かんたん動画マニュアル作成ツール「tebiki現場教育」や、かんたんデジタル現場帳票「tebiki現場分析」を展開する、現場改善ラボ編集部です。
製造業ではDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に注目が集まっており、業務課題を解決する手段としてさまざまなツールがリリースされています。DXに有効なツールが複数ある一方で、『自分の課題に対して適切なツールは何か?』わかりにくい実態があるのではないでしょうか。
そこで本記事では、製造業で実用的なDXツール24個を、解決できる課題別に解説します。
目次
製造業DXとは「デジタル技術で現場改善」を実現すること
製造業DXとはAIやIoT、クラウドなどデジタルツールを駆使し、製造現場や生産プロセスの課題を改善することです。
DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉は、Googleトレンドを確認すると2020年~2021年にかけて日本で注目を集めています。直近の2~3年は注目度が下がっている印象はあるものの、製造業DXは2024年現在でも、同じ水準で注目を集めているといえるでしょう。
▼Googleトレンドによる「デジタルトランスフォーメーション」と「製造業DX」の注目度比較▼

製造業DXは、Google検索上の人気度としては大きくないように見えますが、そもそも製造業にゆかりのある方しか検索しないということを踏まえると、継続的に注目を集めているトピックスといえます。
まずは注目を集め続けている製造業DXとは何か、概要について整理します。
そもそもDXとは?
DXとはデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)の略で、デジタル技術によってビジネスや業務プロセスを変革することです。
単なるIT化や業務効率化ではなく、デジタルを基盤にした事業戦略や顧客体験の向上が目的です。例えば、データを活用して顧客ニーズを予測し、新しいサービスを提供する、業務の自動化でコストを削減するなどが挙げられます。DXは競争優位性の確立や持続可能な成長に不可欠な取り組みです。
製造業DXによって実現できること
DXは業務プロセスを変革することです。つまり、製造現場におけるボトルネックをデジタル技術で改善することが製造業DXといえるでしょう。
経済産業省の「2024年版ものづくり白書」の調査データによると、デジタル技術を活用する企業が感じる効果として、以下のようなものが挙げられています。(P77を参照)
- 作業負担の軽減や作業効率の改善
- 開発・製造等のリードタイムの削減
- 品質の向上
- 在庫管理の効率化
このデータから分かるように、現場の人時生産性や不良率、QCDの最適化といった重要指標(現場KPI)に直結するような改善が製造業DXで実現できることでしょう。製造業で活用されているデジタル技術として、とくに多いものがCADや生産管理システム、クラウドサービスです。
次章からはこのようなDXツールについて、主要なものを一覧で詳しくご紹介します。
関連記事:製造業におけるDX/デジタル化とは?メリットや具体的な手法も解説
製造業で実用的な主要DXツール一覧
「ヒト」にまつわる課題を改善するDXツール4選
動画マニュアルやスキルマップを簡単に活用!「tebiki現場教育」
tebiki現場教育は、座学やOJT、紙のマニュアル/作業手順書では伝わりにくい、業務手順のような「動き」を動画によって視覚的に分かりやすく伝えられる現場教育の改善を目的としたツールで、製造業を中心に多くの現場で活用されています。
作業手順など「現場の動き」を視覚的に分かりやすく伝え、従業員の理解度向上や管理者による教育工数の削減のような改善が実現できます。具体的には以下のような機能をご用意しています。
- 編集未経験者でも迷わないシンプルな編集画面
- 動画音声を文字起こしする自動字幕機能
- 字幕を100カ国語以上へ自動翻訳
- 字幕の読み上げ機能(多言語にも対応)
- アクセス履歴等がわかるレポート機能
- オリジナルのテストを作成できるテスト機能
- 従業員のスキルを評価・可視化できる機能(スキルマップ) など
tebiki現場教育の活用で、作業手順書の作成工数が1/3に削減・OJTの教育工数を7割削減・手順不遵守の9割削減・標準化によって生産性を67%向上など、製造現場のさまざまな課題解決を実現している事例があります。
