやタブレットで簡単に作業指示書/手順書が作成できます。
撮影はスマートフォンなどで撮るだけ、編集は字幕自動生成機能などのサポートを使うだけ。動画編集の経験がない方でも、tebikiを触ったその日から直感的に動画マニュアルの作成が可能です。
とくに、製造業で働く人の中には、パソコンやスマートフォンの操作に不慣れな方もいらっしゃるでしょう。tebikiはそのような方でも簡単に動画の編集/閲覧が可能です。
100ヶ国語以上への自動翻訳に対応
tebikiは100カ国語以上の自動翻訳機能を搭載しています。
外国人労働者のために、作業指示書/手順書を翻訳する工数を割かずに済みます。
肝心の精度ですが、日常会話程度の内容なら問題なく通じるレベルなので、基本的にはtebikiの自動翻訳機能で十分伝わります。
もちろん、必要に応じて後から編集することも可能です。
レポート機能により、誰が見たか/できるようになったかが一目瞭然
マニュアルの閲覧状況を確認できるレポート機能があるため、一人ひとりの動画閲覧状況や閲覧頻度を把握できます。
見た動画の種類や閲覧時間、頻度などによって学習状況が可視化され、業務習熟度のチェックや取り組み姿勢の評価に活用することも可能です。
より詳細なtebikiの機能やプランを知りたい方は、以下の画像をクリックして資料をご覧ください。
tebikiを活用して作業指示書/手順書の作成を効率化した事例
tebikiを実際に導入し、作業指示書/手順書の作成を効率化した事例をご紹介します。
より多くの企業事例を知りたい方は、以下の導入事例集も併せてご覧ください。 各社がどのような現場教育の悩みを抱えて、tebikiで解決してきたのかがわかりやすく1冊にまとまっています。
指示書/手順書作成の工数を1/3に:児玉化学工業株式会社
児玉化学工業は、1946年に創業した化学メーカーです。児玉化学工業は主に住宅設備・自動車向け合成樹脂加工や産業機器の製造を手掛けています。
▼インタビュー動画:児玉化学工業株式会社▼
児玉化学工業では、外国人従業員の教育や活用しきれていない紙の指示書/手順書、不明確な社内ルール「暗黙の了解」などの課題に直面していました。製造現場には部品を作るための要領書が膨大に存在し、外国人従業員の中には日本語が理解できないこともありました。そのため、紙のマニュアルだけでは作業手順や安全指導が十分に伝わらず、製品不良の原因となっていました。
そこで児玉化学工業は動画マニュアルtebikiを導入しました。
tebiki導入後、児玉化学工業では実際に指示書/手順書作成の工数は紙の1/3に短縮され、外国語への翻訳も容易になりました。
さらにtebikiの導入により、従業員間の「暗黙の了解」や「慣例」に頼ることなく、明確なルールや手順を共有することが可能になることで、製品の品質向上だけでなく、OJTの効率化や業務の標準化、作業不順守が9割減少したという結果が出ています。
児玉化学工業の事例について詳しく知りたい方は、ぜひ下記のサイトも参考にしてみてください。
インタビュー記事:工場の作業手順や異常処置、安全指導を動画で作成。手順書作成の工数は紙の1/3に。
指示書/手順書の作成時間を30分に削減成功:アサヒ飲料株式会社
アサヒグループに所属する飲料の製造販売会社「アサヒ飲料株式会社」では、教育担当者の教え方にバラツキがあり、習熟者の力量が安定しないという問題を抱えていました。また、指示書/手順書の作成に多大な労力がかかるため、作成が後回しになっていることも社員の力量低下に影響を与えていました。
そこで、教育内容の統一と指示書/手順書作成の効率化を図るためにtebikiを導入し、新人教育や業務手順の動画マニュアルを作成。これにより、従業員全員が同じ質の教育を受けられるようになり、従業員の力量が安定するように。
作成に3〜10時間かかっていた指示書/手順書が、tebikiを使うことで1本あたり30分程度まで短縮することにも成功しました。
アサヒ飲料株式会社の導入事例をより詳細に知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
インタビュー記事:OJTや手順書作成工数を大幅に削減!熟練者の暗黙知も動画で形式知化
tebikiで作業指示書/手順書作成を効率化して現場改善を【まとめ】
ここまで、作業指示書とは何かや、作成方法などについて解説してきました。
作業指示書を作成することで、事故防止や品質向上、教育の効率化が期待できます。
指示書の作成には、漏れが発生しないよう5W1Hを意識したり、難しい用語を避けたりするのがポイントです。ただし、そもそもの用途として指示書は「いつ」「どれくらい」を示すものであることから、「どのように」が不十分になりがち。
「どのように」をプラスするための効果的なのが「動画」です。動画なら映像で伝えることができるので、より直感的に理解できます。
そして、初めての動画マニュアルは、かんたん動画マニュアル「tebiki」がおすすめです。
tebikiは、スマホやタブレットで簡単に動画マニュアルを作成できます。高度なビデオカメラや映像編集スキルは不要で、誰でもすぐに使い始めることができます。
tebikiの詳細な機能や導入効果をまとめた資料は、以下からダウンロード可能です。ぜひこの機会にチェックしてみてください。