具体的な機能紹介やプラン、活用事例などは以下のリンクをクリックして概要資料をご覧ください。
>>かんたん動画マニュアル作成ツール「tebiki現場教育」サービス資料を見てみる
人事・労務業務の効率化からタレントマネジメントまで「SmartHR」
SmartHRは、人事・労務管理を効率化するために設計されたクラウド型サービスです。
従業員の入退社手続きや住所変更、年末調整、給与明細の発行といった手間のかかる作業をペーパーレスで一括管理し、情報の正確性と最新性を担保します。従業員が直接情報を入力する仕組みにより、手作業での入力ミスが削減され、業務の効率化を実現します。
さらに、APIやCSVで自社システムや他の外部サービスと連携できるため、柔軟性も抜群。従業員情報の一括管理や電子申請機能を活用することで、手間を削減しながらも法的手続きに対応可能です。また、50人以下の企業向けの無料プランも用意されており、小規模事業者にも利用しやすい点が魅力です。
求職者のキャリアニーズに沿った採用活動を推進「talentbook」
「talentbook」は、企業の採用活動を変えるためのプラットフォームです。
AIや高機能な分析機能を搭載し、企業の魅力を効果的に発信することが可能です。特に、社員一人ひとりのストーリーを通じて企業文化や価値観を伝えることで、求職者の多様なキャリアニーズに応え、共感を生む採用ブランディングを実現します。
さらに、年間300万人以上のZ世代・ミレニアル世代が訪問するプラットフォーム上で、レコメンド機能により偶発的な出会いを作り出し、潜在層との中長期的な関係構築をサポートします。
また、見やすさと高機能を両立した分析機能により、情報発信の効果測定や改善点の抽出が容易になり、PDCAサイクルを効率的に回すことが可能です。
採用から入社までの活躍を見通す「PERSONA」
PERSONAは、採用から入社までの活躍を見通す採用管理システムです。
ラベル・年齢・大学名・偏差値・経験社数・面接官など豊富な項目でクロス集計・面接官別集計など多様な分析を行うことができるほか、国内新卒・中途合わせて約600以上の求人媒体のほとんどすべてと連携することが可能です。
さらに、60万人以上の性格診断データと年間10万回以上の面談による独自モデルを使用しており、面接でのコミュニケーション方法まで教えてくれます。
製造現場の業務効率化を実現するDXツール7選
紙の現場帳票運用をデジタル化!「tebiki現場分析」
tebiki現場分析は、紙やExcelで運用されている製造日報などの現場帳票をデジタル化し、内容の記録/承認/集計/分析を効率的に行えるツールです。
▼tebiki現場分析導入インタビュー:共栄工業株式会社▼
日々の記録をデジタル化することで異常を即座に検知し、管理者は素早い対策指示が可能になります。以下のような機能を通じ、現場帳票の集計業務を1日2時間から1分まで削減した事例もあります。
- 申請から承認までの流れがスムーズ
- 正常値を設定することで、異常値アラートを出せる
- 画像記録機能
- 入力の手間を省く定時記録機能
- 記録した数値を自動で管理図等のグラフにできる
価格はご利用の規模に応じて異なります。ご提案時にお見積りいたしますが、無料トライアルもございますのでお気軽にお問合せください。
>>かんたんデジタル現場帳票「tebiki現場分析」の概要やプランを見てみる
個別受注型製造業に特化したクラウド対応生産管理システム「TECHS-S NOA(テックス・エス・ノア)」
「TECHS-S NOA(テックス・エス・ノア)」は、個別受注型製造業に特化した、中小製造業様向けのクラウド対応型生産管理システムです。お客様の声を反映したパッケージシステムと伴走型支援で、利益体質企業への変革を支援します。
▼主な特長▼
- クラウド対応のため、導入費用を抑え、短期間でのサービス利用開始が可能
- 標準機能にこだわったパッケージシステムで、受注から売上までの業務を一元管理
- 企業様に寄り添った運用指導で、稼働をサポート
- 稼働後も専用サポートセンターや無料講習会の活用で、企業様のさらなる成長を支援
お客様のなりたい姿を実現するためのご提案をします。
自社業務にあった機能を低価格で実現「成長する在庫管理」
低コスト・短期間・低負担で、自社の独自業務に対応できる在庫管理システムです。
▼主な特長▼
500社以上のコンサルティングや相談を実施した在庫管理アドバイザーが支援します。システム導入の失敗でダントツに多い「導入したけど使えない、使いこなせない」がありません。ムダな機能が無くシンプルで使いやすいシステムを構築します。
- クラウド対応でどこでも使える
- ユーザーが無課金で無制限に登録できる
- IT導入補助金にも対応
お試し版をご用意しています。また、他社の導入事例もご覧いただけますので、どんなことが実現可能かイメージしやすいです。
購買・調達業務の効率化!「調達購買DXソリューション」
セイコーソリューションズが提供する「調達購買DXソリューション」は、企業の購買・調達業務をデジタル化し、効率化とコスト削減を実現するクラウド型システムです。
調達購買DXソリューションは、直接材・間接材の購買プロセス全体をカバーし、ユーザーフレンドリーなUI/UXにより、要求部門や購買部門が生産性高く業務を遂行できるよう設計されています。
主な特徴として、外部カタログとのパンチアウト連携によるリアルタイムな横断検索機能や、サプライヤ評価機能、見積購買機能の強化などが挙げられます。
さらに、会計システムやERP、生産管理システムとの連携も可能で、既存の業務フローにスムーズに統合できます。電子帳簿保存法やインボイス制度などの日本の法令にも対応しており、コンプライアンス面でも安心して利用できます。
「調達購買DXソリューション」は、購買・調達業務の効率化、自動化、そしてコスト削減を目指す企業にとって、強力な支援ツールとなるでしょう。
生産管理・販売管理を中心とした統合管理「FutureStage」
日立システムズが提供する「FutureStage」は、製造業・卸売業・小売業のために設計された基幹業務パッケージです。「FutureStage」は、生産管理や販売管理を中心に、業務の効率化と経営判断の迅速化を実現します。
「FutureStage」の特長は、損益や在庫、製造現場の進捗状況などをリアルタイムで「見える化」する機能です。「見える化」する機能により、市場動向を即座に把握し、的確な経営判断を実現できます。また、国内外の取引に対応した輸出入機能も搭載しており、世界的なビジネス展開にもおすすめです。
さらに、会計システムや運用管理ツールなど、さまざまな外部システムとの連携も可能です。企業ごとの業務形態に応じたカスタマイズができる柔軟性も魅力です。導入から運用までのサポート体制も充実しており、安心して利用できます。
受注生産に特化した生産管理システム「Prevision」
Previsionは、受注生産の組立業と部品加工業が一つの生産管理パッケージにて利用できるカバー範囲が広い生産管理システムです。
Excelからのダイレクト部品表取込(CSV取込でなく)、図面フォルダ管理、3種類から工程管理スケジュールソフトが選べる、タブレット・スマートフォンなどの実績収集機器もオプション選択が可能になっています。
高い費用対効果を実現「zaico」
zaicoは、在庫管理の現場負担と経営コストの削減を叶える在庫管理システムです。31⽇間の無料お試しができることやサポート体制が充実しており、安心してサービスの利用ができます。
▼主な特長▼
- いつでもどこでも、誰でも最新の在庫がわかる
- 導⼊時や運⽤時の在庫データ登録の⼿間を削減
- 現場での⼊庫/出庫処理を、ミスなく⼿間を少なくすることを実現
製造現場の可視化を実現するDXツール4選
現場の異常をリアルタイムで検知!「tebiki現場分析」
tebiki現場分析は、製造日報などの現場帳票をデジタル化することで、製造現場にまつわる記録/情報がデータとして可視化できる現場帳票デジタル化ツールです。tebiki現場分析で集計した記録データは、ダッシュボード上に自動でグラフ化されるため、現場の状況をリアルタイムで可視化することが可能です。
▼自動グラフ化機能のイメージ▼
また、tebiki現場分析は現場帳票の記録項目に「正常値設定」を行うことが可能です。
不良数など、現場の異常として把握したい項目に設定を行うことで、正常値範囲外の値が入力された場合に管理者へ異常検知を知らせる通知が発生します。このような自動グラフ化機能、異常検知の機能を通じて、機械設備の不具合傾向を初期段階で検知し、品質不良の発生を未然防止できた事例もあります。
tebiki現場分析の具体的な機能やプランなど、詳細は以下のリンクをクリックして概要資料をご覧ください。
>>かんたんデジタル現場帳票「tebiki現場分析」の詳細を見てみる
現場の暗黙知を可視化!「tebiki現場教育」
製造現場では、熟練者のカンコツといった暗黙知が多く存在します。このような暗黙知は、製造現場の緻密な品質を支える技術/技能であるものの、言語化して第三者へ伝えることが難しいノウハウです。
tebiki現場教育は、言語化が難しい暗黙知を「動画マニュアル化」することで、視覚的に伝えることができるツールです。
製造業の技術/技能伝承を実行する手段として活用されるケースもあり、属人化していたメンテナンス業務の改善、外部研修が不要になったことによるコスト削減につながった事例もあります。
▼tebiki現場教育の主要機能
- 編集未経験者でも迷わないシンプルな編集画面
- 動画音声を文字起こしする自動字幕機能
- 字幕を100カ国語以上へ自動翻訳
- 字幕の読み上げ機能(多言語にも対応)
- アクセス履歴等がわかるレポート機能
- オリジナルのテストを作成できるテスト機能
- 従業員のスキルを評価・可視化できる機能(スキルマップ) など
具体的な機能やプラン、活用事例などの詳細は、以下のリンクをクリックして概要資料をご覧ください。
>>かんたん動画マニュアル作成ツール「tebiki現場教育」の概要資料を見てみる
サプライチェーンのモノの流れを見える化「NEC Industrial IoT」
NECが提供する「NEC Industrial IoT Platform」は、サプライチェーン全体をデータドリブン型で可視化し、効率化を促進するプラットフォームです。製造現場や人、設備、周辺システムなどから収集したデータを一元管理し、ラインレベルから工場、さらに全社・グループレベルまでの幅広いスケールで活用可能な仕組みを実現します。
NEC Industrial IoT Platformの中心技術となるのが、5Mデータモデル(Material、Machine、Man、Method、Measurement)です。5Mデータモデルにより、製造指示や設備稼働データを整理し、可視化や分析がスムーズに行えるよう設計されています。BIツールやAIソリューションとの連携機能も備えており、改善活動のPDCAサイクルを迅速化し、継続的な改善を支援します。
さらに、NEC独自の「ものづくりDX改善ガイド」は、7大ロスを解消する実践的な手法を提示しています。デジタル人材育成も支援し、企業全体でのデータ活用を定着させることで、サプライチェーン全体の効率化を実現します。
作業者の安全をモニタリング!「m-FLIP」
「m-FLIP」は、製造業における作業者の安全と効率を同時に高めるために設計されたシステムです。「m-FLIP」は、生産設備や作業環境のデータをリアルタイムで収集・分析し、作業者の負担軽減と安全性の確保を実現します。
特に、タッチパネルを活用した作業時間の登録機能や無線センサーとの連携により、作業中の稼働状況や外部環境要因をモニタリング可能。そのため作業者の動線や負担を最適化でき、安全性向上につながる改善ポイントを特定できます。また、異常が検出された際には即座にアラートを発信し、トラブルの早期解決を実現できます。
さらに、「m-FLIP」では作業ロス分析やエネルギー消費量の監視も可能で、作業環境全体のパフォーマンスを見える化することが可能です。
拠点間/リモート下でのコミュニケーションを効率化するDXツール4選
業務に必要な人と情報を集約「Slack」
「Slack」は、人、プロセス、データ、AIを1つの対話型インターフェースに統合するツールです。業務に必要な情報と人々を集約することで、チーム全体の効率を向上させます。
Slackの特徴は「チャンネル」という専用スペースです。プロジェクトごとやチームごとに設けられたチャンネルには、内部・外部の関係者が集まり、共有された情報に誰でもアクセス可能です。チャンネルにより、全員が同じ検索可能なデータを共有し、ネイティブの生産性ツールを活用して迅速に業務を進められます。
また、Slackは2,600以上のエンタープライズ対応アプリを統合できるMarket placeを備え、さらにSlack APIを利用してカスタマイズも可能です。
チャットやワークスペースとしての活用も「Microsoft Teams」
「Microsoft Teams」は、Microsoftが提供するチャットツールです。基本的なチャット機能に加え、資料共有、ビデオ会議、タスク管理などの機能が一元化されており、チームの連携を円滑にし、効率的な業務運営を実現します。
Teamsの強みは、Office 365とのシームレスな連携です。例えば、Outlookで会議を設定し、Plannerでタスクを管理しながら、ExcelやPowerPointをTeams上で共同編集することが可能です。さらに、会議の録画を保存し、後から視聴やアンケート分析に活用できるなど、業務の流れをスムーズに統合します。
また、30以上の言語に対応した翻訳機能や、外部メンバーをゲストとして招待する機能など、多様な働き方にも対応。モバイルアプリの利用により、場所を問わず必要な情報にアクセスできます。操作性の高いUIと無償版も魅力で、初めてのユーザーでも簡単に導入可能です。
LINEとつながるビジネスチャット「LINE WORKS」
「LINE WORKS」は、LINEの使いやすさをそのままに、ビジネスのための機能を加えたチャットツールです。
LINE WORKSの魅力は、LINEユーザーとも直接つながれる唯一のビジネスチャットである点です。例えば、顧客やアルバイトスタッフとのやりとりにはLINEを使い、自分はLINE WORKSを利用することで、プライベートと仕事を分けながら円滑なコミュニケーションが可能です。
また、「既読・未読」の確認機能や、ファイルのラクラク共有など、LINEを基にした便利な機能がチームの連携を実現します。さらに、ノートや掲示板、スケジュール管理、アンケート機能など、多彩なツールが1つのアプリに集約されています。
こうした機能より、情報共有や意見収集、予定確認が簡単に行え、チーム全体の効率が大幅に向上します。高いセキュリティ基準も特徴の1つです。ISO/IEC認証を取得し、大手銀行や保険業界にも導入される信頼性を備えています。
中小企業での活用実績多数!「Chatwork」
「Chatwork」は、クラウド型ビジネスチャットツールで、特に中小企業での活用実績が豊富なツールです。シンプルな操作性と多機能性を兼ね備えており、メッセージのやりとりだけでなく、タスク管理、ファイル共有、ビデオ通話までを1つのプラットフォームで実現します。
タスク管理機能は、上司からの指示や同僚からの依頼をそのままタスク化でき、リマインド機能付きで期限管理も容易です。さらに、ファイル共有はメッセージ欄から簡単に行え、対象ユーザーやグループに直接アップロードが可能です。また、ビデオ通話機能により、リモートワークや出張中のメンバーともスムーズにコミュニケーションが取れます。
特徴的なのは、「既読機能をあえて排除」している点です。そのため、既読プレッシャーを感じず、ストレスのないコミュニケーションが実現します。さらに、個人用メモやタスク管理に使える「マイチャット機能」も搭載しており、業務の効率化に役立ちます。
効果的な営業/マーケティング活動を実現するDXツール4選
ビジネスの成長を包括的に支援「HubSpot」
「HubSpot」は、インバウンドマーケティングを中心に、営業やカスタマーサービスまでを一元的に管理できるプラットフォームです。無料で利用できるCRMをもとに、「Marketing Hub」「Sales Hub」「Service Hub」などの製品を組み合わせ、企業の規模やニーズに応じて柔軟に活用できます。
特に注目すべきは、顧客データをもとにしたマーケティングオートメーション機能です。リードの獲得から顧客育成、クロージングまでを一貫して支援し、コンテンツの最適化やデータ分析も可能です。
さらに、直感的な操作性を持つインターフェースと充実したサポート体制が魅力。SEO対策やモバイル最適化、データ同期機能も備え、効率的な運用が実現します。
名刺管理から収益を最大化「Sansan」
Sansanは、名刺情報を企業の資産として一元管理し、営業やマーケティング活動に活用するためのクラウド型名刺管理サービスです。名刺をスキャンするだけで、99.9%の精度でデータ化し、社内全体で共有可能なデータベースを構築。個人で管理していた名刺情報を組織全体で活用することで、効率的な営業を可能にします。
Sansanの魅力は、単なる名刺管理を超えた多機能性です。オンライン名刺交換機能では、相手がSansanを利用していなくても簡単に名刺交換が可能。さらに、人事異動や最新ニュースといった顧客情報をリアルタイムで把握できるため、的確な営業タイミングを逃しません。また、CRMやSFAとの連携により、営業活動を一貫して管理し、生産性を向上させます。
名刺情報を「顧客との接点」として可視化し、最新データを基にした戦略的なアプローチを可能にするのがSansanです。
顧客獲得から商談まで一元管理「シャノン」
「SHANON MARKETING PLATFORM」は、顧客獲得から商談の実現まで、マーケティング業務をトータルでサポートするクラウド型プラットフォームです。企画、導入、運用サポートをワンストップで実現し、企業のマーケティング活動を効率化するだけでなく、営業成果の最大化を実現します。
セミナーやイベントの集客から申込管理、来場認証、フォローアップメール配信まで一気通貫で管理可能。対面での接点履歴やオンライン上の行動履歴を統合してデータベース化することで、顧客の興味や関心を的確に把握できます。
さらに、柔軟なカスタマイズ性や豊富なAPI連携を活用し、既存のCRMやSFAシステムと統合することで、業務全体の効率化が可能です。マーケティングデータをリアルタイムで共有できるため、潜在顧客の発見から商談成立までをシームレスにサポートします。
高いセキュリティ基準と信頼性も魅力で、国内外の企業や官公庁にも採用されています。
中小企業のチーム力を強化「サイボウズ Office」
サイボウズ Officeは、中小企業向けに特化したクラウド型グループウェアで、スケジュール管理、メッセージ機能、掲示板、ToDoリストなど、13の基本機能を備えています。のべ65,000社以上で採用されている実績を誇り、円滑なコミュニケーションと業務効率化を実現します。
クラウド版は外出先や移動中でもスマホやタブレットから簡単にアクセス可能。そのため、テレワークやリモート環境でもスムーズな情報共有を実現します。また、月額500円から利用できる低コストも大きな魅力です。
プレミアムコースでは、100種類以上のテンプレートを活用したカスタムアプリの作成が可能です。セキュリティ面も安心で、データセンターの4重管理や14日分のバックアップができます。導入後のアフターサポートも充実しており、安心して利用を開始できます。
バックオフィス業務を効率化するDXツール4選
バックオフィスから全社の生産性向上「バクラク」
バクラクは、株式会社LayerXが提供する法人支出管理サービスで、請求書処理、経費精算、稟議申請、法人カード発行といった支出管理業務を一本化することで、バックオフィスの生産性向上を実現します。2021年のサービス提供開始以来、使いやすいインターフェースと迅速な機能改善で高い評価を受け、2022年11月には累計導入社数が3,000社を突破しました。
「バクラク」は電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応し、法令遵守と業務効率化を同時に実現できます。特に、請求書受領から申請・精算までのプロセスを効率化する「バクラク請求書」や「バクラク経費精算」は、手作業を減らし、経理業務の負担を大幅に軽減します。また、「バクラクビジネスカード」により法人カードの活用もスムーズに行えます。
バックオフィス強化「Money Forwardクラウド」
Money Forwardクラウドは、株式会社マネーフォワードが提供するクラウド型の会計ソフトで、バックオフィス業務の効率化を実現します。取引明細データの自動取得やAIによる仕訳自動化機能により、会計業務の手間を大幅に削減可能です。さらに、売上や経費のレポートを自動生成し、経営状況の「見える化」を促進します。
「Money Forwardクラウド」は銀行やクレジットカード、POSレジなどと連携し、データをクラウド上で管理するシステムです。インストール不要で、PCやスマホ、タブレットなどからアクセス可能なため、外出先や出張先でも簡単に会計情報を操作できます。従来のローカル保存型ソフトとは異なり、クラウド上での厳重なセキュリティ対策によりデータ消失リスクも回避可能です。
統合型クラウド会計ソフト「freee会計」
freee会計は、会計業務を効率化し、個人事業から大企業まで幅広い事業者に対応した統合型クラウド会計ソフトです。AIを活用した自動仕訳機能により、ネットバンキングやクレジットカードと連携して取引をスピーディーに記録。会計知識が乏しい方でも家計簿感覚で操作できる点が大きな魅力です。
スマホアプリを利用すれば、外出先でも領収書の撮影・取り込みが可能で、空き時間を活用して作業を進められます。会計データをリアルタイムで視覚化し、経営状況を簡単に把握できるダッシュボードも経営者におすすめできる機能です。
取引プロセスをシンプルに「クラウドサイン」
クラウドサインは、契約締結から管理までを効率化するクラウド型電子契約サービスです。契約書をアップロードし、相手が承認するだけで締結が完了。受信者が特別な登録を必要としないため、スムーズな契約プロセスを実現します。
従来の紙契約にかかる印刷・郵送・保管作業が不要になり、時間とコストを大幅に削減可能。郵送代や印紙代などを削減するだけでなく、事務作業の負担も軽減します。また、電子署名と認定タイムスタンプで契約の真正性と完全性を担保し、コンプライアンスを強化。
さらに、紙の契約書も電子化して一元管理でき、契約書の検索や進捗確認も容易です。外部サービスとの連携も充実しており、既存の業務フローにスムーズに組み込めます。1,000万件以上の契約締結実績があり、国内大手企業でも広く採用されています。
現場改善ラボが展開するツール活用による製造業のDX推進事例
現場改善ラボを運営するTebiki株式会社では、クラウドサービスとして「かんたん動画マニュアル作成ツール:tebiki現場教育」と「かんたんデジタル現場帳票:tebiki現場分析」を展開しています。
この2つのツールそれぞれで、これまで多くの製造現場のDX推進を支援しています。今回は代表的な活用事例を2社ご紹介します。
株式会社テック長沢
株式会社テック長沢は、素形材の切削加工をコア技術とし、自動車、エネルギー、印刷機、半導体、産業用設備など幅広い産業向けに、高品質な加工部品を提供している会社です。
同社におけるDX推進はその取り組みが評価され、2022年度に経済産業省による「DXセレクション」に選ばれています。マネジメント改革や技術力のダントツ向上、生産性向上を目指し、ノーコードを使ったWebアプリケーション(自社開発)、製造現場のIoT(自社開発)、基幹システムのカスタマイズ(外部委託)、SaaSの4方面から、製造現場とマネジメントの社内変革に必要な仕組みを適時導入し、成功を納めています。
具体的には、自社開発したタレントマネジメントシステムに、かんたん動画マニュアル作成ツール「tebiki現場教育」を連携させ、教育訓練のPDCA全てにデジタルを活用した仕組みを構築しています。
この仕組みにより、全社的な技術力向上およびベテラン技術者のノウハウを若手に伝える技術伝承に取り組んでいます。同社の詳しい取り組み内容は、以下のインタビュー記事をご覧ください。
インタビュー記事:作業前にQRコードから動画を確認。新人OJTを3割削減しました。
共栄工業株式会社
共栄工業株式会社は、スチール製家具の生産・販売を行う会社です。同社では、製品の品質管理やISO9001の運用のために、製造工程の記録を紙の現場帳票で残していました。一方で、紙やExcelで運用していた現場では以下のような課題を抱えていました。
- 分析や現場改善ではなく、記録することが目的に
- 紙からExcelの転記に1日2時間かけ、管理者の負担に
- 日々の生産管理/進捗管理に追われ、分析や改善が後回しに
そこでかんたんデジタル現場帳票「tebiki現場分析」を活用し、製造日報など現場帳票の電子化に取り組んだところ、以下のような業務改善を実現しています。
- 管理者の集計作業が、1日2時間から約1分まで削減
- ダッシュボード/グラフ化機能で、分析から業務改善までを効率化
- 記録データをもとに、設備トラブルの予防措置が実行できるように
- 作業実績がリアルタイムで分かり、他部門の進捗が可視化されるように
tebiki現場分析を活用し、現場帳票の付帯業務を効率化するだけでなく、生産活動や製造現場の状況をリアルタイムに可視化し、意思決定がスムーズになりました。デジタル技術によって、現場のボトルネックを解消している製造業DXの推進事例の1つです。
具体的な取り組み内容を知りたい方は、以下のインタビュー記事も併せてご覧ください。
インタビュー記事:1日2時間の集計作業が約1分に。スチール製家具製造の共栄工業のデジタル改革
製造業におけるDXを成功させる3つのポイント
「定量的に費用対効果が示せる課題解決」を目的に進める
製造業においてDXを推進する際には、少なくないヒトのリソースや費用といったコストを投下する必要があります。目的が明確ではない状態でDXを進めても、進めた結果どうなったのか効果が分からない取り組みになってしまいます。
そのため、成功基準が明確になるように、定量的に改善効果が示せる課題解決を目的に設定することが大切です。一例として、動画マニュアルによる教育改善に取り組む場合に提示できる、費用対効果例を以下に示します。
- マニュアル作成工数が1本あたり〇時間削減できた
- 新人スタッフの立ち上がりが〇日まで短縮された
- 外国人従業員向けに手順書を翻訳する工数が〇時間減った
- 管理者が新人教育に対応する時間が1日〇分に
- 不安全行動が減り、労災未発生が〇日間継続
- 標準作業の遵守が浸透し不良率が〇%に改善
- 業務標準化による~~工程の生産性が〇%に改善
このように定量的に示すことによって、どの水準に達すると成功なのかが明確になります。
「使用者が属人化しない」使用感がシンプルなツール/システムか
重ねてにはなりますが、あくまでも製造業DXとは「デジタル技術による業務改善や改革を実現すること」です。つまり、導入するツールやシステムをどのように使いこなすかによって、成果が変わってくる可能性があるともいえるでしょう。
製造業DXの成功には、導入するツールが「どれだけ現場に浸透し活用場面が増えるか」という点も大切です。ツールの浸透を妨げる要素として、ツールが複雑で使いこなせずに形骸化してしまうことがあります。このような状態に陥ってしまうと、いくらトップダウンでDXを推進したとしても、現場の動きは鈍化しやすくなってしまいます。
そのため、導入するツールやシステムの使用感はシンプルかは注目しましょう。私たちが展開する「tebiki現場教育」や「tebiki現場分析」は、だれでもかんたんに使えるか?という思想のもと機能開発を行っています。
スモールスタートで始めてみる
DXを進めるということは、従来の慣習や慣れている手法からの変化があります。その業務に何らかの課題があったとしても、完全に新しい手法への変化は少なからず現場からの抵抗が起こり得ます。
導入範囲が広ければ広いほど、この抵抗による弊害の影響は大きくなり製造業DXを成功につなげることは難しくなってしまいます。そのため、まずは特定の部署や工程で検証も含む形でスモールスタートすることをオススメします。
実際、新しいツールやシステムを導入して短期的にDXにつながるというわけではなく、最適な運用方法が確立するまでに検証と改善を必要とします。スモールスタートで取り組むことで、このPDCAサイクルも短期的に複数の施策を行うことができるでしょう。結果的に、最適な運用方法の確立を最短距離で実現できます。
運用方法が確立した段階で、成功事例として他部門へ展開することで抵抗感を抑えながら、現場へ浸透させることができます。
【補足】製造業のDXはなぜ進まないのか?
ここまでご紹介してきたように、製造業においてDXはこの2~3年注目を集め続けており、徐々にデジタル技術を活用する現場が増えています。一方で、DXがなかなか進まず苦戦している企業も少なくありません。
そのような製造現場では、以下のような状態に陥ってしまっているケースがあります。
- DX化のための適切な環境が整備されていない
- DX化に必要な人材がそろっていない
- デジタルツールを導入することが目的になっている
具体的な解説は、以下のリンクをクリックして別記事をご覧ください。
関連記事:製造業でDXはなぜ進まない?進め方や成功事例を解説!
動画マニュアルtebiki・tebiki現場分析で製造業DXを推進しよう【まとめ】
この記事では、製造現場で役立つ実用的なDXツールやDXを成功させるためのポイントを紹介しました。DX化には人材不足の解消や生産効率の向上など、数多くのメリットがあります。そのため、業務効率を上げたい方は、早めにDX化に取り組むのがおすすめです。
他にも製造業で使えるDXツールを紹介しましたが、特におすすめなのが動画マニュアル「tebiki」とデジタル帳票ツール「tebiki現場分析」です。この2つのツールは使いやすさのみならず充実した機能に定評があるため、現場社員でも簡単に使いこなせます。
そのため、製造業でのDX化を検討している方は、ぜひ資料をダウンロードしてみてください。
